糸井ひろしの気まぐれ日記

日本共産党群馬県西毛地区委員会役員の日々のあれこれ

若者の現在と未来

2012-07-30 | 日記

 今日も渋川市議のかとうさんと一緒に訪問したのですが、あるお宅で、長年家庭教師をしている方からこんな話をお聞きしました。

 「以前の教え子、20代の若者が最近自殺をしたという報せを受けた。仕事の悩みが原因だと聞いた」「知り合いのお子さんが、大学に通っていたんだけど、就職ができず、ひきこもるようになった」「大学院へ進む子が増えた。研究などより、就職口が見つからないのが主な理由のようだ」...。

 若者の自殺がここ4年間で2.5倍になったという報道を以前目にしました。その一例を身近に見た思いです。

 

 社会人として認められるひとつの基準に、自分で稼いでいるかどうか、ということが挙げられると思います。このハードルが今あまりに高い。

 「個人の努力や能力が足りないから就職できない」とする、いわゆる「自己責任論」。この思いに苦しめられ、自分が社会の中で「いても良い」存在と思えなくなることが、ときに自殺にまで追いやることに。

 「幸か不幸か」就職できても、雇用自体が不安定な上、働かされ方は尋常ではありません。家には帰って寝るだけ。かろうじて一人暮らしを始めたけれども、食事を作ったりする暇も余裕もなく、コンビニで買った食事ですます。好き嫌いや栄養の偏りで病気に、なんて話も聞きました。

 自分の暮らしが安定しないのに、夢も希望もそうそう見られません。そんな余裕がありません。

 高齢者だって、年金が削られ、介護保険や後期高齢者医療保険が上がり、天引きされて、「明日何を食べようか」という生き方を強いられています。

 この上、野田政権は「有期雇用を基本にする」将来を描いています。冗談じゃありません。

 このままで良いわけがない。多くの方がそれぞれそう感じていらっしゃることと思います。これからどうすれば良いのか、若者たちもだまったままではありません。原発ゼロをめざすとりくみが良い例とは言えませんか。まずは思いを同じくする人が団結して声を上げること。隣の人は敵ではありません。そして、その声に対して、誰(政治)がどう接し、何をするかをよく見極めましょう。

 

 現状打開の未来を語り合うことも大切ですよね。