現実から離れすぎるのははた迷惑でもほんの少しも離れられないでは酒を飲む意味など何処にあろう。

　本日９月２５日は、ニコポリスの戦いでバヤズィト1世率いるオスマン帝国軍がヨーロッパ諸国軍に圧勝した日で、アウクスブルクの和議が成立して神聖ローマ帝国がルター派を容認した日で、沢村栄治が日本プロ野球初のノーヒットノーランを達成した日で、セイロン首相ソロモン・バンダラナイケが仏教僧により銃撃された（翌日に死亡）日で、田中角栄首相が中華人民共和国を訪問（9月29日に日中共同声明を発表して国交樹立）した日で、1971年の放火によって焼失していた日比谷公園内のレストラン・松本楼が再建された日で、藤ノ木古墳で石室と家形石棺が発掘されたと発表された日で、ロシア・イルクーツク州の上空で天体衝突による爆発が発生した日です。

　本日の倉敷は晴れのち曇りでありました。
　最高気温は二十八度。最低気温は二十二度でありました。
　明日は予報では倉敷は晴れたり曇ったりするとなっております。





　昨日の記事の続き。




　友人宅では友人が満面の笑顔でお酒を呑んでいました。
　「おぉ。いらっしゃい。座って座って」
　顔が少し赤い。すでに酔ってるな。
　「まずは駆けつけ三杯。ささ、ずずいと」
　おやぢか！ 駄目おやぢか！ マダオか！ 私は朝から理由もなくお酒は呑みません。
　「うぬはわらわの酒は飲めぬというのかぇ？」
　呑みません。私は良きことがないとお酒を呑まないことはそなたも知っているでしょう？
　「固いことを言わずに。ま、よいではないかよいではないか」
　掟は掟です。固いも軟らかいもないです。それより何があったのですか？
　「ふむん？ 聞きたいか？」
　聞きたいです。
　「本当に聞きたいか？」
　聞きたいです。
　「聞けば引き返せぬぞ」
　面倒くさいなぁ。もう。早く話しなさい。
　「……。はい」

　友人が述べるには、勤めていた会社の経営が悪化して社長から会社都合で退社をお願いされて少し前に退職したらしいです。

　「社長が言うには『今ならきちんと退職金＋慰労金が出せる』って。元々、少人数の会社で他の人も辞めるらしいし」
　君はそれでよかったのですか？
　「だって、社長 泣くんだよ？ 『すまんすまん』って大の大人が泣いて私みたいな者に頼むんだよ？ 『すまんすまん』って。泣きながら」
　う～む。
　「それでごねることなんてできないよ。是非に及ばずだよ」
　……。
　うむ。是非に及ばずか。
　「社長は一人で頑張ってみるって言っていたけど会社を畳むんぢゃないかな？」
　そっか。
　「人生色々です」
　それで君はこれからどうするのですか？
　「同業他社を当たってみる。推薦状ももらっているし。でも今日は酒盛りだ！」
　私は呑みませんよ。掟は掟です。
　「ふむん？ 私の新しい門出を祝うつもりはないのかい？」
　新しい門出？？
　「そうであろ？」
　ま、まあ、そうとも言える、かも？
　「門出は祝うであろ？」
　は、はい。
　「祝い事であるなら呑むであろ？」
　そ、それは。
　「うぬはわらわの祝い酒を飲めぬというのかぇ？」
　いや、あの、え～っと。
　「呑もう！」
　……。え～っと。
　「呑 も う！」
　え～っと。は、はい。
　の、呑みましょう。




　てなわけで、何だか丸め込まれたような感じで昨日は朝から昼過ぎまで友人と酒盛りをしていました。
　朝から酒盛りなんかしてもよいのだろうかとは思いましたが、押し切られました。
　久々のお酒はとても美味しく楽しかったです。

『野田ともうします。』第３巻／柘植文

　昨日の夜は、柘植文の漫画『野田ともうします。』の第３巻を読んでいました。

　野田さんは、埼玉県にある東京平成大学文学部ロシア文学科の大学生。
　手影絵サークルに所属していてファミリーレストラン「ジョリーズ」でウェイトレスのアルバイトをしている。
　眼鏡に三つ編みで地味な風貌。趣味は読書。
　好奇心旺盛だけど独特のセンスで我が道を行くので周囲の大学生達からは相手にされないでいる……。

　脱力系のコメディです。



　野田さんとブログ。野田さんと猫。野田さんと韓流スター。野田さんと謎のジャイアントさん。山本君とマドンナと野田さん。野田さんとカラオケ。野田さんとユーモア。野田さんとビキニ。野田さんとＤＶＤレコーダー。野田さんと鼻眼鏡。などなど。
　野田エキスが満載でありました。
　面白かったですよ。
　続きを読んでいこうと思っております。