糸井ひろしの気まぐれ日記

日本共産党群馬県西毛地区委員会役員の日々のあれこれ

90周年

2012-07-18 | 日記

 今日は日本共産党創立90周年記念講演の日でした。不破さんと志位さんがそれぞれ、党の歴史と、現在の日本共産党の役割などを豊かに語りました。

 1922年7月15日、戦時下の日本で民主主義の実現と侵略戦争への反対を掲げて創立された日本共産党は、創立時からときの権力から非合法とされ、苛烈な弾圧にあいました。何しろ天皇絶対の政治で、異を唱える者は即死刑をふくむ厳罰に処された時代です。天皇のすすめる戦争に反対し、天皇が絶対的な権力を握っている社会を国民主権の民主主義国家にしようと訴えたのですから、権力から疎まれたのは当然の事です。

 理屈抜き(根拠をもたない)の反共主義の多くは、この頃に流布された「アカ」攻撃によって植え付けられた観念であろうことを指摘しておきます。

 

 娘も講演を聴きに私に同行してきました。画面に映る90周年の文字を見て一言。「あれ?90年?政経の教科書には1945年って書いてあったような...」

 要するに、戦争が終わって、戦時中の治安維持法を根拠にした思想弾圧による裁判が無効とされ、日本共産党が公的にも合法となってからのカウントのようです。

 どっちが正しいのか?日本共産党の存在が非合法であった事が不正常であり、誤りであったことが明確である以上、さかのぼって1922年の創立が当然と言えそうです。

 

 あらためてすごいと思ったのは、非合法活動中でも「赤旗」(当時は「せっき」と読みました)が発行され、人伝で読まれていたこと。多い時には7000部が発行されたそうですが、みんなでボロボロになるまで回し読みされたと言いますから、実際の読者は数倍に及ぶわけです。

 

 思想統制と弾圧にも負けず、活動を展開した戦前の諸先輩方への敬意ももちろん、それを支えた多くのみなさんにもあらためて敬意を。

 

 未来をつくる私たちの役割。しっかり次の世代に渡さなければ。