「Jerry's Mash」のアナログ人で悪いか! ~夕刊 ハード・パンチBLUES~

「Jerry'sギター」代表&編集長「MASH & ハードパンチ編集部」が贈る毎日更新の「痛快!WEB誌」

毎週火曜日は『今週のハウリンメガネ』Vol,54 (2025年1月21日発行) ギター、エフェクター、歪み・・・

2025-01-21 10:20:02 | 『ハウリンメガネ』コラム集

毎週火曜日にご機嫌よう!『今週のハウリンメガネ』!

今週はライブなし!よって『私の一口コラム』のみお届け!

音作り……迷子中!

「またか!」

「何度同じネタを繰り返す気だ!」

「てめぇはいつになれば真っ当に音が作れるようになるんだ!」

等々のご叱責を頂きそうな気もする書き出しで恐縮です。ハウリンメガネです(梨元勝ふうに)

そうは言ってもですねぇ、決まらんのですよぉ……歪みが!

先日申し上げた通り、新年早々『ジェリーズギター』にて、ニューギターを手に入れてから日々トライアンドエラーを繰り返し遊んでいるのですが、これが……手ごわい!

クリーントーンについてはアンプに直に挿しただけで「おう、使える使える」というレベルの音が出るのです。

が!ディストーションサウンドのメイクが決まらない!

リアを基準に歪みの音を作ってしまうとフロントが太すぎる(ファズフェイスみたいで悪くないけど)。逆にフロントを基準にするとリアがハイに寄りすぎる。

ヴィンテージギターならアンプにプッと挿して適当にゲインを上げてやれば簡単に抜けてきてくれる音が抜けてくれない!

「ああ、ヴィンテージってやっぱり楽に弾いてもいい音が出るから凄いんだよな」と実感しきりのここ最近なのであります…… が、逆にこれはある意味ではチャンス

この近年モノのギター音をきちんとメイキングできれば鬼に金棒、と思いながら今日もトライアンドエラーを繰り返しているのであります(といってもクリーンはいい音が出ているから後はどういう歪みなら合うのかを探るだけなのだけど……これが迷子の原因なのよねぇ……)

と、正月から散々このネタで引っ張ってきましたが、次回!土曜の『メガネの遠吠え』はこのニューギターのお話!

お楽しみに!

<ハウリンメガネ筆>

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毎週火曜日は『今週のハウリンメガネ』Vol,53 (2025年1月14日発行) 今日も続くとギター人生!

2025-01-14 10:26:26 | 『ハウリンメガネ』コラム集

毎週火曜日にご機嫌よう!『今週のハウリンメガネ』!

今週も『私の一口コラム』『その週のライブインフォ』をお届け!

うーむ……いかんなぁ。

新年早々、冒頭から何をブツブツ内省しとるのか訝しむ向きも居られましょうが、お気になさらず……単刀直入に申し上げますと、またピッキングが強くなる癖が出ているのです。

去年一年で「ピッキングに力は不要!」だの「弦はハジくだけでなく撫でたりナメらかにスベらせたりすることに真髄がある!」だの偉そうに述べていた癖にまた戻っとるではないか!と自己反省中なのですが、まあ、原因は自覚しております。

新しく入手したギターの慣らしに手こずっているからであります。

細かい話は今月25日(土)掲載予定の『メガネの遠吠え』に譲るとして、普段プレイしているギターと違い、わりとモダンなサウンドのギターでございまして、こう弾けばいいのか?ああ弾けばいいのか?ヴィンテージと違うタイプのこのサウンドを美しく鳴らすにはどうアプローチすればよいのだ?と手探り、耳探りで色々と試していると時間が経つに連れついつい先述の悪癖が出てしまい、「あっ!いかんいかん!」と内省を繰り返すここ最近なのでございます。

とはいえ、自分で悪癖が出ていることに気づけるようになったのは大きな進歩。いいぞいいぞ、と己を励ましつつ、今日もまたトライアンドエラー、三歩進んで二歩下がる。チマチマと前進継続中のハウリンメガネなのであります。

ライブに持ち出すにはもうちょっと自己鍛錬が要るのぅ……と上手く(上手いか?)話をズラしたところで今週のライブインフォ!

【日時】

2025年1月18日(土)

OPEN12:00/START13:00

【会場】

深江橋Ks(大阪府大阪市東成区神路1-5-12 GALAXYビル7F、大阪メトロ中央線深江橋駅より徒歩3分)

https://maps.app.goo.gl/Dt5Yaf8Nr1muKzYU6

【チャージ】

¥2,000(1ドリンク込み)

【出演(※出演順とは異なります)】

OA.マスター/アメ/seiji/北谷ひろゆき/nnnooommmiii

釜田省吾+/Pinky fly/ハウリンメガネ

以上、年明け早々丸刈りにしてしまい、寒さにプルプル震えているハウリンメガネでした!

また来週!

<ハウリンメガネ筆>

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ハウリンメガネが縦横無尽に吠える「メガネの遠吠え!」(第43回) 『ジェリーズギター』に行って来た!

2025-01-11 10:36:01 | 『ハウリンメガネ』コラム集

土曜日に御機嫌よう!読者諸賢!ハウリンメガネである。

新年早々、今季最強クラスの寒波があちこちを襲っているようだが、皆様の周辺は大丈夫だろうか。

路面凍結による転倒などもお気をつけ頂きたいが、寒暖差の激しさによるヒートショックにも何卒ご注意願いたい(以前知人の御母堂がこれで亡くなっており、冬になるとよくそれを思い出すのだ)

・風呂に入る時は先にシャワーで浴室を暖めて!

・風呂の温度は40℃程度に留めて!

・それでも熱い風呂が好きという方はせめて半身浴で全身が浸からないようにして!

ハウリンメガネからの注意喚起でございます……

さ、それはそれ、これはこれ。

せっかくの新年、何の話題から口開けといこうか。

連日の寒さで手があかぎれになり、痛みを堪えながらギターを弾いてる話でもするか?

それとも最近よく回してる盤の話でもするか?

いやいや、そんな話はまた今度でよかろう。年末年始に記憶に残った話といえば……やっと行きました!新ジェリーズ!

本来は去年の夏に遊びに行く予定(「編集会議」含め)だったのだが、あの頃に発生した地震予測を鑑みて取り止め、延び延びとなってしまっていたが、ようやく訪問を果たすことができ申した(勿論編集長から話は聞いていたものの、聞くと行くでは話が違う)

去年の年末、新幹線とJR、小田急線を乗り継ぎ、えっちらおっちら藤沢本町駅を下車(かつて最初期のジェリーズがあった六会日大前に近いのがちとノスタルジック)。どんなかいな、トコトコ歩きながら「ああ、この辺りは古き良き藤沢って感じだ」とわけの分からないモノローグを脳内で呟いていた私。

この辺か?とキョロキョロしながら歩いていると、む?何か見慣れたものが見えた気が?

おお、ガラス戸から見えるこのシルエットはまさしくギター!ここか!新ジェリーズ!

ガラッ!

「おお、お客さん!いらっしゃい!」

「へぇ〜こんなところにギター屋があるとは〜知らなかったなぁ〜」

「やだなぁ、お客さん、あなたが来るから開けたのにぃ」

と、ベタな「店主と一見客」という小芝居(茶番ともいう)をかましてから中へ。

うっ、コレは ……狭い!狭いぞ!

三人も客が入ったらパツパツのスペースを残し、店内に文字通り所狭しとギターが並び、隙間を縫うようにレコードと古着が並ぶ様は紛うことなきジェリーズ!

「これは……狭いですね……!」

「そうなんだよ!常連がまとめて来ちゃった日なんかもう大変さ!まあ、座んなさいよ」

と言う会話からいつもの話題無制限、バーリトゥードのトークラリーが繰り広げられたのが24年の年末だったのであります。

編集長とあちらこちらに話題を飛ばしながら店内を見渡して感じたのはある種の懐かしさ。

話の途中でふと目をやれば視界に入る面白そうなギターの数々。

「お、それ気になる?」から始まる試奏タイム。

そこで弾いたフレーズからまた始まる音楽談義

編集長の淹れるコーヒーも、ついつい飲んでしまうし、ビールもまた美味し。

音楽、文学、政治経済まで四方八方に話題が飛びながら、最後は音楽の話に戻っていく不思議な楽器屋。新ジェリーズはやはり紛うことなきジェリーズでありました。気になる方はぜひ行ってみて頂きたい。面白いこと請け合いですぞ。あ、休業情報には御注意を(笑)!

さて、次回の『メガネの遠吠え』では正月早々そんな新ジェリーズで入手したギターの話といこう!

長くなるぞ〜……乞うご期待!

<ハウリンメガネ筆>

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毎週火曜日は『今週のハウリンメガネ』Vol,52 (2025年1月7日発行) 今年も『音楽三昧』で行く!

2025-01-07 10:07:30 | 『ハウリンメガネ』コラム集

新年一発目!『今週のハウリンメガネ』

今年も毎週火曜に『私の一口コラム』『その週のライブインフォ』をお届け!

あけまして……おめでとうございます!

いやぁ、新年、如何お過ごしでおられましたか読者諸賢。ハウリンメガネでございます。

昨日から仕事始め、という方も多いでしょうか。かく言う私も世間のカレンダーに従い、昨日から仕事始め。

仕事自体は嫌いではないけれど、流石に九連休という長期休み明け、かつ正月特有の呑気な空気に浸った後だと流石の私も寝起きに「oh、出勤……めぇんどくせぇ〜」という気分に一瞬とはいえ襲われたのは確かに否定できませぬ。

が、そんなブルーにこんがらがった時に私を「……行くか」という気分に奮い立たせるのが小説家の今野敏先生北方謙三御大のとあるエピソード。

今野「毎日銀座で飲んだ後で、自分で喉に指を突っ込んで酒を抜いてから執筆してるって噂、本当なんですか?」

北方「毎日銀座で飲んでるわけないだろう」

今野「でも、飲んで帰った日も書くんでしょう?」

北方「一行だけな。一行でいいんだ。そうすると、翌日につながるんだ」

……シビれますなぁ。

この「一行でいいんだ。そうすると翌日につながるんだ」という言葉が私は好きなのです。

酔っていようが、気が抜けていようが、ワンアクションだけでいいから動くことが次につながるのだ、という、まさに「継続は力なり」、もしくは西川きよし師匠「小さなことからコツコツと!」とに通じる金言であります。

今年も毎日、一行でいいから原稿を書き、ワンフレーズでいいからギターを弾き、一曲でいいから盤を回し、粛々と生きていこう、というハウリンメガネ、年始の抱負でございます。

というわけで今年も音楽まみれの一年の開始!

新年一発目!今週のライブインフォ!

【日時】

2025年1月12日(日)

OPEN12:00/START13:00

【会場】

京都四条大宮Ks(京都市下京区四条大宮町27-4 KODOビル2F。阪急京都線・大宮駅、京福嵐山線・四条大宮駅より徒歩1分)

https://maps.app.goo.gl/VReMVJt7kq9AwdK26

【チャージ】

¥2,000(1ドリンク込み)

【出演(※出演順とは異なります)】

おとぎぞうし/Lucky River Yossy/たいさ/牢名主/橋本邦彦/kawakamix/ハウリンメガネ

それでは本年も宜しくお願い致します!

次回!土曜掲載予定『メガネの遠吠え』にて再度お会い致しましょう!

<ハウリンメガネ筆>

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副編集長『ハウリンメガネ』による特別コラム『大晦日だよ編集部』

2024-12-31 11:21:19 | 『ハウリンメガネ』コラム集

本年最後の火曜日、そして本紙最後の記事にご機嫌よう!『今週のハウリンメガネ』!と思わせつつ『ご挨拶』を書く!

本年の1月から始まり、毎週毎週『私の一口コラム』『その週のライブインフォ』をお届けしてきた当コラム。よりによって本年の最終日、大晦日にぶつかることになるとは思わなんだ(カレンダーをちゃんと見ろ、私)

今年は当編集部周りでも編集長が新たな視点から藤沢本町で実店舗「ジェリーズギター」を再開し(先日訪問したのでその件はまた後日!)フクシマン土屋氏は福島を拠点にあちこち走ってはランナーとしてレポートを書かれ、スターマン★アルチもまた音楽コラムを再開し、と中々変化に富んだ一年。

社会面から見ても国内では与野党を問わぬ緊縮財政派のアラが表面化。それに対するカウンターパートが着々と地力をつけだし、云十年ぶりの少数与党運営状態へ移行。国外もまた様々な国で政情不安が拡がり、左派右派の天秤が大きくブレを見せる一年と相成った……と書くと来年の世相を不安に想う方も居られるかもしれないが、人類の歴史上、社会不安が拡がる時は大きな変化が起きるのもまた事実。褌を締めて生きるのみであります。

私は私でライブの本数を増やし、ギターの修練に血道を上げた結果、今年は変革の年となった自覚あり。

やはり数をこなさないと見えない、気付かないことというのはあるのですな。今年も多くの方とお会いしては様々な学びを得たけれど、是非来年もそうありたいものであります(この辺りは毎週火曜の当コラム『今週のハウリンメガネ』と土曜掲載コラム『メガネの遠吠え』のバックナンバーをご拝読頂ければ幸い)

こうして振り返ってみると中々に興味深い年だったのは間違いないが、「過去の事なんぞゴミ箱に投げ捨てちまえ!」というのがジェリーズマインド。来年の編集方針はどうなることやら……(まあ、年明け早々に編集会議予定なのでそこで揉むことになるのだけど)

なんやかんやと波乱万丈の一年でありましたが、皆々様、御愛読、誠にありがとうございました。

読んで下さる方、何かしらの足跡を残して下さる方、コメントを下さる方、編集部一同、誠に感謝々々であります。来年もどうぞ御贔屓に。

さあ、次回の掲載の頃にはもう新年だ!来年の事を言えば鬼が笑うとはいうものの、地獄の鬼でも笑わせられればこちらの勝ち!来年も褌を締めつつ、粛々と音楽とコラム書きに勤しむ所存。ぜひ御笑覧頂きとう御座います(そして私のライブにも是非ご来場の程を!)

それでは読者諸賢の皆々様、良いお年を!

そして来年も御愛読のほど、よろしくお願い申す!

2024年、年の瀬の良き日より。

ハウリンメガネ 拝


毎週火曜日は『今週のハウリンメガネ』Vol,51 (2024年12月24日発行) メリークリスマス!しかし喉が・・・

2024-12-24 09:54:47 | 『ハウリンメガネ』コラム集

毎週火曜日にご機嫌よう!『今週のハウリンメガネ』!

今週も『私の一口コラム』『その週のライブインフォ』をお届け!

いやぁ〜……声が枯れとる!

先週土曜の『メガネの遠吠え』で白状したとおり、先週のほぼ全日インフルエンザで伏せっていた私。

幸い喉痛なんかはなく、熱と咳が主症状だったので、日曜辺りにはようやく治ったわい、と呑気にギターをつま弾き出したのだけど、そこはやはりたちの悪い風邪の筆頭、インフルエンザ(うーん、ロバート・クレイもビックリのバッド・インフルエンス!)。歌うとすぐに声がつっかえて咳が出てしまう。

ブルースマンを名乗るからには歌とギターは一心同体、どちらか一方というわけにもいかぬ。

どうしたものかと思案に暮れかけた瞬間、ふと閃いた。

半音下げなら声出しも楽になるのでは?

そうだそうだ、私は普段カポでキーを上げる側ばかりだからあまり思考に上がらないが、半音下げというのは男性ボーカリストのキーに合わせる常套手段。

さっそくストラトのペグを回し、チューニングを落としていく。

さあ、これでどうだ。んん〜ああ〜♪……ゲホゲホッ!駄目だっ!キーじゃない!喉自体が治りきっとらん!やはり小手先の解決策ではイカンのだ……!

という結論には至ったのだけれど、それはそれとして半音下げ。久々に弾いてみるとなるほど悪くない

弦のテンションが下がるから音が全体的にメロウに聴こえるし、チョーキングも楽々である(ジミヘンが半音下げを基本にしていたのは自身の歌のキーに合わせる為ではなく、半音下げの響きが好きだったから、という説があるのも頷ける)

コレはコレで悪くないな……と思いつつも、どうやら私の喉は半音下げよりレギュラーの方が合う様子。

ごちゃごちゃやっとらんでとっとと喉を治さんかい!という己の内なる声に突っ込まれつつ……今年最後の今週のライブインフォ!喉よそれまでに治れ!

【日時】

2024年12月28日(土)

OPEN12:00/START13:00

【会場】

深江橋Ks(大阪府大阪市東成区神路1-5-12 GALAXYビル7F、大阪メトロ中央線深江橋駅より徒歩3分)

https://maps.app.goo.gl/Dt5Yaf8Nr1muKzYU6

【チャージ】

¥2,000(1ドリンク込み)

【出演(※出演順とは異なります)】

OA.マスター/えっちゃん/沙也加/Lucky River Yossy/あっちゃん/ホーリー/Pinky fly/なわミン/やんちゃん/ハウリンメガネ 

ライブは今年最後でも当コラムは年末ギリギリまでのハードワーク!俺の年末休みはまだ先だ!

また来週!

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ハウリンメガネが縦横無尽に吠える「メガネの遠吠え!」(第42回) 『インフルエンザ』で己を見つめる!

2024-12-21 10:16:01 | 『ハウリンメガネ』コラム集

12月も後半に入り年の瀬も押し迫る年末の土曜日にご機嫌よう、読者諸賢。

ハウリンメガネである。

世間は一応クリスマスを目の前にイルミネーションが街を彩り(先日の編集長は何やらお嫌いなような事を述べておられたが、私は観る分には嫌いではない。自分で飾る気はしないが)、正月用の餅もスーパーに並びだし、うーん、和洋折衷!この節操の無さがやはり日本的なユルさなのかしらん、と独りごちるここ最近。

別にケーキも要らん(ローストチキンは好きだから食うけど)し、大した酒呑みでもない故、正月用に御屠蘇も要らんしなぁ、つくづくイベント事と縁のない身だ、と呑気にしていたら要らんイベントであるインフルエンザにはかかる始末(フクシマン氏もヤラれたとのことなので大流行中のようですな。あ、私はもう熱も下がったのでご心配なく)

仕事を病欠+久々(5年ぶりか?)の熱風邪で伏せっていた身としては流石に今週はギターについて何もできなかったのだが、ひとつ思ったのである。

人間は消費行動だけでは時間を埋められないのではなかろうか。

いや、熱は下がってますのでご安心を。

別に先のことも熱に浮かされて思ったわけではなく、家で伏せりながら本や動画で暇を潰し(流石に熱があって体力を消耗している時に盤はやれぬ)、寝ては覚めを繰り返していたときにふと思ったのだ。

「今後これだけやってろって言われたらきっとキッツいだろうな」

これは別に私がギター弾き、アウトプットする人間だから、ということではなく、たぶん人間というやつは消費するだけだとどれだけ多くのコンテンツがあったとしても絶対に飽きるのだ。

観たり、聴いたり、知ったり、理解したことというのは必ず、それがティーチングであれ、創作であれ、テキストライティングであれ、何かしらの形でアウトプットを欲するものなのだと思う(これを表現欲求と呼ぶのかもしれん)

それが見つからない人が暇を持て余してしまうのだろう。

幸い私は音楽という手段もテキストライティングという手段もあるが、きっとそういうアウトプットの手段を持っていなかったら……相当に退屈な生活だったに違いあるまい(私も呑気な男だから「そうでもないよ?」とか言う気もするが)

まあ、発熱から4日程度であらかた回復した己の体力とお医者様、薬の力に感謝しつつ、しばし回復に専念させて頂く。そして今年も最後までギターを修練するのだ……!

というところで今年最後の「メガネの遠吠え」はここまで!

が!まだ「今週のハウリンメガネ」はあるのでまた来週!

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毎週火曜日は『今週のハウリンメガネ』Vol,50 (2024年12月17日発行) なんと!ハーモニカも冬は音が狂う!?

2024-12-17 10:44:30 | 『ハウリンメガネ』コラム集

今週はライブなし!(来週はあるぞ!)

故に『私の一口コラム』のみお届け!

口は災いの元とは言うけれど……こう来たか!

どうやら先週の当コラムを読んで下さった方が多かったようでありがとうございまする。ハウリンメガネでございます。

冬は寒む〜いからギターのチューニングに気をつけて!なんぞと御意見申し上げたのはまさにこの口でございますが……ブルースハープまで狂うとは思わないじゃない!

はい、それはまさに一昨日、日曜日のライブでの出来事でございます。

胸ポケットからハープを取り出しプープカ吹いたところまではよし。キーと一致しているし、上下も合っている(たまに上下逆さまにホルダーにセットして「おーっと」となることもあるがそこは御愛嬌)

いざ曲のド頭、いつも通りの吸い口に口を近づけて……プー!(椅子から転げ落ちそうになる私)

おいおい!嘘だろ!なんでこんな調子っぱずれなんだよ!さっきまで合っとったやないかい!

笑って誤魔化しつつも内心(えーっ……さっきまで合ってたのにいきなり調子が悪くなったってこと?そんな運の悪いことある?勘弁してくれよ)とマイハープに毒づきながらも、これまで散々酷使してきた記憶が頭をよぎり(ああ、俺が悪かった。これまでよく耐えてくれた、マイハープ。ありがとう。今日はノンハープで押し通そう!)と、ハープなしでワンステージ乗り切り(久々にハープなしでワンステージやったが、コレはコレでギターと歌に集中できて面白い)、なんとか事なきを得たのでありました。

さて、ところがどっこい話はここでは終わらない。

家に帰ってから(あー、ハープの値段も上がってるし頭が痛いなぁ)とポケットに突っ込んでいたハープをプーと吹き吸いしてみると、おや……なんだか……正しいキーで鳴っている……?

!?

慌てて手元のギターを手に取り、今日、調子がおかしかった曲を吹いてみる。

……合ってる……

はい、感のいい読者諸賢はお気づきですね。

ブルースハープ(ハーモニカ)も温度、湿度の変化でピッチが狂うのです……

自宅に帰った際にピッチが合っていたのはポケットの中で温もっていたから。

そしてステージでピッチが狂っていたのは……冬場の空気で冷えた状態からいきなり息を吹き込んで温湿度が急に変わったから!

……またひとつ私は学びました。

「ステージ前はハープを温めろ!」

(といってもホッカイロとかで急に温めちゃいけませんよ。自分の体温で温めつつ、ちょっと息を吹き込む程度にしないと)

という実体験での気づきを報告したところで今回はここまで!

次回は土曜!「メガネの遠吠え」でお会いしましょう!

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毎週火曜日は『今週のハウリンメガネ』Vol,49 (2024年12月10日発行) 冬こそ『ギターのチューニング』に注意!

2024-12-10 09:05:02 | 『ハウリンメガネ』コラム集

毎週火曜日にご機嫌よう!『今週のハウリンメガネ』!

今週も『私の一口コラム』『その週のライブインフォ』をお届け!

12月も半ばに入りかけ、ようよう冷え込んでまいりましたな。ハウリンメガネでございます。

こう冷え込んでくるとギターを持つ手もかじかんでくるというもの。

ボディ、ネックという木材はまだしも弦に至ってはもろに鉄なのでまあ冷たいのなんの。

ギターを弾くという行為もスポーツと同じように身体を使う行為ゆえ、冷えると動きが縮こまってしまいどうにもぎこちなくなりがち。

かといって手袋をして弾くわけにもいかず、湯に手をつけて温めては指がふやけてしまう。

流石にライブの際であればホッカイロで手を温めるぐらいの手は打つが、家でツラツラと弾く分には冷たさを我慢しながら己が体温で弦を暖めるのが一番リーズナブル、というわけでプルプル震えつつウォーミングアップに勤しむ本日であります。

こう寒いとギターのチューニングも狂いがち。

すぐズレに気づけるベテランはよしとして、初心者の方。

先述の通り、ギター弦の素材は金属。

部屋の寒さと弾き手の手の温度でこの季節はす〜ぐチューニングが狂いますぞ。

是非ちょっと弾いては確認、ちょっと弾いては確認をクセ付けるのをお勧めしたくなるほどズレますぞ。

先程「なんか最近やけにチューニングがズレるな」と訝しみ、おお、そうか季節はもう冬なのだと思い出した、鈍感な、今も半袖Tシャツで原稿中のハウリンメガネからのご注進でございます。

さあ、寒さに震えてばかりいてもしかたない!

今週のライブインフォ!

【日時】

2024年12月15日(日)

OPEN12:00/START13:00

【会場】

守口Ks 本店

守口市八雲中町1-2-13

大阪メトロ谷町線 守口市駅より徒歩5分

https://maps.app.goo.gl/bwnWByAVJMMmvZgu6

【チャージ】

¥2,000(1ドリンク込み)

【出演(※出演順とは異なります)】

OA.さとみん/masumi/への3番/山本裕平/HARU/マッチョおかもん/Lucky River Yossy/kazuhiro/西雅人/nnnooommmiii/ハウリンメガネ

また来週!

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ハウリンメガネが縦横無尽に吠える「メガネの遠吠え!」(第41回) 『クリーントーン』の鳴らし方!

2024-12-07 10:48:47 | 『ハウリンメガネ』コラム集

読者諸賢、ご機嫌よう。

只今クリーントーン研究期間真っ只中ハウリンメガネであります。

普段のライブではクリーントーンオンリーで通しているせいか、独りで家にいるとついつい歪んだ音で遊びがちな私。

歪んだエレクトリックサウンドというのはやはりエレキギターの華と言ってよろしいが、ひとしきり遊び尽くした後にふと我に返りクリーントーンでエレキをつま弾くと、やはりギターの本質はクリーントーンなんだよなぁ、と独りごちる私であります。

一口にクリーントーンと言っても各々のギタリストが思い浮かべる音は十人十色千差万別。

ジェームス・バートンのようにカキーンとしたトゥワンギーな音も、ジム・ホールのようにファットでトーンを絞ったジャズトーンも、はたまたナイル・ロジャースのように歯切れのいいファンキーな音も、ヒューバート・サムリン御大がウルフ師匠のバックで鳴らしていた、あのアンプのスピーカーが悲鳴を上げたようなスクリーミンな音もみ~んな「クリーン」と呼んで差し支えないのがクリーントーンという言葉の難しいところ。

人とクリーントーンについて話している時も、

「ギブソンギターのクリーン」なのか「フェンダーギターのクリーン」なのか。

「ジャズコのクリーン」なのか「黒パネフェンダーのクリーン」なのかはたまた「銀パネフェンダーのクリーン」なのか。

小口径スピーカーなのか大口径スピーカーなのか。

と、「俺は今こういうクリーンについて話している」という諸々を補完しながら話さないと意思疎通がうまくいかないのですねぇ(まあ、これは歪みの話をする時も同じたけど)

そんな私はどんなクリーンを好むのか

……どれも好きだなぁ。ジャジーなファットサウンド……いや、ファンクはやっぱり軽やかな方が……でもトゥワンギーなクリーントーンも捨てがたい……う〜ん、悩ましい。

歪んだ状態のアンプに対し、ギターのボリュームを下げてクリーンを作るのか、クリーンなアンプに直接ギターを挿すのかでもニュアンスは変わるし、ギターやアンプが変われば当然全てがガラッと変わる。

こんなんはどうだ、あんなんはどうだ、と手を変え品を変えこんなクリーンもあるぞ、あんなクリーンもあるぞ、とやっているのはもう読者諸賢にはお馴染みの光景でありましょう(やれどもやれども悩みは尽きませんな)

ただ、一点だけ、コレだけは間違いなくいいクリーンを作るポイントであろう、と現時点での試行錯誤の結果確信したポイントをお伝えしたい。

それはアンプのボリュームであります。

爆音である必要はないが(私が音量を上げがちなのは棚に上げておく)スピーカーがきっちりドライブする(鳴る)レベルまで音量を出してやると、それがどんな類のクリーンであっても「オッ!やるやないかオレ!」となるクリーンが出るのです。

エレキギターの最終アウトプットはスピーカー。

つまりスピーカーがきちんと鳴っていなければエレキギターという楽器のポテンシャルは発揮されていないと言ってよい。

クリーントーンというのはスピーカーが鳴っているか否かがよく分かる、音の良し悪しがバレやすい音であり、それ故にスピーカーがきっちり振動するボリュームまで上げてやれば自ずとグッドな音が導き出せるわけです。

日本という国は住宅事情的にどうしても音量を上げることが難しい。故に皆さま小音量でいい音を出すのに腐心していると思うし、私もその罠にハマりがちなのだけれど、時には思い切ってアンプのボリュームノブをぐっ、と回してみると意外とすんなり答えが出ることもあるのです。

無論、試す時はご近所さんに怒鳴り込まれないよう細心のご注意と創意工夫を!と注意喚起したところで今回はここまで!

また次回!

<ハウリンメガネ筆>

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毎週火曜日は『今週のハウリンメガネ』Vol,48 (2024年12月3日発行) 『若きギター調整』を思い出し・・・

2024-12-03 10:33:12 | 『ハウリンメガネ』コラム集

毎週火曜日にご機嫌よう!『今週のハウリンメガネ』

今週も『私の一口コラム』『その週のライブインフォ』をお届け!

先日編集長が書いていた記事。

                    ↓

https://blog.goo.ne.jp/12mash/e/10791d37942852ae7213d3a9a794cf17

思い出しますなぁ、振り返れば私も色々と分からないナリに調整、改造(という名の破壊)を繰り返し、調整やカスタムの方法を学んだものであります。

潰してしまったギターも数しれず(とまではいかんが何本かはやっちまったなぁ)

「ストラトにチューン-O-マチックブリッジを載せたらどうだ」とか「ピックアップキャビティの中にアルミテープを貼るとノイズが減るらしいぞ」とか「ジミー・ペイジのレスポールはミックスポジションでフェイズアウトになるのが肝らしい」だの真偽不明、自分の思いつきから雑誌の記事から人づてに耳にした噂まで全部引っくるめて取りあえず試してみたくて仕方ない・・・そんな高校生だった筆者は彫刻刀片手にザグリを拡げるついでに己の手も彫り、ホームセンターで買い込んだアルミテープで指を切り、ハンダゴテを手にハンダとともに己の手も焼くという血まみれ傷だらけの青春を送ったものであります(こう書くとカッコよく聞こえなくもないが単に不器用と考えなしが合わさった大馬鹿ものだっただけですな)

そうそう、調整、改造も面白いがドレスアップというのもまた面白いところ。

私はあまりやらないけれど、結構皆さん洒落たアイデア持ちの方が多く、ライブでお会いしたことのある方だけでも、

・チタン製ピックガード(自作)

・指板にワンポイントインレイを追加

・ピックガードに自作イラスト

・革でストラップを自作

等々、「やりますねぇ!」とつい声が出てしまう洒落っぷり。

流石にヴィンテージにドレスアップはしたくないが(というかヴィンテージはヴィンテージの時点でドレスアップされていると言い換える事もできる。もはやピックガードを留めるネジのサビの色合いすら美しく……はっ!こんなことを言っとるからマニアなのだ。いかんいかん)、普段使っている現行の青ラメテレなんかは眺めていると「ピックガードを黒……3プライの黒とかに変えても見た目が締まりそうだなぁ」とか「ノブをマディみたいにフェンダーアンプのソンブレロタイプに変えても面白いな(編集長の水色objeテレみたいに)」なんて思いつきがついつい頭をよぎるのだから私もつくづく業が深い。

そのうち当コラムの写真でテレのルックスが変わっていたらお察し下されい。

さて、ドレスアップもいいが、そもそも今日はテレの弦高を調整したいところだったのだ。

というところで今回はここで筆を置き、レンチに持ち替えるとしよう。

では今週のライブインフォへ!

【日時】

2024年12月7日(土)

OPEN12:00/START13:00

【会場】

京都四条大宮Ks(京都市下京区四条大宮町27-4 KODOビル2F。阪急京都線・大宮駅、京福嵐山線・四条大宮駅より徒歩1分)

https://maps.app.goo.gl/VReMVJt7kq9AwdK26

【チャージ】

¥2,000(1ドリンク込み)

【出演(※出演順とは異なります)】

きっちー/なかじまぐみ/Tac & Toshi/うっち/kitamoo/山本裕平/コバちゃん/ハウリンメガネ

それではまた次回!土曜のハウリンメガネでまたお目にかかろう!

<ハウリンメガネ筆>

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毎週火曜日は『今週のハウリンメガネ』Vol,47 (2024年11月26日発行) 『カート・コバーン』からの飛躍が生んだコーラス・サウンドとは?

2024-11-26 10:23:15 | 『ハウリンメガネ』コラム集

毎週火曜日にご機嫌よう!『今週のハウリンメガネ』

今週はライブなし!(来週はあるぞ!)

故に『私の一口コラム』のみお届け!

うーん、アナログ……

はい、上のセリフはチャールズ・ブロンソンの真似をしながら読んでください(うーん、マンダム)

ここ最近自身のプレイスタイルの変化とともに機材見直し中の私ことハウリンメガネ

買ったはいいが何度か遊んでみては棚にしまい、たまに引っ張り出してはまたしまいを繰り返していたペダルの使い道を再検討の真っ最中。

先日はディレイの使い方を見直していたのだけれど、その流れで引っ張り出してみたのがこちら。

はい、みんな大好き、エレクトロハーモニクスの名機スモール・クローン・コーラスでございます。

カート・コバーン(ニルヴァーナ)のコーラスペダルといえばスモール・クローンスモール・クローンといえばニルヴァーナ、というほどカート・コバーン・サウンドと紐付けられたイメージで語られがちなこのペダルでありますが、別にあのディープにウネウネと揺れるコーラスサウンドしか出ないというわけではなく、セッティング次第では山下達郎先生のような爽やかコーラスサウンドも出せる優秀なコーラスペダルであります(まあ、ヤマタツやるなら素直にボスのコーラスを買ったほうがいいとは思うけど)

元々ニルヴァーナにヤラれた中学生だった私。

このペダルも数年前、たまたま安売りに出ていたのを見つけて勢い任せに買ったはいいものの、ひとしきりニルヴァーナを弾き倒して満足した後、「自分の曲での使いどころが見つからん!」という理由で棚の肥やしと化しておったのでありますが、では何故このペダルを引っ張り出してきたのか。

それは先日ディレイを触っていた際のこと。

カッティングで少しだけリバーブに響きを足したいぞ、と悪戦苦闘していた私。

ほんの少しだけディレイの響きが欲しいのだけど、どうにもディレイの音で音がダブつき、切れ味がでない。素直にアンプ直で弾いた方が話が早いが、ヒントは見えている気がする……

そこで思い出したのです。

コーラス=超ショートタイムのモジュレーションディレイであることを(詳しい仕組みが知りたい方は各々お調べください)

部屋の片隅に転がしていたスモール・クローンを引っ張り出し、オンしてみると、おお、なるほど、小さなクローンとはよく言ったもの。ディレイほど主張せずにダブリングディレイ的な響きが得られる。

特にカッティングで使うと、なるほど、ショートディレイほど音がダブつかずに少しだけリバーブの響きがソリッドに聴こえる(ちょっと12弦ライクな響きもあり、ついツェッペリンを弾き倒してしまう私……)

そしてこのちょうど良い加減で効くモジュレーションと音の太いダブリングディレイはやはりアナログコーラス特有!(デジタルコーラスだと音はキレイなのだけど太さがないのよねぇ……)

コーラスとはダブリングディレイと見つけたり。

名前の印象に縛られず、音と感覚で使い道を見つけてこそ機材好きの面目躍如というもの。

というわけで今日も研究に勤しむのでまた来週!

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毎週火曜日は『今週のハウリンメガネ』Vol,46 (2024年11月19日発行) 『兵庫県知事選』を現地から見た結論

2024-11-19 14:28:32 | 『ハウリンメガネ』コラム集

毎週火曜日にご機嫌よう!『今週のハウリンメガネ』

今週も『私の一口コラム』『その週のライブインフォ』をお届け!

日曜の夜。知人に誘われ神戸のライブハウスへ足を運んだ私。

まだ早い時間にお開きとなり、少々飲み足りなかった私はハイボールの缶を片手に、一駅歩くか、と商店街のアーケードをトコトコと歩き出した。

道も半ばに差し掛かった途中で、おや、と立ち止まる。

眼前には黒山の人だかり。はて、もしや事故でもあったか。いや、そういえば今日は神戸マラソンか。応援していた人たちの宴会帰りにでも出くわしたか。と更に足を進める。

が、様子がおかしい。あまりにも人が多いうえに、よくよく見まわせばテレビ局の腕章をつけたカメラマンやリポーターがそこかしこに。そこでようやく気付いた。

あ!ここ斎藤知事の事務所か!

そう、まさしくつい先ほど兵庫県知事選のケリがついた斎藤知事の事務所前だったのである。

あまりの人の多さに辟易しながら足早にその場を後にした私であった。

……

今回の知事選、結果自体は地元民としてはあまり驚きはない(開票開始後、即当確の速報が出たのにはちと驚いたが)

何故か。日々、潮目が変わっていくのを目の当たりにしていたからである。

当初はどうみても分の悪い選挙にしか見えなかった。

主要メディアでは完全に斎藤悪しという報道が流れ、これは首長交代となるだろう、という空気が支配していた。

ところが、選挙期間が始まってしばらくするとネットを中心に妙な噂が出始めた。

今回の選挙の引き金になった件と斎藤知事は無関係だというのだ(正直何が事実なのかは傍観者の立場では藪の中なのでここでは触れない)

一昔前、いや、二、三年前であれば「そんなのネットの噂でしょ」の一言で一蹴されていてもおかしくない話である。

が、今回は明らかにこの噂が風向きを変えた

主要メディアの報道が斎藤悪しに偏っていたところにこの噂が流れ、それを皮切りに怒涛の勢いでネット上に斎藤知事無実説が溢れ出したのだ。

当初はぽつぽつだった斎藤知事擁護派が徐々に数を増していき、さらにここにN国党の立花氏が斎藤知事の選挙戦を補助すると言い、知事選に立候補。

当初はどうなるかと眺めていたが、本当に斎藤知事の補助に終始し、立候補者公開討論、掲示ポスター、辻立ち演説を駆使し、先述の話がネットを見ない層にも徐々に拡大。

この辺りで周囲の空気が変わった。

世間話の中で、

「あの駅で斎藤さんが演説してたけど人が多くて凄かった」

「立花さんが言ってるあの話ってホントなのかねぇ」

「今回の知事選はちょっと興味深いね」

等々、県知事選の話題が増えだしたのである。

選挙期間が進む中、主要メディアは斎藤悪しの報道を続け、ネットでは無実説が飛び交うというカオティックな情報戦が継続していたが、投開票日が近づくにつれ明らかに「本当に斎藤知事にだけ問題があったのか?」という空気に変わっていった。

結果、なんと11年ぶりの投票率50%超。そして斎藤知事再選、という結果と相なったわけである。

先日の衆院選の結果を受けて薄っすら感じていたのだが、今回の知事選で確信した。

世代はついに入れ代わった。

ネットでの情報取得が主流となった世代が票に影響を及ぼす時代が来たのだ。

主要メディアがあれだけネガティヴキャンペーンを繰り広げたにも関わらず、斎藤知事が次席に対し13万票差をつけた、というのはそういう事だ。

これが本当にいいことかどうかはまだ未知数としかいえない。

ネットであろうと主要メディアであろうと出された情報を真と取るか偽と取るかの判断は常に受け手に委ねられるからだ(いつの時代もこの原則は変わらない)

少なくともメインストリームのメディアによる一強構造はこれから変わっていくだろうが、ネットメディアも当然ながら玉石混交、虚実入り乱れる世界。

我々は今まで以上に自分の頭と身体で考えることを要求される難しい時代を迎えたことになる。

それもまたよし。さあ自分で考えよう。自分の頭と身体で生きていくのだ。

俺はそうする。君はどうする?

と、問うたところで今回は筆を置くとしよう。

……いや!筆を置いてどうする!忘れちゃいけない今週のライブインフォ!

【日時】

2024年11月24日(日)

OPEN12:00/START13:00

【会場】

守口Ks 本店

守口市八雲中町1-2-13

大阪メトロ谷町線 守口市駅より徒歩5分

https://maps.app.goo.gl/bwnWByAVJMMmvZgu6

【チャージ】

¥2,000(1ドリンク込み)

【出演(※出演順とは異なります)】

OA.Yuukopiano/きよたん/ゴンザレス/サイレント平山/堀之内伸匡/あさの/sacchan/kami/ハウリンメガネ

また来週!

<ハウリンメガネ筆>

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ハウリンメガネが縦横無尽に吠える「メガネの遠吠え!」(第40回) 『ディレイとリバーブ』その真髄とは?

2024-11-16 10:22:08 | 『ハウリンメガネ』コラム集

……ごぉぉぉぉぉぉん……

……ごぉぉぉぉぉぉん……

……祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり……

……沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらわす……  この先は忘れた!

 

読者諸賢、ご機嫌よう。ハウリンメガネである。

のっけから己の阿呆ぶりを曝け出してしまったが、冒頭の文はご存知、平家物語の有名な一節からの引用。

私はこの「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり」という言葉の響きが好きで、時折口から零すことがある。

鐘の音に諸行無常を感じる、という感覚は日本の鐘、和鐘の持つ響き、あの、ごぉぉぉぉぉぉん……という一音の響きが延々と続き、ゆっくりとフェードアウトしていくあの音でないと生まれないように思う(西洋の鐘は薄く(といっても勿論ある程度の厚みはあるのだが)作られた鐘を内側の舌(金具)が振り子運動で叩き続けることで音を鳴らすが、和鐘は分厚く鋳造された鐘を外側から撞木で撞くことで音を鳴らす)

何故こんな話をしているのか。

先日、ディレイについて書いていた際にふと思ったのである。

ディレイリバーブの違いはある種、西洋の鐘と和鐘の違いに例えられるのではないか、と。

先に述べた通り、西洋の鐘は内部の舌が繰り返し鐘を叩く事で音を繰り返す。

繰り返す=ディレイである。

これに対し和鐘は一音の響きが延々と引き延ばされ、ゆっくりと失せていく。

響きを引き延ばす=リバーブである。

こう捉えてみると私がディレイよりリバーブを好むのは、もしかすると日本人的な好みなのではないか。

思うに和鐘の残響音、リバーブの響き『音の面影』なのである。

先程まで鳴っていた音が消えゆくまでの残響と間。

ここに日本的な侘び寂びがある。

祭りのあと、皆いなくなった境内の静けさに人々の賑わいを観るように。

岩と砂利で作られた枯山水の景観に流々たる川の流れと瀑布を観るように。

そこに在ったもの、その面影だけが残ることで、在ったものの存在が強烈に鮮明に想起される。

これが残響、リバーブが生み出す魅力なのではないか。

鐘の音は長く響けどやがて消え失せ、諸行は無常であり、往く河の流れは絶えずしてもとの水にあらず。

我々の奏でる音もまたその瞬間に発生した空気の振動に過ぎず、鳴った音はすぐさま消え失せども、その残響は音の面影として誰かの心の琴線を震わせる…… なんてなことをリバーブの量を調整しながら考えた、物思いにふける秋の夜でありましたとさ。

以上!御粗末様!また次回!

<ハウリンメガネ筆>

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毎週火曜日は『今週のハウリンメガネ』Vol,45 (2024年11月12日発行) 『ディレイ』の秘密!

2024-11-12 08:38:01 | 『ハウリンメガネ』コラム集

毎週火曜日にご機嫌よう!『今週のハウリンメガネ』

今週はライブなし!(来週はあるぞ!)

故に『私の一口コラム』のみお届け!

ディレイ……再考中!

なんだコノヤロウ!ついこの間ギターの本質がどうだこうだと吐かした舌の根も乾かぬうちにまたエフェクターの話に戻りやがったか!やはりテメエはただのエフェクターファンの唐変木のコンチキチー!

と、怒られそうな気もするが、いやいや、事態は逆であります。

弾き方が変わると同時にエフェクターを使って出る音もまた変わってきたのです(故に"再考中"なのです)。

その中で俄然評価が変わってきたのがディレイ。

これまでも折に触れてディレイについては書いてきた気がするけれど、ディレイというエフェクターは大雑把にいえば「エコー」としての使い方と、「リピートサンプラー」としての使い方に分かれる。

私はどちらといえば後者、つまりディレイのリピート音を活かすようなジ・エッジ、アンディ・サマーズ的なアプローチに偏っており、前者の「エコー」としての使い方についてはアンプのリバーブがあればディレイは別に……という考え方であった。

ところが最近、右手と左手のタッチで音をコントロール出来るようになると(未だ修行中の身の癖に偉そうに書いているのは御容赦くだされい)ディレイのエコー感(リピート音の音量)ギターのタッチでコントロール出来るようになることに気づいた(我ながらビックリ)

こうなると面白いことに、リバーブの質感を調整するエフェクターとしてディレイを使えるようになるのである

リバーブの残響は気持ちいいけれど、あまり深くかけると残響が鬱陶しい、でもリバーブ感は多めに欲しい。

そんな時、ショートディレイをオン。

ロングトーンの消え際に長めの残響が欲しいけどリバーブを深くかけてもちと違う。

そんな時、ロングディレイをオン。

アンプのスプリングリバーブ自体の音は気持ちいいけど、少し暗めの響きに変えたい。

そんな時、ハイカットしたディレイをオン(こうするとディレイ音だけハイカットされるので原音は素のまま残響のトーンだけ暗くできる)

……こう書くと一般的なディレイ/エコーの使い方そのものなのだけど、今までの私だとリピート音と実音のコントロールができておらず、どうにもリピート音が目立ってしまい、「これならリバーブだけの方が……」と、なってしまっていたわけです。

が、今!

ようやくギターの音の出し方が分かってきた今の私なら!

ディレイをリバーブと組み合わせることでギターの残響をより美しく響かせることができる!という歓喜とともに……ディレイの使い方!再!考!中!ということだったのですねぇ(そもそもディレイ自体、単独でリバーブ的にも使えるエフェクターではあるのだけど、私の場合はあくまで先にリバーブありき。リバーブの良さをより補強、補完するためにどうディレイを使うか?というのが今の課題なのでございます)

というわけで決して掌を返して「やっぱりエフェクターだよ!エフェクター!」となっているわけではないことを念押ししつつ、また来週!

……あ、今週の土曜は私の担当か。また土曜!

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