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つまがリズム

きままな、ひとりごと

心に効く いい人生をつくる11行の話(2)

2015年11月20日 | 読書感想
平成27年11月20日(金)

知人からお借りした本
『心に効く いい人生をつくる11行の話』
轡田 隆史 著
よりメモ
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<自分を読む>
・・・老人がひとり死ぬのは、図書館がひとつなくなるようなものだ・・・



<削って待つ>
・・・
文化勲章の詩人大岡信さんに教えられたのだが、フランスの11歳の少女が記したハイクに
こういうものがある。
 
 窓のそばで / えんぴつを削ろう / それから待っていよう

少女の頭のなかには、何か物語が進行中なのだろうか。
そして、表現を手伝ってくださる、神の訪れを待っているのかしら?
胸ときめく、静かな独りだけの時間。


心に効く いい人生をつくる11行の話

2015年11月20日 | 読書感想
平成27年11月20日(金)

知人からお借りした本
『心に効く いい人生をつくる11行の話』
轡田 隆史 著
よりメモ
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<日本文化の華>
宮中の新年行事のなかでも、大好きなのは歌会始と講書始(こうしょはじめ)である。
・・・・
両陛下、皇族などに、三人の学者が、日本や中国や西洋で書かれた古典である、
国書・漢書・洋書を講義する。
新聞などでちょっぴり報道されるが、日本文化の精髄のために、
バラエティー番組の時間を少しさいて、テレビ中継してくれないかなあ。


<浜辺の詩>
俳句の春の季語である「雁風呂」という古い言葉が好きだ。
津軽地方の言い伝えによれば、雁は木片をくわえて海を渡ってくる。
疲れると木片を海に浮かべて、その上で憩い、陸に着くと海岸に木片を落としてゆく。
暖かくなると、その木片をふたたびくわえて海上に旅立つ。

雁が去った後の海岸に残った木片は、陸の生活で命を失った雁のもの・・・
その木を集めて供養のために風呂を立てる風習が、津軽の外ヶ浜地方にあった。

東北の被災地の荒涼たる海岸を祈りとともに歩みながらぼくは、個人のこころ優しい想像力を
しきりに想うのだった。


「あまのじゃく」に考える(2)

2015年11月16日 | 読書感想
平成27年11月16日(月)

「あまのじゃく」に考える
平川克美 著
を、読んだメモ。

大人とは、「嘘を自分で引き受けられる人」

その例として、融資を受けるために銀行に経理報告をするシーン。

(昔)その経理報告がウソであることを知りつつも、
決算数字だけではない、別な尺度で社長と会社を判断して融資をしていた。
一言でいえば、それは信用ということでしょうが、そういった社長の人間性を見る目を持つことが
有能な銀行マンの条件であり、融資をすること自体が一つの信用となり、後の好成績につながった。


(今)数字で表さなければ、物事が進まないシステムになっている。
プラスアルファの遊びの部分が、なくなった。
融資の判断基準が数字であるので、有能な銀行マンに必要な条件も異なってくる。

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どちらが、良い、悪い、ではありません。

著者の考え方によれば、『大人が少なくなった』ということ。



大人とは

2015年11月16日 | 日記・エッセイ・コラム
平成27年11月16日(月)

「あまのじゃく」に考える
平川克美 著
を、読んだメモ。

(1)「正義」は暴走する。
    何が正義であるかは、は時代やコミュニティによって、変わる。
    Aにとっての正義とBにとっての正義は違う。
    だから、いさかいや戦争が起こる。

(2)「正義」からの呪縛から逃れるには、大人になるしかない。
   大人というのは、正しさが自分の行動の規範ではない。
   
   生き延びるためには、時には嘘をついたり、妥協したり、
   悪を飼いならしたりしなければならないことを経験として知っている。
   
(3)そして、ついた嘘は自分で引き受けなければならない。
   

高橋源一郎

2015年11月16日 | 日記・エッセイ・コラム
平成27年11月16日(月)

11月14日(日)に 高橋源一郎さんの話を聞きに行った。
演題は「21世紀の漱石」
そのメモ。

約1時間があっという間で、笑いに笑った楽しい時間だった。
漱石と関係ないところから始まり、あちこちに話題が変わり、またそれが面白く、
でも最後には、「21世紀の漱石」で終わっていて、さすがだなあ~

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○国民的書籍
  アメリカ・・・ハックルベリー・フィンの冒険
  日本  ・・・夏目漱石(こころ)と太宰治(人間失格)
 →国民性がわかるね、という話。

○なぜ漱石が愛されるか
  作品のなかに「ナゾ」がある。
  自分(高橋先生)も漱石研究者で長いこと携わってきたが、今でもナゾの解明中。

○作家の目を通してみた「作家(夏目漱石)」は、読者がみる夏目漱石と違うなあ。
 やはりプロですね!という感じ。

○漱石も、太宰も、鴎外も興味なかったけれども、読んでみようかな、という気持ちになりました。