狐の日記帳

倉敷美観地区内の陶芸店の店員が店内の生け花の写真をUpしたりしなかったりするブログ

趣味は幸福を担う多くの副産物を生み出してくれます。

2019年11月20日 23時33分37秒 | VSの日記


オタクの「高い! 買えない!」は「値下げしろ!」じゃなくて
「その素晴らしい作品に! その値段! 適正と存じる! しかしながら! 拙者の家計が! 逼迫している故! 売上に貢献できず! 誠゙に゙申゙じ訳゙な゙い゙! 己の不甲斐なさに! 苛立ちすら覚える! 力及ばず! 無゙念゙!!!」だから






 本日11月20日は、中国国民政府が南京から重慶への遷都を宣言した日で、岩波書店が岩波新書の刊行を開始した日で、ニュルンベルク裁判が始まった日で、文化大革命を指導した四人組の裁判が始まった日です。

 本日の倉敷は晴れでありましたよ。
 最高気温は十三度。最低気温は八度でありました。
 明日も予報では倉敷は晴れとなっております。






 或る日の事で御座います。
 御釈迦様は極楽の蓮池の淵を独りでぶらぶら御歩きになっていらっしゃいました。
 池の中に咲いている蓮の花はみんな玉の様に真白で其の真中にある金色の蕊からは何とも云えない好い匂いが絶間なく周囲へ溢れて居ります。
 極楽は丁度朝なので御座いましょう。

 やがて御釈迦様は其の池の淵に御佇みになって、水の面を蔽っている蓮の葉の間からふと下の容子を御覧になりました。
 この極楽の蓮池の下は丁度下界に当って居りますから、水晶の様な水を透き徹して下界の景色が丁度覗き眼鏡を見るようにはっきりと見えるので御座います。

 下界で狐と云う一匹の獣が蠢いている姿が御釈迦様の御眼に止まりました。
 狐はぐうたら者でふらふらと遊んでばかりいる怠け者です。
 それ故、孤独地獄をぶっちぎりで駆けていく羽目に陥っています。
 御釈迦様は狐の様子を御覧になりながらかつて狐が蜘蛛を助けた事があるのを御思い出しになりました。
 そうしてそれだけの善い事をした報いには出来るなら狐を孤独地獄から救い出してやろうと御考えになりました。
 幸い、側を見ますと翡翠のような色をした蓮の葉の上に極楽の蜘蛛が一匹、美しい銀色の糸をかけて居ります。
 御釈迦様は其の蜘蛛の糸をそっと御手に御取りになって、玉のような白蓮の間から遥か下にある下界の狐の元へ真っ直ぐにそれを御下しなさいました。

 然し、狐は新刊の本を買いに行く途中で本を買うことに夢中になっていたので御釈迦様が御卸下さった蜘蛛の糸には気が付きません。
 猛スピードで御釈迦様が御卸下さった蜘蛛の糸の前から駆け去っていきました。

 御釈迦様は極楽の蓮池の淵に立ってこの一部始終をぢっと見ていらっしゃいましたが、やがて狐が孤独地獄をひた走り過ぎ去っていくと悲しそうな御顔をなさりながら、またぶらぶら御歩きになり始めました。
 趣味に夢中で他に目もくれない狐の心が御釈迦様の御目から見ると、浅間しく思召されたので御座いましょう。

 しかし極楽の蓮池の蓮は少しもそんな事には頓着致しません。
 其の玉のような白い花は御釈迦様の御足の周辺にゆらゆら萼を動かしてその真ん中にある金色の蕊からは何とも云えない好い匂が絶間なく周囲へ溢れて居ります。
 極楽ももう正午に近くなったので御座いましょう。



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『美少女同人作家と若頭』第2巻/ベニガシラ

2019年11月20日 12時59分39秒 | 漫画・ゲームに関する日記


 昨日の夜は、ベニガシラの漫画『美少女同人作家と若頭』の第2巻を読んでいました。

 駆け出しの同人作家『バナナウンコパクパク』先生は、初めて参加した同人誌即売会で発注部数を誤って多く発注していて途方に暮れていた。
 そんな彼女の前にとても怖い風貌の男が現れて……。

 ギャグ漫画であります。



 何故かヤの付く自由人で尚且つ超武闘派で知られる組の若頭に作品を気に入られた駆け出し同人作家のお話であります。
 全力で駆け出し同人作家を支援する若頭。
 更に組長さんまで駆け出し同人作家の『バナナウンコパクパク』先生の作品を気に入ってしまい……。

 パワーワード満載であります。
 面白かったですよ。
 続きがあるようなので読んでみることにいたします。



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