松下幸之助は、52年前の昭和47年、77歳のときに、「新しい人間観の提唱」をした。
そこには「まことに人間は崇高にして偉大な存在である」が2回書かれている。
「衆知」が3回、書かれている。
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幸之助は、9歳で丁稚(要するに口減らし)に出された。
だから小学校も出ていない。
そこから68年、いろいろ苦労して(戦後の財閥解体のときが一番辛かっただろう)、ついに、77歳にして、「新しい人間観」までを提唱するに至る。
無学でも、革命的な、「人間観の提唱」までできる。
68年、懸命に、真摯に、精一杯、生きてきたんでしょう。
酔生夢死で、カウチポテトで、自分の幸せとかを考えてこなかったんでしょう。
世のため人のため、を考えて、悩み、落ち込み、もがき、苦しんだんでしょう。
無学の幸之助が、77歳で「新しい人間観」を提唱した。
私はこれを諒とする。
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この「新しい人間観」には、エドモンド・バークとか、執行草舟が好きな、「崇高」の二文字が、2回、出てくる。
幸之助も、崇高を目指して、生きていたのでしょう。