狐の日記帳

倉敷美観地区内の陶芸店の店員が店内の生け花の写真をUpしたりしなかったりするブログ

備前焼作家・黒川元晴さんの作陶展は明日の11月7日が最終日です。

2019年11月06日 23時08分25秒 | 案内、告知、宣伝


 本日11月6日は、会津戦争が終結した日で、財閥を解体するという政府案をGHQが承認した日で、猿払事件の最高裁判所大法廷判決が出た日です。

 本日の倉敷は晴れていましたよ。
 最高気温は十九度。最低気温は六度でありました。
 明日は予報では倉敷は晴れのち曇りとなっております。


 現在、私の勤め先のお店・恒枝陶芸では備前焼作家・黒川元晴さんの作陶展が行われています。
 素敵な作品が並んでいますよ。

 備前焼作家・黒川元晴さんの作陶展は明日が最終日です。
 是非是非、皆様、足を運んでご覧になって下さいませ。
 皆々様のお越しを心よりお待ちしております。


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『たいがいにせえ』/岩井三四二

2019年11月06日 21時52分11秒 | 小説・本に関する日記


 昨日の夜は、岩井三四二の小説『たいがいにせえ』を読み返していました。
 降りかかる無理難題に挑む人々を描いた七つの短編集。
 歴史小説であります。

 巻頭の『祇園祭に連れてって』は、応仁の乱以来、三十三年も途絶えている祇園御霊絵の山鉾巡業を復活させることを命じられた小役人・三左衛門の物語。
 続く『一刻は千年』は、村上水軍で二百石積みの船の航海士を任されている次郎兵衛の恋の悩みの物語。
 三番目の『太平寺殿のふしぎな御くわだて』は、海賊襲来の知らせを受けた尼寺の混乱する下働きの女達の物語。
 四番目の『信長の逃げ道』は、信長の金ヶ崎退却が題材。信長の退却ルート上にある近江朽木谷の豪族である朽木家の家老・宮川右衛門尉が主人公のお話。
 五番目の『バテレン戦は沖を漕ぐ』は、大友宗麟の依頼でルイス・フロイス一行を堺まで送り届けることとなった船頭の仁左衛門が、我が儘放題のフロイスと、バテレン嫌いの海賊衆との間で板挟みになっていくお話。
 六番目の『あまのかけ橋ふみならし』は、謀反をおこした荒木村重が自分の城から姿を消した事で混乱する城内の様を、置き去りにされた村重の妻を主人公にして描いた作品。
 ラストの『迷惑太閤記』は、小瀬甫庵の「太閤記」に自分の武勲を間違って書かれてしまった笠木儀兵衛の物語。





 上からは無茶を言われ、下からは突き上げをくらう。
 世界は歴史は英雄といわれる人だけで作られているわけではなく、無茶な注文を、あちらをなだめ、こちらをおだてて、何とか活路を開いていく人がいて何とかなっているのでありますね。
 でも、そんな立場に立たされたならば大変であります。
 私だったら、卓袱台のひっくり返しをしてしまうかも。

 とても面白い短編集でありましたよ。
 楽しめました。



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