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昨日の続き…
話は少し戻るが、通常セット最終曲
「Gotta Serve Somebody」の終了後、
1階客席では観客総立ち状態になっていた。
歓声に迎えられ、
いつものように2分位でバンドとボブ登場。
いつものように始まる
「Blowin' In The Wind」
1番分の歌詞を歌い終わらずに突如歌を中断。
チャーリーに何か言ってる
→バンドメンバーに伝言が伝わり、
徐々に演奏は終結。
この時点では何が起こったのか?
観客の誰にも判らない。
予期:最低バージョン→演奏中止、コンサート終了
予期:最高バージョン→いつもの曲は取り止めて、びっくりするような曲を演奏する、しかも名演!
だが、何事もなかったかのように始まったのは、
このツアーでは通常のアンコール2曲目
「It Takes A Lot To Laugh, It Takes A Train To Cry」
さっきのは何だったのか?
体調でも悪いのか?
なら何故この曲はやるのか?
ボブは
”if I die on top of the hill”
まで歌った後、歌うのをやめ歩いてセンターへ、
期待と不安、何か起こってるのか?
とにかくいつもとは違う。
この時点で観客総立ちで、
(ヨーロッパの人背が高い!ボブがセンターに来た時点で腕を上げて拍手した人が多かったし)
前方の人頭と腕の動きによって、
ボブの肩から上~腰から上位が見えるという状態で、もちろん足元は全く見えない。
ボブは何かを語りたかったようだが、
早口で「もごもごって言った」
のでまったく判らない。
次の瞬間
ボブが後ろ向きに倒れて崩れ落ちた!
1秒程度の時間だったかもしれないが、
記憶の中では
「心理的スローモーション効果」により
ボブが宙を舞うように地面に向けて
「崩れ落ちていく様子」だったように感じた。
怖かった。
こんなに怖かったのは久しぶり。
ついに終わりが来たのか…
とその瞬間、私は思った。
ボブが若い頃一緒に活動してた
同世代(や、もっと若い)人達の訃報や
「ツアーを辞める」というニュースを聴く度に、
「もあ~んと湧きあがる不安感」
の10000倍位の濃縮物で一撃された感じ。
翌日インターネットにアップされた、
2階席左側からとられた映像によって
この時の流れが明らかになる。
(右側からの別ショットの方が当日見た物に近いが、その時の感情が湧いてきてあまり冷静に観れない)
・「Blowin' In The Wind 」
の途中一節歌ってボブが歌と演奏を中断し、
チャーリーに何か伝える。
・バンドメンバー間に伝言が走り曲は途中で終わる。
・すぐ「It Takes A Lot To Laugh, It Takes A Train To Cry」が始まる
・その曲もすぐにボブは歌と演奏を中断し、
センターマイクの所まで歩いていく。
・観客はこの時点では何もわからず、
ボブがセンターに来たから喝采を送る
・センターで歌うのかな~(わくわく)
・待て待てのような形で左手を上げ皆の歓声を制する
・何か「もごもご」語る
・よく理解できず戸惑う観客
・後ろに下がる時、
チャーリー用のアンプにぶつかり後ろに倒れかける
・手を宙で動かしバランスを取ろうとしかなり派手な動きとなる
・日本語的に表現すると
「おっとっとっと~」「あーびっくりした~」
・身だしなみを整え、再びセンターマイクへ
・今や有名となったセリフ
「Play or Pose」
(CanじゃなくAre we gonna~って聞こえる)
を語る
・トニー、チャーリーが観客席の一点を指差す
(恐らくその時点でも写真撮ってた人)
・ちょっとポーズのふりしたりして
・「あいつや」みたいにボブも観客席を手を指しながらトニーと話す
・状況把握した観客が ”Play"と口々に叫ぶ
・ボブ、ちょっと勿体ぶってピアノに戻る
・この日のショーの内で恐らく傑出した
「It Takes A Lot To Laugh〜」
(何が傑出してるのか判らないが、
とにかく何かではあった)
・ボブ暗転すると共にさっさと立ち去る
・バンド、インスト曲演奏する
上記は帰国後
ネットにアップされているビデオを見てのまとめです、
やっと冷静に出来事を概観できた後のまとめ…
さて、明日は「現在の想い」を元に
もう一度「検証」していきましょう!
お楽しみにね。
《つづく》