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日記(5.13)フィリピン第大統領

2016-05-13 21:40:09 | 日常
5月13日  (金曜日)
フィリピンの大統領がきまった。

<のさばる悪を何とする 天の裁きは待ってはおれぬ 
 この世の正義もあてにはならぬ 闇に裁いて仕置きする…>。


かつての人気時代劇『必殺仕置人』は、そんなナレーションで始まった。
法の裁きから逃れる悪人にひそかに制裁を加える。
何とも痛快なドラマだった。


この人の人気も、ひとことで言えば「痛快さ」なのだろう。
フィリピンの大統領選で勝利したロドリゴ・ドゥテルテ氏だ。

彼の発言は、こんな調子だ。
「なぜダバオが安全な都市になったか? 
(犯罪者を)皆殺しにしたからだ」
「私が大統領になったら、葬儀社を始めるといい。
 やつらをまとめて届けてやるから」

ドゥテルテ氏は二十年以上もダバオ市長を務め
治安改善に豪腕を振るったとされる。
だがダバオでは犯罪容疑者らを闇で葬る「暗殺団」がうごめき、
千人余が殺害されたという。
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その背後にはドゥテルテ市長がいる、と国際的人権団体は繰り返し指摘し、
国連の特別報告者も「暗殺は完全な刑事免責のもとに行われている」


「ドゥテルテ氏は、暗殺を防ぐための手を何も打っていない」と批判していた。

『必殺仕置人』には黒幕がいて、その人が将軍になってしまう…というのは、
ドラマの筋書きとしてもいかがなものか。

法を法とも思わぬ最高権力者の暴走をどう防ぐか。
そんな飛び切りの難題に、フィリピンの人々は直面するかもしれぬ
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