元幸福の科学の会員で1987年より三十数年間、在籍し、活動をしてきました。その間を振りかえります。

最初は勉強会だったのに大川隆法氏は1991年に突然に自分は地球神・エルカンターレだと宣言し、宗教法人となった。

日本の和の精神が平和への道 外交評論家・加瀬英明氏に聞く中東問題(3)

2015-03-17 20:37:06 | 日記

日本の和の精神が平和への道 外交評論家・加瀬英明氏に聞く中東問題(3)
http://the-liberty.com/article.php?item_id=9333

 

外交評論家 加瀬英明

プロフィール

(かせ・ひであき) 1936年、東京生まれ。77年から福田・中曽根内閣で首相特別顧問を務めたほか、『ブリタニカ国際大百科事典』初代編集長を経て、現在は国内外での講演・執筆活動を行う。『アメリカはいつまで超大国でいられるか』(祥伝社新書)、『加瀬英明のイスラム・ノート』(幸福の科学出版)など著書多数。

年初からイスラム過激派によるテロが相次いでいる。しかし、日本人にとっては、なぜ、どんな理由で中東地域の混乱が起きているのかは分かりにくい。

 

そこで、外交評論家でイスラム教やユダヤ教に関する多数の著作で知られる加瀬英明氏に話を聞いた。現在発売中の本誌2015年4月号では紙幅の関係で割愛せざるをえなかった内容も含めて、全3回に分けてお届けする。最終回の今回は、イスラム諸国の近代化と日本の和の精神について。

 

 

イスラム諸国の近代化は難しい?

――現在のイスラム諸国は科学技術で欧米に負けてしまっていますが、キリスト教圏が近代化する前は、イスラム教圏のほうが進んでいました。日本が明治維新で近代化を遂げたように、イスラム教圏でもそうした近代化が進んでいくのでしょうか?

加瀬: 難しいでしょうね。というのは、石油が出るからです。

 

――日本は石油が出なかったから……。

加瀬: まあ、日本は江戸時代から、からくり人形などを見ても分かるとおり、技術が非常に進んでいた。話が脱線しますが、黒船でやってきたペリーの航海記には、「日本は大変な技術大国になるだろう」と書いてあります。彼らは乗船してきた幕使にコルトの最新式拳銃を見せたんですが、次に日本に来たとき、日本側はその拳銃を真似して、何とそれよりもいいものを作っていた。

それからイチゴ。イチゴは幕末にオランダから来たんですが、オランダのイチゴなんて食べられたものではありません。ところが今、日本のイチゴは一粒が何万円という高級品になりました。リンゴもアメリカから来ましたが、日本のリンゴは世界一。自動車だってそうです。

そういう意味では日本は石油が出なくてよかったんです。資源があると、それを売ることで経済が成り立ってしまうから、モノづくりをすることが難しくなります。最近では、サウジアラビアが、そのうち石油が枯渇してしまうから、日本からモノづくりを学ぼうということになっています。

 

 

ユダヤ教、キリスト教は論理の宗教

加瀬: もうひとつ日本の不思議なところは、超近代国家でありながら精霊信仰がまだ息づいていることです。宗教学は西洋の人が作ったものですが、一神教であるユダヤ、キリスト、イスラム教を「高等宗教」と位置づけているんですね。一方、神道のように万物に精霊が宿っていると考えるのは「原始宗教」と言って見下しているわけです。ところが日本は、超近代国家でありながら、古代の祭祀王である天皇が125代続いていて、精霊信仰が息づいている。

これはなぜかと考えたときに、ひとつは、日本人は「善悪でものごとを考えない」ということが理由として挙げられると思います。善悪よりも、「何が美しくて、何が穢れているか」のほうが重視されます。一方、ユダヤ、キリスト、イスラム教は、善悪をはっきり分ける。つまり、論理の宗教なんです。

もちろん、日本にも論理的な宗教である仏教や儒教が入ってきました。中国でも朝鮮半島でも、ほとんどの国で、論理の宗教が精霊信仰を乗り越えていきました。しかし日本では、仏教や儒教は日本文化を豊かにする大きな力になりましたが、不思議なことにそれによって圧倒されなかった。

論理の危険なところは、論理を戦わせていると自分に都合のいい論理をつくってしまって、詭弁に陥ることです。日本人は直感による感性を、論理よりも大切にしてきた。

 

 

日本の「和」の心が宗教対立解決の鍵

加瀬: 日本人は、12月25日にはキリスト教の教会で賛美歌を歌って、それから1週間も経たない年末には仏教のお寺で除夜の鐘をついて、その次の日の元旦にはいそいそと神社へ行く。1週間のうちに3つの信仰を渡り歩くなんていいかげんだとよく言われますが、こんなに素晴らしいことはないと思いますよ。

やはり、平和を何よりも妨げているのは、寛容さがないためですから。相手の宗教のことを「悪」と考えるのではなく受け入れてしまう、日本の「和」の心が大切なのです。

 

――日本の「和」の心が、イスラム教徒や、ユダヤ、キリスト教徒にも浸透することが、宗教対立を解決する鍵になるということでしょうか。

加瀬: そうですね。幸福の科学は和の信仰だから素晴らしいと思いますね。

私は、愛よりも和のほうが上だと言っているんです。なぜなら、和は、全てを包み込むものだからです。

今から10年ほど前、大学生向けに「日本の青年はどう生きるべきか」というテーマで講演したことがあるのですが、質疑の時間に、ある女子大学生がこんなことを私にたずねました。「私もそのうちに好きな人ができて結婚して、子供が生まれると思います。子供をどう育てたらよいでしょうか?」と、こうきくんですね。私は育児の専門家じゃないから、びっくりしましたが、こう答えました。

「これからきっと、素敵な伴侶に巡り合って結婚されて、お子さんが生まれるでしょう。しかし、夫や子供を『愛する』ということは絶対にしないでください」

そうしたらポカーンとしていました。私は続けました。

「愛というのは、明治以降になって、男女関係の愛という言葉として日本に入ってきました。ところがキリスト教の愛というのは、『神を讃えると神が愛してくれる』という考え方で、契約の宗教と言われています。これは取引なんです。ですから、お子さんを『愛する』となると、子供が気に入らないことをした場合に、『こんなに愛してあげているのに一体何してるの!』ということになってしまいますよね。夫に対しても同じです。しかし、日本には『慈しむ』という言葉があります。これは見返りを求めません。ぜひ夫や子供さんを慈しんでください」

後日、その女子学生は、便せんにきれいな字でお礼の手紙をくれました。

イスラム国の人たちも、同じイスラム過激派の思想を信じている人はお互いに愛し合うけれども、それ以外の人たちを愛することができないのです。

結局、それぞれの信仰は、その地域の文化によって、つくられているんですね。中東地域ではリーダーが独裁をしていたから、神もそうだということになっている。日本の神道も古来の日本社会を反映しています。独裁ではなく、和の精神を重んじてきました。

ジョン・レノンの「イマジン」という歌をご存知ですか。あれは日本人で妻のオノ・ヨーコと一緒に作詞したものですが、神道の世界観を歌ったものです。Imagine there's no heaven…「天国なんかありゃしない、地獄もありゃない、宗教がなければこの世界は平和になる」と歌っていますが、否定している宗教が、一神教です。

 

――えっ、そうなのですか?

加瀬: ヨーコは私の従妹なのでジョンも親戚で、親しくなりました。ジョンは靖国神社にも伊勢神宮にも参拝していますよ。

 

――中東問題はすごく根深い争いですが、日本的な和の精神が広まることによって、解決の道筋が見えてくるということですね。ありがとうございました。

(了)

 

【関連記事】

2015年3月14日付本欄 イスラム諸国は分裂する 外交評論家・加瀬英明氏に聞く中東問題(2)

http://the-liberty.com/article.php?item_id=9327

 

2015年3月12日付本欄 イスラム教は"若い宗教" 外交評論家・加瀬英明氏に聞く中東問題(1)

http://the-liberty.com/article.php?item_id=9320

 

2015年3月10日付本欄 ル・ペン氏に見るフランスの問題点 イスラム過激派とフランスは同じ!?

http://the-liberty.com/article.php?item_id=9315

 

2015年4月号記事 イスラム国の「正義」 - 日本は欧米と中東の仲裁者たれ Part2 イスラム教vs.キリスト教

http://the-liberty.com/article.php?item_id=9237



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北陸新幹線開業が「時間」「富」を生み出す 交通革命で日本の未来を切り開け

2015-03-17 18:34:50 | 日記

北陸新幹線開業が「時間」「富」を生み出す 交通革命で日本の未来を切り開け
http://the-liberty.com/article.php?item_id=9329

北陸新幹線が14日、長野新幹線を延伸する形で、金沢—長野間で開業した。この開業によって金沢から東京までの移動時間が1時間20分ほど短縮され、都心や北陸地方へのアクセスが格段に向上する。

始発時間に合わせて、北陸や東京などで記念式典が行われた。JR東京駅の新幹線ホームで開催された出発式では、JR東日本の冨田哲郎社長が「新幹線開業を起爆剤に日本を元気にしていきたい」とあいさつし、北陸新幹線の門出の日が祝われた。


◎企業立地が投資を呼びこむ

北陸新幹線の開業は、北陸地方にとって朗報だ。

観光目的で北陸を訪れる人が増えるのは容易に予想される他、ビジネスマンにとっても持ち時間が増え、都心からの出張もしやすくなる。

ビジネスを通じて北陸と都心の結びつきが強まると、北陸への企業立地が進み、地域間の交流人口が拡大。駅前を中心に投資が進めば、都市機能が充実し、それがまた新たな投資を呼びこむといったサイクルが確立され、地方活性化につながっていく。


◎「無用の長物」が経済発展の原動力に

ただ、北陸新幹線は、東海道新幹線が開業したわずか1年後の1965年の時点ですでに構想されていたものだ。新幹線がもたらす経済効果を考えると、今回の開業はあまりにも遅い。

新幹線はかつて、ピラミッド、万里の長城、戦艦大和の「世界三大馬鹿」と並ぶ無用の長物と批判されてきた。しかし東海道新幹線開業後、短縮された移動時間を基に試算した経済効果によると、年間で2500億円の富が生み出されたという(2014年9月16日付ダイヤモンドオンライン)。

東海道新幹線の総工費3800億円の元は、2年間で十分にとれたということだ。


◎リニア新幹線で世界最大の経済都市圏が誕生

品川—名古屋間のリニア新幹線の開業も待たれる。リニア新幹線が開業し、大阪まで延伸されれば、東京・大阪・名古屋といった大都市圏を1~2時間内で移動することができ、いまだかつてない世界最大の経済都市圏が誕生する

北陸新幹線の他にも、北海道新幹線など工事が着手されている路線はあるものの、開業に向けた歩みは遅い。この背景には、新幹線開業がもたらす国益に対する政府の認識の甘さや、大きな構想を実現させていく気概の無さがあったのではないか。

2020年には東京オリンピックが開催され、世界中から多くの人が日本を訪れる。政府はこの追い風を最大限に生かし、交通革命で日本の未来を切り開いていくべきだ。(冨)

【関連書籍】
幸福の科学出版 『政治の理想について』 大川隆法著
http://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=112


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未だに影響を与えている共産主義的思想。『自助論』を読み返してみよう!

2015-03-17 18:33:23 | 日記

『自助論』を読み返してみよう![HRPニュースファイル1307]

http://hrp-newsfile.jp/2015/2089/

 文/幸福実現党・宮城県本部副代表 HS政経塾5期生 油井哲史

今や時の人であるフランスの経済学者ピケティ。格差問題を世界的にクローズアップしました。

彼の意見は、富裕層は持っている資本(金銭、株価、建物など)を活用し富を増加、蓄積させるが、庶民層の給与所得はなかなか増えない、富める者は富み、貧しき者はますます貧しくなっていくので、資本主義でそのギャップを埋めることは難しく、経済格差はさらに拡大していくだろうと論じました。

政府がこの歪みを正すために、所得税への課税や資産への課税を通し、富裕層の富を再分配することを提言しています。この考えはマルクスを想起させます。

 ◆未だに影響を与えている共産主義的思想

マルクスが理想とした共産主義は、ソ連の解体や共産主義圏の資本主義的な市場の導入により、影響力はほとんど失われました。

しかし、共産主義思想は所得再分配という形でいまだに影響を与えています。

所得再分配の考えは税制や社会保障などを通じて、高所得者から低所得者へ富を移転させることですが、貧富の格差や階層の固定化に伴う社会的弊害を抑制するために、19世紀末より欧米で制度化されました。

これは資本主義のシステムは維持したままで、課税と再分配を通じて所得の格差を是正し、平等社会を実現する社会民主主義的な考えです。

国家が一元管理の下に、幅広く税金を課し所得の配分を促進させるという「大きな政府」で、具体的には英国労働党やフランス社会党などで、日本にも影響を与えています。

経済学者のシュンペーターは資本主義の成功が社会主義化することにつながると予言しましたが、世界の動向を見るとその流れを歩んでいると言えます。

 ◆大きな政府による文明実験

社会民主主義の理想を実現した英国を見ると、労働党は労働者の生活の向上を唱え、医療や年金、保険で手厚いサービスで「ゆりかごから墓場まで」と呼ばれる社会保障制度を確立、重要基幹産業の国有化を進めました。

高率な累進課税を敷き、これらの税制度や失業保険は勤労意欲の低下や社会的活力の減退を招き、労働組合が力を持った結果、財政破綻し、国際通貨基金(IMF)から融資を受けることとなりました。

それを救ったのが、サッチャリズムを推進したマーガレット・サッチャーです。

その政策のベースとなるのが、ノーベル経済学賞を受賞した経済学者ハイエクの考えで、彼は個人の自由を最大化させることが大切であり、市場経済を重視します。

自由こそが進歩や創造の原動力であり、社会正義や福祉国家という美名で政府が市場に介入し、知識や知性で国家を管理すると、これまで培われてきた自由市場という秩序が破壊され、経済活動において機能不全を起こします。

そのため、「大きな政府」ではなく、政府の干渉を最小限にし、市場原理に基づく自由な競争で経済発展や国民生活の向上を図る「小さな政府」による国家運営を掲げたのです。

 ◆大きな政府ではなく、自立した個人の時代へ

資本主義においては、富める者と貧しき者の構図が確立され、それは改善できず、対立関係にあるとしますが、各人の創意工夫や努力によって、成功を勝ち取ることができるという「セルフ・ヘルプ」の視点によって、これを乗り越えられると考えます。

どんな環境にあっても、努力や精進の姿勢によって、成功者は生まれてきます。

パナソニックの創立者である松下幸之助、ホンダの本田宗一郎はよく知られていますが、現代においても逆境に打ち勝ち、立身出世する例は多いです。

吉野家の元社長の安部修二氏は高卒のアルバイトから社長になり、現社長の河村泰貴氏も同様の経歴です。「カレーハウスCoCo壱番屋」の浜島俊哉氏も専門学校中退でバイトから社長になっています。

ブックオフの元社長で現取締役相談役の橋本真由美氏は「少しでも子供の学費の足しになれば」とパートからキャリアをスタートさせました。

各人の努力は公平かつ正当に評価しなければならないと思います。国家に頼るのではなく、個人個人の努力、精進と忍耐、さらに学習し続ける態度が求められ、そうした人々を多く輩出することで国家が繁栄します。

セーフティネットは必要ですが、行き過ぎた平等も勤労意欲を低下させ、個人を堕落させることになり、国家の活力の低迷、破綻の原因になります。

日本の近代化に大きな影響を与えたサミュエル・スマイルズ「自助論」の「天は自ら助くる者を助く」という考えを見直す必要があると考えます。


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