「人並み」とか「普通」とか「あたり前」って、なんでしょう?実はこんなに曖昧な言葉もないと思います。
だいたい、「人並み」とか「あたり前」と聞くと、みなさんは自分と同じ程度のことをさすのだと思いませんか?世の中いろんな人がいて、いろんな考え方をしているけれど、そんな人は「あたり前」ではない?
生活保護を受給している人は「普通ではない」のでしょうか?誰しも、いつでも同じ境遇になりうる今の社会は「あたり前」なのに?
地元の民主党議員(離党したのかな?)のポスターに、「あたり前のことが、あたり前にできる社会に」なんてコピーが書いてあるのを見かけることがあります。
ちょっと見ると、もっともらしく見えるのですが、実はさっぱりわからないというのがこの言葉です。この人の「あたり前」が、私たちの「あたり前」と同じとは限りませんよね。である以上、何をしようとしているのか、実に曖昧な話になってしまうのです。よく平気でこんなコピーを使うものだと思いますが、実はかえって都合が良いのか?
一般論とするのに、「普通」という言葉は便利なのですが、たまには疑ってかかるのも良いかもしれませんね。