フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

adieu

2019-08-22 07:41:28 | Weblog

昔、仕事を一緒にしてた奴が死んだ。ほんの1,2年の付き合いだったけど死亡広告でその名を見つけたときはヘンな気分だった。現実感のないと言った方が分かりやすいかな。享年77歳。って数字が妙にすぐそこにあるように感じた。バカやってても冗談ばかり言い合ってても人は死ぬんだなと若い頃の付き合いを思い出しながら新聞を見て思った。酒は飲まないタバコは吸わない。サッカーをずっとやってきたとかでスプリントは飛びぬけ早かった。接待はせず話題はサッカーと哲学。ちょっと変わり者の域を出ない奴だったけどそれなりに楽しかった。長男を交通事故で亡くした時にはもう部署が変わっていたのかな。葬儀の時の慟哭を覚えている。それから付き合いがなくてもう何十年も経ったんだけど先週だったかな急にどうしてるだろうなと話題にあがったのは。それって虫の知らせなのかな。義理堅くあいさつにきたんだ。この世を離れるにあたって。そうとしか思えないね。オレの周りの層も段々と薄くなっていく。寂しさと共に合掌を繰り返す。オレたちの新米時代がまたひとつ終わった。

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