平成24年11月3日
通りがかりの床屋さんの駐車場にミニ黒板が立てかけてあった。
「お店なのに何にも売らない職業ってなあに?」
私の予想では、答えは「床屋さん」かな。
でも、ちょっと待てよ、その床屋さんの道を挟んでお向かいは「銀行」、その横は「学習塾」そして「病院」、その全部が「物」は売らない職業だね。私が小さい頃に馴染みだった、八百屋さんやお米屋さん、パン屋さん、お花屋さんなどがなくなっていることに気づく。
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さて、昨日の新聞の一面の見出しは、「デジタル家電 総崩れ」だった。電気大手8社の3月期の決算予想が軒並み下方修正の見通し。日中関係の悪化や長引く円高など外部環境は厳しいものがあるが、日本勢、何とかがんばってもらいたい。
世界においての「製造業」を考えてみると、イギリス、アメリカ、日本・ドイツと変遷し、今は中国、東南アジアか。 イギリスやアメリカは、「製造業」の座を早々に明け渡し、「金融業」へと舵をきった。 そしてリーマンショック。 オバマ大統領は「製造業」の復活に向けた政策に取り組んでいるときく。 ドイツはユーロの追い風もあり、未だ製造業が強い。 日本は、どこに向かっているのだろう。
社会が複雑になって、分からないぐらいたくさんの職業があるが、「ものづくり」は、手先が器用で真面目な日本人の天性であるように思える。 新興国と同じような「ものづくり」は出来ないけれども、新しい形での「ものづくり日本」を目指せないものだろうか。