フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

ガド

2007-03-19 20:14:30 | Weblog
ガドが、もういけません。悪くなってから、もう3週間以上経つのかしら。遂に1週間前から、一切食べなくなりました。人間もそうですけど具合が悪かったら食べれませんよね。最初は、無理やりのどの奥に突っ込んで食べてもらっていたのですが、今は、好きなようにさせています。動物は、病気とも戦うのです。自分の体を犠牲にして、病気にも栄養を与えないという原理原則で立ち向かいます。これまで飼っていた総ての犬がそうだった。生還したのは、若かったからと言う理由だけで、年取るとなかなか勝てません。でも、戦うのです。犬は。見ていて本当に、考えさせられるところが多いです。生き様、死に様。まさに、淡々と粛々と遂行していきます。人間の延命策など、笑止千万とでも言うようにその厳かさが、僕らを寄せ付けない。ただ、まわりに流動食を置き、小屋に毛布を敷き詰め、鎖を放ち自由にさせてあげることが僕らが出来る事のすべてだ。いつもアボとガドの2匹を連れて散歩していたから、アボだけ連れて行くと「もう一匹は?」なんて声を知らない人でもかけてくれる。みんな、ガドの存在を知ってくれているんだ。そして、過去に、少なからず、ペットとお別れしたことがある人たちだから、静かに見守ってくれるのが今はうれしい。命って人を優しく包むものですねとフェンネル氏は思いました。
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