最近の世相は中高年にとって楽しみが減少した辛い時代に至っている。至って欲しくないものだが至っているから、中高年にとっては変えようもなくどうしようもない。楽しみを増やそうとすれば、楽しいことを増やせばいい訳だが、世間はそう甘くなく、苦くて辛(から)く纏わりついてくる。実に辛(つら)い世相なのである。
桃川は世間をドンブラコドンブラコと、お伽話(とぎばなし)のように流れながら、楽しみを探していた。だが、巷(ちまた)の世相は世知辛く、桃川の希望を叶えようとはしなかった。桃川は一念発起した。
『よしっ! 俺が楽しみを生み出してやるっ!』
こうして、武田勝頼と織田・徳川連合軍の一戦が設楽ヶ原で起こったように桃川は楽しみを見つける戦いに参戦したのだった。
結果は桃川さんの勝利に終わり、お正月以降、桃川さんの楽しみの日々が続いたということです。よかった、よかった!^^
完