「Jerry's Mash」のアナログ人で悪いか! ~夕刊 ハード・パンチBLUES~

「Jerry'sギター」代表&編集長「MASH & ハードパンチ編集部」が贈る毎日更新の「痛快!WEB誌」

ハウリンメガネが縦横無尽に叫ぶ!「メガネの遠吠え」 (第三回) ジェフ・ベックに学ぶギターを弾くってコト

2022-08-27 13:41:01 | 『ハウリンメガネ』コラム集

 ハイ!読者諸賢!悩んでる?ハウリンメガネである。

筆者は毎日悩んでいる。これどう弾けゃいいんだ?とか、どうして俺の音は荒っぽくなるんだ!とか、それはもう悩みの嵐である(結局ギターのことかい!と突っ込まれそうだが、いいんだよ、仕事だの社会のことだのは別途日々悩んでるから)。
今回はそんな悩みが一つ解決した喜びを諸賢と共有させて頂きたい。

つい先日のこと。
相も変わらずギターを片手に第二期ジェフ・ベック・グループのラフ・アンド・レディ(個人的にはこれがジェフの最高傑作だと思っている。編集長にいうと「え?第一期の方が絶対いいじゃん」という返事と共に、まだまだ分かってないねぇ、という生暖か〜い笑みを返されるのだけどそれはそれ)を聴き狂いながら、

「なんでこんなにギターの音がスムーズなんだ?腕か?腕が違うからか?そりゃそうだけどぉ!」と煩悶していた私。
具体的にいうと「ガット・ザ・フィーリン」で聴ける、ロックらしいドライブサウンドなのにブルージーなキレがある音と、そこからスッ、とスムーズに、薄く歪み、サスティーンがありつつもソフトタッチのジャジーなサウンドへと変化するジェフのトーンのカラフルさに煩悶していたのである。

時期的にはストラトとマーシャルの組み合わせにプラスαでワウとブースター(カラーサウンドのパワーブースト)というシンプルなセットアップ。そして指ではなくピックで弾いている時期(この時代の人たちはみんなそうだがギターとアンプにペダル一つ二つでなんぼでも良い音出しますな)。

ギターのボリュームを絞ることでアンプの歪みはクリーントーンへ近づくし、トーンを絞ればトレブルが減り、ジャジーなトーンが出しやすくなるのはギタリストの基礎教養だが、ジェフのこのサウンドに近づけない原因はそこじゃない。それ以前の「弾き方」の問題だ。

ジェフの環境に近づけようとアンプにダイレクトインで、こうか?違うな、こうか?と弾いていたがやっぱり私の音はどうも荒い。ジェフのトーンの甘さがない。
この下手くそめ!ちんちくりんの唐変木め!と己を呪うあまり知恵熱が出そうになったが、かっかした頭のオーバーヒートが功を奏したか(そういえばちょうどラフ・アンド・レディが出た頃にジェフ・ベック・グループがテレビ出演した映像がネットにあったな)と思い出した私。

ヒントになるはず、と早速視聴。
やっぱりいい音してんなぁ。ん〜、やっぱりしょっちゅうボリュームとトーンいじってるな、そりゃそうだわな。でも肝はそこじゃないよなぁ。
あとは……やっぱりピッキングする場所も出したい音で変えてる……ん?柔らかい音なのにえらくブリッジ側で弾いてる?んんん?右手のタッチが軽い?全然力んでない……あっ。

ギターを抱えなおし、ピックを持つ、いや、つまむ。
全く力を入れずに「つまむ」。そのまま弦を撫でるようにピックを「滑らせる」。
……ははぁ!そういうことですか、ジェフ師匠!

要するにピックを持つ指が力んでいたのだ。
いや、正確に言おう。「力を抜いていたつもりが全く抜けてなかった」のだ!

「ピックは握るな、柔らかく持て」というのはギタリスト界隈ではよく聞く金言。
私もその言葉に従っていたつもりだったが……甘かった!(いや、まあ、私が下手くそなだけかもしれんが)
はっきり言って、親指と人差し指の間にピックを挟むだけでいい。「持つ」という考え方を捨てるべきだ。

この状態で弾くと弦に対してピックの入りが浅くなる。
この状態で弦を撫でれば太く、甘いトーンに。ピックをシャープに走らせればザラっとしたロックの音がちゃんと出る。
〈写真参照〉

だが、「持って」しまうと弦に対してピックの入りが深くなっても力技でふり抜けてしまい、結果、どれだけ柔らかく弾いたつもりでもピッキング音が目立つ荒れた音になってしまう。
〈写真参照〉

※なお写真はイメージを強調するためにピックの入りを極端にしているが、実際、意識としてはこれぐらい差があるとおもってよい。

そして、この時に気づいたのだが、この浅いピッキング、指弾きの際の弦に対する入りにとても近い(指弾きだとこのくらいの浅さで弾いてもピック弾きよりもっと太い音が出る)。
〈写真参照〉

近年のジェフが指弾きに完全スイッチしたのは元々こういうピックの角度による音色コントロールへの意識があり、指のほうがよりコントローラブルにやれる、という確信があったからではなかろうか(ちなみに編集長もリンジー・バッキンガム、マーク・ノップラータイプの指弾きの人で、私も昔っから「ピックぅ?要らねぇ要らねぇ!指だよ指!」と言われ続けて早20年。指弾きの良さは分かっていたものの、ようやくロジカルに言語化できました。まあ、私ゃピックも使うけど(笑))。

そんな訳で長年の悩みに解決の糸口が見えたことに喜びを隠しきれない私。
喜び余って今回のコラムになりましたとさ。
ちょっとでも皆さんのヒントになればこれ幸い。

んじゃまた!ハウリンメガネでした!

さあさあギターだギターだ……今日もギターを弾くんだよっと


「フクシマン土屋」の「イイトコ探訪 福島県!」 (第48回)全国高校野球選手権大会(甲子園福島県代表「聖光学院」で熱くなる! )

2022-08-21 13:48:08 | 『フクシマン土屋』コラム集

こんにちは「フクシマン土屋」です!

いや~大失態です。
読者さんにも、編集長MASHにも大変申し訳ないです。
ご迷惑をお掛けしました。

だって、今年の「高校野球・甲子園」は熱い!目が離せない。
ハマったのは大会9日目、2回戦の
 「聖光学院(福島)X 横浜(神奈川)」。
わが地元、福島県代表の聖光学院は、春・夏の甲子園で17回出場と最近は常連校の仲間入り。
ところが神奈川県代表には勝利したことが、一度もなかったんだ。そんな中、強豪「横浜」に勝利!
歴史的快挙だよ。ちなみに聖光学院は「伊達市」の学校で、
「福島市」の隣なんだ。親近感が湧いて応援にも熱が入るよ。

大会11日目、3回戦では敦賀気比(福井)に8ー1で勝利。
敦賀気比は2013年春準々決勝3ー9で負けた相手だった。
この勝利でベスト8進出を決めた。

大会12日目、4回戦は九州学院(熊本)に10-5で勝利。
福島勢では51年ぶり2度目の準決勝進出!
聖光学院としても春夏通じて初めてのベスト4進出だ。
ここ福島では普段野球を見ない人も巻き込んで、
大盛り上がり!みんな聖光学院の活躍に釘付けだ。

大会13日目、準決勝の8月20日(土)はフクシマン土屋の
「イイトコ探訪 福島県!」掲載日。

とういうことで、大変申し訳ございません!
「高校野球・甲子園」に夢中で原稿間に合いませんでした。

さすがに編集長MASHからお叱りの電話が!
実はMASHとは神奈川県藤沢市で少年野球、
中学校での部活と「野球少年」だったんだ。
同じ少年野球チームにはSMAPの中居もいたね。(メイン写真参照!)
MASHのお叱りの電話の後ろからも「高校野球中継」が聞こえている。。。
すまん、わかってくれ!
プロ野球と違って高校野球は見ていて気持ちが熱くなる。
つい夢中になってしまう。こんな人は自分以外にも多いんじゃないかな。

気を取り直して、
第104回全国高校野球選手権大会の準決勝。
3年ぶり29度目の出場で過去2度の準優勝がある超強豪、
仙台育英(宮城)と対戦。
東北勢同士の準決勝は夏の甲子園で初めて!
地元のみならず東北中が注目していたんではなかろうか。

結果は18-4で残念ながら聖光学院の敗退。
9回裏、聖光学院の攻撃では出塁中のキャプテン赤堀。
出塁中にもかかわらず涙しながらバッターへ激を飛ばす。
その姿に見ているこっちも涙せずにはいられなかった。
聖光学院おつかれさま。応援させてくれてありがとう。
感動をありがとう。


「イイトコ探訪 福島県!」を読んでくれてありがとうございます。

この原稿をやっと書き終え、明日22日は決勝戦。
仙台育英は下関国際(山口)と東北勢初制覇を懸けて対戦。
東北に優勝旗を!と願うばかりです。
でも、どちらにも悔いのないプレーをしてもらいたいね。
応援してます。


ハウリンメガネが縦横無尽に書く…「メガネの遠吠え」 (第二回) ヴァイナル中毒編! ヴァンゲリスとキカイダー?

2022-08-13 10:53:49 | 『ハウリンメガネ』コラム集

ことの発端はヴァンゲリスの死去であった。

5月のことである。
ヴァンゲリス死去のニュースが流れ、編集長から「キミ、ヴァンゲリスのレコード、キープしてるぞ。せっかくだしヴァンゲリスについて書いたらどうだ?」とメール。

率直に言って筆者はヴァンゲリスの音楽を大して知らない。それこそ彼が音楽を担当した「炎のランナー」と「ブレードランナー」(あ、ランナー繋がりだ。原題だと炎のランナーは"Chariots of Fire"だけど)ぐらいなのだが、この「ブレードランナー」の音楽だけでもヴァンゲリスは素晴らしい(SF者としてはやはりこれは外せませんな)。

ヴァンゲリスという人はシンセサイザーが相当お好きだったようで、スペイシーなフューチャリズムに溢れた音(今となってはレトロ化してしまったきらいがあるが)をふんだんに使う(ただ、彼の良さの本質はそこではないのだが、それは後述する)。このヴァンゲリスが作り出すシンセのフューチャリズムとリドリー・スコットが作り上げたあの映像のフューチャリズムがドンピシャでマッチした結果が現在に至るまでの「ブレードランナー」の評価に繋がったのは間違いあるまい。

とはいえ、これはやはり映画のサウンドトラック。サントラというのはやはり絵と音をセットで鑑賞してこそ本領が発揮されるものであり、単体で鑑賞するより、DVDなどで楽しむのがベターだろう。
では「ヴァンゲリスの音楽」を楽しむのにちょうどいい作品は?
それがこの「ジョン・アンド・ヴァンゲリス」のアルバムである。

ヴァンゲリスは過去、リック・ウェイクマンの後任としてイエスへの加入を打診されている。
自身の作風を変えたくない、とヴァンゲリスが断ったが、この時に知り合ったイエスのジョン・アンダーソンと気が合ったらしく、その結果生まれたのがこの「ジョン・アンド・ヴァンゲリス」のアルバムである。

ヴァンゲリスが作り出すフューチャーオリエンテッドなサウンドをバックに歌うジョン・アンダーソンはイエスでの彼とも異なる魅力があり、中々の良盤。
イエスといえばキーボードのリック・ウェイクマンもミニモーグの愛好家だが、ヴァンゲリスはどちらかというとポリシンセ(シンセにはモノ(単音)とポリ(複音)があり、ミニモーグはモノ。前者は同時に発音できる音は1音、ポリは回路構成によるが2音以上の音を同時に出せる。簡単に言えばモノは独唱、ポリは合唱だと考えればよい)を愛用していたらしく、モーグ的なファットなアナログシンセサウンドというより、クラフトワークに通ずるような「生楽器では出せない音」の作り方がとても巧み。
そしてヴァンゲリスの良さはこの「生楽器では出せない音」と生楽器の組み合わせ方であり、彼の本質的な良さは曲のメロディと、バックのオーケストレーション能力にある。

曲を俯瞰して見たときに「このメロディは力強さが欲しいな。これはサックスだな」とか、「このベースラインは単調な感じがほしいからシンセベースとシーケンサーの組み合わせだな」というように、必要に応じて楽器をコンビネーションさせているのであり、ブレードランナーでシンセを全面に出したのも映像がシンセサウンドのフューチャリズムを求めたからであり、必要な箇所に必要な音を配置した結果があの音楽だったというわけだ。
ヴァンゲリスがシンセを好んでいたのは彼が必要としていた、生楽器では出せない音をシンセが出せたからであり、「シンセが使いたーい!」という欲求ありきでのあのサウンドが生まれた訳ではないのである(これ、私も機材オタクな面があるので常々自戒するよう意識しているが機材が使いたい欲求が先にくると大概ろくな結果にならない)。

その結果生まれた彼の作品の質はこの「ジョン・アンド・ヴァンゲリス」にも現れており、賛美歌のような美しいメロディと、生楽器とシンセを巧みに組み合わせ、必要十分な音色で構築された過不足のないフューチャー・オリエンタリズムに溢れた素晴らしい音に仕上がっている……

ということを考えていたのが6月半ばのこと。
そして今回の本題はここからである。

日本が誇る大作曲家、渡辺宙明先生が6月にお亡くなりになったのだ。

宙明先生の名前を知らなくても先生の音楽を聴いたことのない人は殆どいないはずだ。なにせマジンガーZの主題歌(劇伴も)は先生の作品!

そしてヴァンゲリスには悪いが、私ゃ宙明先生の音楽の方が百倍影響されている!
何故なら初期東映戦隊ヒーロー(ゴレンジャーからゴーグルファイブ)、キカイダー、アクマイザー3、東映版スパイダーマン、そしてギャバンからスピルバンまでのメタルヒーローを筆頭とした70年代〜80年代初期東映特撮ヒーローの主題歌と劇伴は、ほぼ先生の作!(私は正確には世代ではないのだけど、子供の頃、親がレンタルビデオで借りてくれたのでしこたま観ていたんですな。ちなみに96歳で亡くなる直前の戦隊シリーズ、機界戦隊ゼンカイジャーの劇伴もご担当!最後まで現役を貫かれた!)

先生ご自身は大正のお生まれで、映画音楽やクラシックの影響が根底にあるようなのだが、プロになってからも渡辺貞夫氏にジャズのレッスンを受けられるほど勉強熱心な方で、息子さん(作曲家の渡辺俊幸氏)が聴いておられたブラッド・スウェット・アンド・ティアーズのようなブラスロックも「これは良い」と、ご自身が良いと思ったものをドンドン取り入れられ、結果生まれた、俗に「宙明節」と呼ばれる作風(特に先述の特撮ヒーローシリーズで全面的に聴けるものだが)、これが誠に素晴らしい!

マイナー・ペンタトニックやブルーノートスケール(ブルースやジャズでよく使われる音階)を主体としたエモーショナルかつクールなメロディ、フレーズを主体に、タイトでグルーヴ溢れるリズムセクション、キレのあるブラスやストリングス、ティンパニやヴィブラフォンによる装飾が先述のヴァンゲリスにも通じる「必要な箇所に必要なものを入れる」というマナーの下に使われており、重厚かつ過剰感のない見事なオーケストレーション!
レコーディングでは先生も立ち会っておられ(細かいフレーズはセッションプレイヤーにお任せなケースも多かったらしいのだが)、例えば「ジャッカー電撃隊」のOPでのイントロ、コンガがタイトにリズムを刻む中、ヌルッと入ってくる地を這うような粘っこいベースの入りは非常にスリリングだし、宇宙刑事ギャバンのED「星空のメッセージ」のギターはヴァースではタイトにワンコードの裏打ちカッティングに徹し、コーラスでは一気にドライヴサウンドでの白玉コード一発で迫力を出すなど、今聴いても大変勉強になる(特に後者は筆者のお気に入りで、串田アキラさんの歌の良さと相まって、素晴らしいロックバラードに仕上がっていると断言しておこう。歌詞もいいんだよなぁ。余談になるが先生の作品、結構な頻度でワウギターが入る(前述のジャッカー電撃隊のOPとか)。特にキカイダー01のOPなんかクリーム期のクラプトンばりのワウギターが入っており、今考えるとマイナーペンタやらカッティングやらワウやら、私がブルースロック、ひいてはブラックミュージックの道に進んでいったのは子供の頃に宙明節を刷り込まれたからでは?という自問が湧いてくるのだが……結果オーライ!)

そして忘れてはいけない。ヴァンゲリスと先生には大きな共通点がある。
それがシンセサイザーの使い方だ!(なにせ日本に最初に輸入されたミニモーグ数台中の1台を購入されたのは宙明先生その人!)

例えばキカイダーでキカイダーを苦しめるギルの笛の音。最初オーボエのような音で始まるのだが、徐々にノイズ成分が増えていき、耳障りな音に変化していくあれ、あれがモーグ(先生ご自身で音を作ったとのこと。聴くだけで不安になるメロディも凄い)。
他にもデンジマンのOPでのシーケンシャルなフレーズや「プシューッ!」といったノイズ音なんかもシンセで作っておられたり(モーグではないらしい。ちなみにこのシーケンシャルフレーズのプログラムを担当したのはYMOのマニピュレータである松武秀樹氏とのこと。時代を感じますなぁ)、メタルヒーローシリーズでの楽曲ではまさにアナログシンセ!という音が多用されている。

そして先生もヴァンゲリス同様、シンセの使い方は徹底している。
そう、宙明先生もまたオーケストレーションの達人!あくまでシンセを使うのは生楽器では出せない音が必要な箇所のみ!
故に生楽器の良さとシンセの特徴的な電子音が見事に組み合わされた宙明サウンドは今聴いても血が滾る!

ヴァンゲリスにも宙明先生にも職業作曲家としての美学を感じる。
もちろん作風は異なり、ヴァンゲリスには教会音楽的な荘厳さがあり、宙明先生には普遍的なメロディの良さとそれを支えるアレンジの多彩さがある。
だが、両者に共通すると感じるのは「オーケストレーションの美学」だ。
その作品に沿う音楽(劇伴だろうが主題歌だろうが)、それを構築するためにはどんな音が必要か。生楽器だけでは出せない音が必要ならばシンセを使って新たな音色を使う。シンセでも出せない音なら楽器を違う奏法で使ってみる(宙明先生はヴィブラを弓で擦ったりもしたそう)。シンセが不要なパートであれば生楽器できっちり構成する。

今の我々は技術の発達によって最初からシンセだろうがサンプラーだろうが使い放題だ。だが、本来シンセサイザーとは生楽器では作り出せないような音を作るために生まれたもの(まあ、異論もあるだろうが)。
まず生楽器があり、電気楽器があり、そして電子楽器がある。クラシカルな方法のようだが、これが本来の音楽の作り方だ。
そしてヴァンゲリスと宙明先生の作品はそれをちゃんと教えてくれる。

偉大なる作曲家お二人に哀悼の意を!
ハウリンメガネでした!


「フクシマン土屋」の「イイトコ探訪 福島県!」(第47回) 日帰り入浴情報「高湯温泉」福島市

2022-08-06 13:09:00 | 『フクシマン土屋』コラム集

こんにちは「フクシマン土屋」です!

暑い!今年も暑いね~
日本気象協会は40℃以上の日を「酷暑日」と呼ぶことに決めたそうだ。
それだけ国内でも40℃以上の日が増えているらしい。

福島市でも連日35℃くらいの「猛暑日」が普通になってしまった。
そしてついに猛暑日を超える表現の酷暑日が登場。
それにしても「こくしょび」とは。。。
厳しさ伝わる呼び名だね。

とはいえ「自然を愛するフクシマン」。
エアコンの効いた室内に籠っているなんて無理な話。
いくら暑くても好きな「温泉」には入りたいわけで。。。
先日行って来た「日帰り入浴」がとても気持ち良かったので、ここでシェアしよう。

福島市には大きな温泉場が3ヶ所あるんだ。
それが「飯坂温泉」、「土湯温泉」、「高湯温泉」。
聞いたことある温泉もあるでしょう?
今日はその中で「いかにも温泉」な泉質の、
「高湯温泉」を紹介だ。

さて「いかにも」って言うのは、
においがキツくてお湯が乳白色のいわゆる「硫黄泉」。
苦手な人も多い反面、「いかにも」的なところから大ファンもいるよね。
これぞ「温泉!!」って具合だからね。
もちろんフクシマンも大ファンですよ。

某日、この日は最高の晴天!というか猛暑でして。。。
涼を求めて山へ。
そうそう「涼を求めて水辺へ」ってイメージの人が大半かと思うけどね。
フクシマンは「山」へ行くんです。「山派」なんで。
(バイクもYAMAHA…失礼!)

高湯温泉は吾妻連峰の中腹(標高770mくらい)に位置する温泉郷。
下界とは違って高原の風が吹いているのだ。
でもね、ただ風呂入りに行くと思ったら大間違い。
自然を満喫して運動もしたい人なので!まずは、
付近の「高原を軽くランニング&散策」して汗を流し、
それからいざ温泉だよ(笑)

今回お世話になったのは、
「四季を彩る高原の宿 花月ハイランドホテル」。
「高原の宿・ハイランドホテル」と名前からもわかるとおり、
高湯温泉で一番の高台に位置するのだ。

先に言ってしまうと花月ハイランドホテルは眺望最高!のお宿。
広い駐車場からは福島市の街並みが見渡せるのだ。
ということはさらに高いところにあるお風呂やお部屋。
そこからの眺めは、さぞかし良かろうと期待してしまうゾ。

正面玄関を入り階段を上がる。バリアフリーでエレベーターもある。
宿泊でない人は、ここの券売機で入浴券を購入。
今回は入浴のみなので料金は大人900円、子供(小学生以下) 500円。
(土日・祝日・GW・お盆・年末年始の料金で、平日の場合は各800円と400円)

受付で入浴券を出すと「以前にご利用はありますか?」と。
初めてですと答えると、親切にも途中まで案内してくれた。
そして「登山者も利用する疲れの取れる温泉ですよ」と、
教えてくれました。それは、、、
いかにも「ランニングして来ました」的な格好をしていたからかな(笑)

入浴のみで入れるのは内湯と露天風呂。
(オプションで貸切風呂の利用も可)
先ずは内湯「大浴場 山の湯」から。
脱衣所には無料の貴重品ロッカーがあり安心です。
場内に入ると二面が壁無しのガラス張りで、
内湯ながら明るく開放感バツグン!
この時期は新緑の木々の緑が目に入り、乳白色のお湯と相まってリラックス~。

ここでもう十分な満足感。でも、まだまだこれから。
楽しみな露天風呂も残ってる!
露天風呂へは一度服を着て廊下を少し移動。
(こちらにも無料貴重品ロッカーあります)
お待ちかね、その名も「空中露天風呂 杜の湯」。
「空中」って高まる期待!
洗い場を抜けて外へ。そこは、、、
吾妻連峰の稜線が美しい!山の緑と空の青、そして白い雲!
内湯をさらに上回る解放感!

「ふぅ~気持ちいい。。。」そんな言葉が自然と出るね。
すると可愛い野鳥が温泉を飲みに来てね、その姿に癒されます。

ひとつだけ気になったのは客室からの目線を防ぐ柱?
木造りでデザインもされているので違和感はないけれど…
湯船からの景色が遮られていてね。
個人的には裸を見られてもかまわないから、
もっとオープンにしてほしい!!
(あっ、客室の人が見たくないのか!笑)

とはいえ澄んだ空気の中、山を間近に見ながら
「青色を帯びた乳白色の湯」にゆったり浸かれば、
疲れなんてどこかへ消えちゃうよ。
嗚呼この後ビールを飲めたら、もう言うこと無いのに。。。
いえいえ、入浴のみでも大満足!
とても気持ちの良いお風呂でした、ありがとう花月さん。
リピートしますね!


「イイトコ探訪 福島県!」を読んでくれてありがとうございます。

先の温泉場3ヶ所へは、どこも福島駅から車で30分ほど。
さらに福島県、東北地方は温泉の宝庫!
つくづく良いところに住んでいるなと実感します。
これからも福島・東北の良いとこ紹介していきますね。

それでは、ごきげんよう!