マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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佐々羅不動明王のアオキ葉注連縄

2017年11月18日 09時16分54秒 | 吉野町へ
吉野町丹治の厄除け祈願参りを取材したら北上する。

走行距離はどれほどあるのか。

目指す地域は京都府南部。

丹治から新鹿路のトンネルを抜けようとしていた道すがらに神社らしきと思われた石柱構造物があった。

この日は2月1日。

もしかとすればであるが、二ノ正月にお供えがあるのではと思った。

その勘はずばりの大当たり。

県道37号線を北上する街道の左側に、である。

佐々羅の四叉路信号を越えてからすぐ近く。

とは云っても歩きではそうとうな距離にある。

階段を登ってみれば、そこには社殿もなかった祭場。

灯籠に「不動明王」の刻印があったことから、ここは不動明王を祭った場であった。

平成21年4月吉日に施行されたさい銭箱に男女25人の寄進者名が刻まれていた。

地区はどの垣内になるのかまったくわからないが、この辺りに住む人たちに違いない。

さて、不動明王の祭場である。

中央は奥の不動明王石がある。

それを拝見するにもガラス張りのローソク立てで見えない。

その前にお供えが三つ。

いずれもミカンである。

ガラスコップにコーヒーカップはお酒であろうか。

それよりも気になったのが左側の神さんを祀っていると推測される社の前に置かれた注連縄である。

ウラジロに手造りの注連縄にミカンもあるが、葉っぱにえっ、である。



注連縄であれば、間違いなくユズリハであるのが、ここは赤い実をつけたアオキである。

付近を歩いて探索したら同じ実のアオキがあった。

身近にあったアオキが注連縄飾りに適用されている事例は初めてである。

(H29. 2. 1 EOS40D撮影)