最近よく演説会などで語られるのは、「立党の精神」です。国民によりそい、国民の苦難軽減のために力を尽くすというのがそれ。
今日、石巻での新入党者のつどいでの、現地の新入党員のあいさつと、市田書記局長のあいさつを編集したDVDを青年支部で見ました。
みなさん、津波の被害に遭って途方に暮れながら、それでも生きて行こうと思ったとき、災害救援にとりくむ日本共産党の姿にふれて、「自分も」と入党を決意された方が多いのですが、大切なのは、「恩返し」が動機であっても、それだけで党活動をしているのではなく、自分がこの社会のなかでどう生きるか、その生き方を主体的に考えて入党され、活動されていることがよく分かります。
戦前、天皇絶対の思想統制と軍国主義の世にあって、苛烈な弾圧にあいながら戦争反対と国民主権を訴え続けた日本共産党。もし、この当時の諸先輩型が、社会発展の展望を失い、この運動をやめていたら、戦争が終わった後の日本の民主主義がここまで発展していたかどうか。
常々書いていることですが、日本共産党の政策は、単なる人気取りのためのリップサービスではありません。どんな社会を目指し、そこへ向かってどのように政治をすすめていくのか、その基本となる考え方をしっかり持っているのです。
ですから、単純な多数派の論理で行動しているわけでもないのです。「公務員の給料減らせ」とか、「議員定数を減らせ」とかいうご意見をうかがう事も多いのですが、それは、やはり本来進むべき方向とはやり方がちがうのです。
公務員の給料が高いなら、民間の給料が上がるようにすべきです。その方が前向きで、みんなが喜べる方向だとは思いませんか?
議員定数を減らせば、国民の死票が増えることに。つまりは少数意見は反映されず、多様な意見が国政に届かなくなることになります。これは民主主義とは相容れないやり方でしょ?
ですから、感情的に「公務員の給料減らせ」「議員定数削れ」というご意見もわかりますが、日本共産党は、それらには反対しているのです。
国民のくらしと命を守ろうとする精神こそ、日本共産党の精神であり、裏も表もない政策の源といえます。ただ優しいのではなく、国民の苦難軽減こそが、私たちのめざす社会への発展につながってるんですねえ。
市田忠義書記局長の言い方を借りて、「応援してくれることは有り難いのですが、どうか一緒にグラウンドに立って、私たちと一緒にプレイしましょう」。