「Jerry's Mash」のアナログ人で悪いか! ~夕刊 ハード・パンチBLUES~

「Jerry'sギター」代表&編集長「MASH & ハードパンチ編集部」が贈る毎日更新の「痛快!WEB誌」

毎週火曜日は『今週のハウリンメガネ』Vol,58 (2025年2月18日発行) 『マイクレスLive』の「面白さ」と「難しさ」

2025-02-18 10:09:32 | 『ハウリンメガネ』コラム集

毎週火曜日にご機嫌よう!『今週のハウリンメガネ』

今週も『私の一口コラム』『その週のライブインフォ』をお届け!

あ〜……疲れたぁ……楽しかったけどな!

先日の日曜は大阪・守口市にある『ぱんだ食堂』でライブがありました(仲良くして頂いているボーカリスト、『ありす』さんが営む、小さないい具合のダイナーなのだ)。

ここはデカい公園に面した住宅街の中にあり、あまり大きな音を出すわけにもいかんので、久々にエピフォン・ブラックストーン(モロVintageギター)を持ち出して生音、生歌での30分一本勝負でございました。

小さな店とはいえ、生音、生歌で30分きっちり聴こえるように演るとなるとそこはやはりフィジカルな世界。

マイクレス、アンプレスで音を通すためには体力が要る……が!面白いことにそれで変に力んで声を出したり、ギターを力いっぱい弾くと逆に音が通らない!

以前書いたように、アコースティックギターというのはお客さんの方に向かって音が飛ぶ楽器であり、自分の声もまたお客さんに向けて発するもの。

その匙加減を理解すると音量という力技ではなく、どの程度音を通すか、どう聴こえさせるか、という別の技術と集中力の問題になってくるのです。

幸いお客さんからはご好評頂き、ご一緒した先輩の谷田一心さんからも「結構アコギ、練習したやろ?」とのコメントも頂けたのでまあ、私のアコギプレイも多少はマシになったのであろう(と思いたい。思わせて!)

唯一しくじったのは、今回トライコーンのスクエアネックを持ってきたゴキゲンなスライドマンである『おきあがりコボシ』団長さん(普段はジャグバンド『激団モンゴイカ』で活躍中)から、「な〜んでリゾネーターじゃないの!」とツッコミを頂いてしまい、(あー!スタイルOにしとくべきだった!)と頭を抱えたことぐらい。

芸達者揃いの楽しい一日でありました(4月にまたぱんだ食堂に出るのでその時はリゾネーターで……!とフツフツと闘志を燃やす私であります)

さあ、ライブは続くよ今週も!今週のライブインフォ!

会場は先週に引き続き、大阪・守口!

【日時】

2025年2月24日(月・祝)

OPEN12:00/START13:00

【会場】

守口Ks 本店

守口市八雲中町1-2-13

大阪メトロ谷町線 守口市駅より徒歩5分

https://maps.app.goo.gl/bwnWByAVJMMmvZgu6

【チャージ】

¥2,000(1ドリンク込み)

【出演(※出演順とは異なります)】

OA.さとみん/こんちゃん/おっくん/Mchael/スロウモウ/yass/ハウリンメガネ

また来週!

<ハウリンメガネ筆>

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ハウリンメガネが縦横無尽に吠える「メガネの遠吠え!」(第45回) 相変わらず『エフェクター研究をする』私の冬生活

2025-02-15 13:17:27 | 『ハウリンメガネ』コラム集

再びの寒波近づく土曜日にごきげんよう!ハウリンメガネである。

ライブのため、えっちらおっちら阪急電車を乗り継ぎ、京都四条大宮へ向かう途中、車窓から見える雪景色に「おう、見ているだけで寒い寒い」と凍えていたのは先週の土曜日のこと。

またあれが来るのかと思うと少々気が萎えるが、こういう愛らしいモノに出会えることもある。

へんにょりと溶けかけている姿がキュートで思わず撮ってしまったこちらは、先日のライブ会場であるKs四条大宮店の脇路地で見つけたちび雪だるま(溶けかけの雪だるまというのも風情があってよろしいですな)

こういう点景も寒い冬の楽しみというわけで、プルプル震えつつ、来週も寒さに耐えていく所存。

ま、それはさておき……踏んでる?ブースター

(なに?急に話題を変えすぎ?まあまあ、お気になさらず)

最近も相変わらず、年明けから話題に出しているメイビス製ストラトをよく手に取っている私なのだけど、モダン&ファットな特性も相まって、ついついジェフ・ベックのようなプレイを試みる日々(勿論ジェフの様には弾けないが、弾いているとなんとなくそれっぽく聴こえる瞬間もあり、やり込んでしまう)

そこでふと気になったのが「そういやジェフの音ってなんであんなに抜けてくるんだ?」という点。

ジェフのプレイ、特にライブの音を聴くと、音質や歪み方は大きく変わらないのに、必要なタイミングで音の『抜け方』がちゃんと変わるのである。

最初は手元のコントロールだけでやっているのかとも思ったのだが、よく見てみると要所要所で足元のペダルを踏んでいる姿が見える。

(ああ、この人ペダルの使い方も上手いんだなぁ)と、改めて感心していたのだけれど、正直にいってこの「ギターソロ、ないしリードフレーズを弾く時にブースターを踏む」というのが長年ピンとこなかったのが私。

というのも、私がオーバードライブやディストーションの類をブースターとして踏む時というのは、全面的に音圧をガンッ!と上げたい時、つまり、カート・コバーン(ニルヴァーナ)がやっていたようにペダルをオンした瞬間にガツン!全体的に歪みや音圧を持ち上げたいときに踏むもの、として使ってきたのである。

この状態だと既にアンプは飽和しており、そこからさらに別途ブースターを踏んだとて、歪みこそ濃くなれど、音量はさして上がらず、これならばわざわざソロ向けにブースターを置かずとも手元で上げ下げすれば……という発想でこれまで生きてきた訳である(そもそも私のサウンドメイクが下手という問題点は脇に置け)

実際、昔気質のギタリストだと、手元ボリュームの上げ下げとピッキングコントロールでバッキングからリードまで弾くのが普通であり、それを好むプレイヤーも多いが、そういう人の足元にも大概一つ二つオーバードライブやブースターが転がっており(先述のジェフ・ベックもそうだ)、彼らのプレイを観察してみると、ブースターを踏んだ時、音圧や歪みは大きく変わらないのに何故かギターの音が前に出てきている。

何故あの人達の音は抜けてくるのか?

この疑問を解消すべく、ここ何日か手持ちのペダルをとっかえひっかえ試していたのだが、ようやく分かってきた。

彼らは歪みペダルをブースターではなく、イコライザーとして使っているのである。

一口に歪みペダルと言ってもそのサウンドはハイが強いもの、ボトムが締まるもの、ミッドにフォーカスされるものなど、千差万別。

この帯域の変化が実は重要なポイント

以前、ストラトのボリュームを8から10に上げたとき、音量や歪み感はさほど変わらないが、トレブルが抜けてくるから音抜けがよくなる、と書いた記憶があるが、この理屈と同じで、歪みペダルを歪みを得るもの、アンプをブーストするものとして捉えるのではなく、アンプへ入力する音の帯域を整理し、耳に届きやすくする、音の質感を変化させる、それが彼らがブースターを使う理由なのであろう、というのが今回の私の結論。

何を今更当たり前のことを、と思われる方も多かろうが、こうして改めて考えて試してみないと実感として理解できないのだから私もつくづく阿呆である。

よくよく考えてみればスティーヴィー・レイ・ヴォーンチューブスクリーマーを噛まして音をミドルに寄せていたり、ヌーノ・ベッテンコート「RATを歪ませずに通したボトムエンドが大好きなんだ」と発言していたり、もっといえば歪み以外でもエディ(・ヴァン・ヘイレン)フェイザーを噛ましていたのだってフレーズによって音抜けを変化させる為だったと考えれば腑に落ちるのである(まあ、前者二人は常時オンで使ってるからちょっと話が別な気もするが。さらにいえば、それこそファズフェイスを踏んで手元のボリュームをフルにした時のあのムー!ムー!とした暑苦しくトゥーファットなファズトーンもハイ上がりなマーシャルでファットにリードを弾く為のイコライザー(それも手元で細かく調整までできる!)と考えるとジミヘンがストラト+マーシャルというトレブリーになりがちなコンビネーションのブースターとしてファズフェイスをチョイスした理由もなんとなく頷けるのである)

そもそもイコライジングは音作りの基本中の基本なのだが、ペダル自体が持っている帯域変化、という点に着目すると、あれもEQ的に使える、これもEQ的に使える、と選択肢が拡がり、逆に「これのEQ感を活かせばこっちのペダルは外せるな」と、よりシンプルな方向にも考えられるのだから面白い。

ギタリスト諸兄諸姉の皆様、お手元のペダル、見直してみると新たな発見があるかもしれませんぞ?

以上、「ああいう音かっけーなあ〜、あのペダル買っちゃおっかなぁ〜」となりがちな己を反省するハウリンメガネでありました。お粗末!

<ハウリンメガネ筆>

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毎週火曜日は『今週のハウリンメガネ』Vol,57 (2025年2月11日発行) ジミヘンは選曲から外す?

2025-02-11 10:25:01 | 『ハウリンメガネ』コラム集

毎週火曜日にご機嫌よう!『今週のハウリンメガネ』

今週も『私の一口コラム』『その週のライブインフォ』をお届け!

道は険しいのう……

はい、毎週毎週似たようなことで頭に悩ませ煩悶する私の姿も、もはやおなじみの風景でございましょう。ハウリンメガネでございます。

先週書いた通り、ジミヘンの「リトルウイング」が多少弾けるようになったものの、人様の前で披露できる出来には程遠し、と判断しセットリストから外した先週の私。

『弾ける』と『披露できる』は似て非なるもので、荒削りでも披露できるものもあれば、安定して弾けていても披露するにはちょっと……というものもあり、ここの判断基準は己の感覚、匙加減でしかないのだけれど、今回はその「ちょっとなぁ……」の方に引っかかってしまったわけです。

私の判断基準はシンプルで『自分が客として聴いたとして、楽しめるか?』だけ。

多少出来が荒くとも「これは楽しめるだろう」と思えば披露するし、幾ら上手く弾けていても「これは聴いてて飽きるだろう」と思えばセットから外す。

……とはいえ、これがまさに難しいところで、人様が気に入って下さるポイントと自分の思うポイントというのは往々にして異なるのが悩ましいのだけど、まあ、「リトルウイング」はその意味ではまだ自分でも楽しめるところまではイケてない、ということでございます(精進精進)

そんなこんなを繰り返しつつ、今週もライブ!

今週は大阪、守口!今回は音量制限あり故、アコースティックセット!

【タイトル】

おむすびライブ Vol.4

【日時】

2月15日(日)

OPEN12:00〜/START13:00

【会場】

ぱんだ食堂

大阪府守口市日吉町2丁目12−2

https://maps.app.goo.gl/wnzSRqMRY9EnVDop7

【チャージ】

¥1,000(おむすび付き)

【出演(※出演順とは異なります)】

キャノゆき米/WHITE MUSK/マダムとワカガエル/谷田一心/おきあがりコボシ/NEUTRAL/しげとありす時々うっしー/ハウリンメガネ

さーて、何をやろうか……と選曲しつつ、また来週!

……と見せかけて今週は土曜版も私だ!また土曜!

<ハウリンメガネ筆>

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毎週火曜日は『今週のハウリンメガネ』Vol,56 (2025年2月4日発行) ジミヘン『リトル・ウイング』が・・・

2025-02-04 10:47:03 | 『ハウリンメガネ』コラム集

毎週火曜日にご機嫌よう!『今週のハウリンメガネ』

今週も『私の一口コラム』『その週のライブインフォ』をお届け!

 

あー!やめときゃよかったー!

のっけからまた何を騒いでいるのかコヤツは、と呆れ顔の読者諸賢、御機嫌よう。ハウリンメガネでございます。

何をやめときゃよかったと喚いているのかと申しますと、ギターを弾くのをやめときゃよかったと喚いておるのです。

「どうした!熱でもあるのか!」とご心配下さる方も居られましょうがご安心を。ギターに嫌気がさしたわけではございません。

このコラムを書いてる月曜の夜、現在。

仕事を終えて帰宅後、この原稿を書かねばと思いながらも、ついつい手がギターに伸びるのはいつものこと。

ちょ〜っとだけね、ちょ〜っとだけ。と言い訳をしつつ、弾いていたのだけど……こういう時に限って上手く弾けなかった曲が何故かスルッと弾けてしまう!

ここ何日か熱を入れて弾いてつまづいていたジミヘンの『リトル・ウイング』のイントロから歌へのつなぎがスムーズに弾けてしまったのだ!

(皆様もこういう事、おありでしょ?やらなきゃいかんことが差し迫っている時に限って他のことが上手くいく……うーん、人生は難しい)

こうなると原稿を書くのも忘れて弾き続けたくなってしまうのだけど、そこは私も真面目な編集部員。

あー……原稿……原稿を書かねば……とギターを横目にこうしてちまちま書き連ねるも気はそぞろ、とっとと書き上げてしまわないと夜中にギターを鳴らすのは流石に憚られるし……と今大急ぎでこの原稿を書いとる訳です。

いやぁ、すみませんねぇ、でもやっぱりライターというより、私、ギター馬鹿なので!笑って許して!あっ、石を投げないで……

といったところで、今週のライブインフォ!

今週は京都!

【日時】

2025年2月8日(土)

OPEN12:00/START13:00

【会場】

京都四条大宮Ks(京都市下京区四条大宮町27-4 KODOビル2F。阪急京都線・大宮駅、京福嵐山線・四条大宮駅より徒歩1分)

https://maps.app.goo.gl/VReMVJt7kq9AwdK26

【チャージ】

¥2,000(1ドリンク込み)

【出演(※出演順とは異なります)】

OA. きっちー/chiaki✩/まこにい/HtoY/えっちゃん/TAKE & KAZ/ハウリンメガネ

やれるか?リトル・ウイング……仕上げたいが、時間が……うーん……乞うご期待!また来週!

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毎週火曜日は『今週のハウリンメガネ』Vol,55 (2025年1月28日発行) ジェフ・ベックで来い!

2025-01-28 09:09:11 | 『ハウリンメガネ』コラム集

毎週火曜日にご機嫌よう!『今週のハウリンメガネ』

今週も『私の一口コラム』『その週のライブインフォ』をお届け!

うーん……ジェフ・ベック(マンダムのCM風にお読み下さい)

はい。毎度毎度似たような入りで「何回やれば気が済むんだこの野郎!」と仰っしゃりたくなる向きも居られましょうが、金太郎飴、ないしロックギターにおけるペンタトニックスケールのようなもんだと思って堪えてつかぁさい。

先週土曜の『メガネの遠吠え』にて触れた通り、マイ・ニュー・ギターであるメイビス製ストラトキャスタータイプの試運転に躍起になっている今日この頃。

ようやくこいつからドライブサウンドを引き出すコツが見えてまいりまして、ついついペンタトニックでグイグイとロックなフレーズを弾いてしまっているのです(と、冒頭のネタがマンネリ化している言い訳を無理を承知でしてみる私であります)

こうなるとギターの色味(サーフ・グリーン・フィニッシュ)も相まってついついジェフ・ベックの音を思い浮かべながら弾いてしまうのが人情というもの。

お誂え向きにこのメイビス、半音下げチューニングと相性がよく、晩年のジェフのライブのような音によく合うのです(アームがないのが痛し痒しだがまあよかろ)

そんな音で『哀しみの恋人たち』『迷信』『アナザー・プレイス』なんかを弾いていると、(しっかしジェフ・ベックって人はマーシャルとストラトだけでよくあんだけ色んな音を出したもんだよな……)と、しみじみ思うと同時に、俺なんぞまだまだ若輩者よ、とフツフツとギターへの熱意が静かに滾る一月の夜なのであります(なお、冒頭写真で私が持っているのはつい先日、1月21日に発売されたギターマガジンのジェフ・ベック特集ムック。タブ譜の類はないが、過去のギタマガに掲載されたジェフのインタビューでみっちり埋め尽くされており、彼のサウンド遍歴とそこに至る経緯が見て取れる良資料となっております。マストバァイ!)

と、話が一区切りついたところで、今週のライブインフォ!……と気づいたらもう2月かい!早いねぇ……

【日時】

2024年2月1日(土)

OPEN17:30/START18:00

【会場】

Ocean Boulvard オーシャンブールバード

奈良市大宮町7丁目2-23 三和佐保川ビル1F104(近鉄新大宮駅より徒歩5分)

https://maps.app.goo.gl/6yanCAbetW4U64CA8

【チャージ】

¥1,500(要別途1ドリンク)

【出演(※出演順とは異なります)】

難破船/R作/sungo/ストリートの黒幕/NOV/Cindy/ハウリンメガネ

※ハウリンメガネは19時頃出演予定

ではまた来週!

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ハウリンメガネが縦横無尽に吠える「メガネの遠吠え!」(第44回) 『ジェリーズギター』で『このストラト』買っちゃった!

2025-01-25 11:21:07 | 『ハウリンメガネ』コラム集

読者諸賢、御機嫌よう。ハウリンメガネである。

今回こそは正月から散々引っ張ってきた新年早々入手したニューギターのお話。

早速だが去年の年末、私が藤沢本町で編集長が復活させた『新ジェリーズギター』を訪ねた時に時間を巻き戻そう。

//////////////////////////

新ジェリーズに初来訪し、挨拶もそこそこに編集長と話し始めた私。

近頃の景気の話が一区切りついたところで店内に目をやると所狭しと竹林の如く並べられたギター。となればやはり話題はそちらの方へ。

「で、どうなんですか、安ギター・ショーの方は」

「おっ、やっぱり気になる?」

「そりゃあなたが『これは奥が深いぞ』ってメールをよこすんだから気にもなるでしょうよ」

「いや、そうなんだよ!俺も今、研究に研究を重ねてるところでさぁ!」

「でもあなたがそこまで言うってどんなモンなんですか?」

「んー、そうだなぁ……ちょっとこれ弾いてみてよ」

と、編集長、ショウウィンドウを兼ねた入り口のガラス戸に飾られたサーフ・グリーン・フィニッシュのストラトに手を伸ばした(実は店に入るときに「おっ、ポップなストラトが」と気になってはいたのだ)

「これは?メーカーは?……メイビス!」

「そう!メイビス!」

「ありましたねぇ、メイビス……」

 

メイビス

イ○バシ楽器が販売しているオリジナルブランド(まあイ○ンでいう、トップ○リュみたいなもんですな)であり、新品として売られていた当時でも『アンプ、ストラップ、スタンド、その他小物も諸々つけて29,800円!』的な「ギターを始めたい方に!」という売り文句で販売されていたザ・入門者御用達ギターである。

(うーん、メイビスかぁ…… 激安ギターもいいところだよなぁ……)

と、内心訝しむ私を尻目に、「ま、弾いてみなよ。」と促す編集長

早速失礼し、音出し開始(試奏アンプは編集長の愛用品にして私も持ってる『ヒュースアンドケトナー』『メトロヴァーブ』にして、ドイツ製の名機!

……ん?

……お?

……おうおう。

……おうおうおう!

……いいぞこれ!

そして

「ちょっと編集長!なにこれ!」

「そうなんだよ!イケるだろ!?」

「イケるねぇ!」

と、思わず敬語もすっ飛ばし、こりゃスゴい、ありゃスゴい、と弾き倒しながら、編集長に問うてみる。

「うーん、スゴいな……入門レベルとは思えん……これってメイビスが頑張って作ってたってことなんですか?」

「いや!それは違うんだよ!メーカーでどうこうって話じゃないんだ……」

という所から編集長の研究成果の話を聞かせてもらい、「ははぁ、そんなポイントが」やら「あー、確かにそれは正しい気がする!」と相槌を打ちながらギターを弾く手が止まらない私。

「うーん……なるほどねぇ……これナンボ?」

「税込14,000円!」

「14,000円!」

あまりの値段に思わずオウム返しする私(かつてのジェリーズギターであれば高いという意味でビックリしていたものだが、まさかここにきて安いという意味でビックリするとは思わなんだ)

(うーん、14,000円かぁ……でもなぁ……新幹線代も高かったしなぁ……物価高にヤラれて俺もボンビーだしなぁ……)と顔をしかめるも、やはりギターを弾く手が止まらない。

「まあ、正月にまた来た時に考えなよ」という編集長の声を背に実家へ向かったのが去年の年末。

そして年は明け、正月。

ジェリーズに向かう私の財布の中にはしっかりと銀行で下ろした14,000円が……!

……と前置きが長くなったが、そんないきさつで私が買ったニューギターがこのメイビス・ストラトキャスタータイプなのであります。

御覧頂きたい。このジェフ・ベック御大を想起させるサーフ・グリーン・フィニッシュに、なんともポップでキッチュなパールホワイトのピックガードというルックス!(ちなみにこのパール柄、通常の3プライホワイトのピックガードにペラッペラのパール柄プラ製化粧板を貼り付けた代物で、弾いてるうちに袖に引っかかって剥がれてきたが、まあ御愛嬌である。こういうところにコストカットの努力が見えるのが涙ぐましい)

ペグはロトマチックタイプで、ブリッジサドルはブロックタイプ。チューニングも安定しているし、肝心の音も、びっくりするほど普ッ通ゥゥゥのモダンでファットなストラト

ピックアップの出力がデカいのかコンプ感はあるが、ピッキングに対する反応はとても素直で、おかしなピーク感もなく真っ当にパワフルなストラトサウンド

弾き心地も上々で、特にネックのシェイプと触り心地についてはヘタをすれば手持ちのギターの中でも上位に入る良好さ

こう書くと「……普通のことでは?」という反応が返ってきそうだが、冷静にお考え頂きたい。

これ、14,000円ですよ?

編集長に聞いたところ、調整こそ研究成果を詰め込んで大いに仕上げたものの、ピックアップ含むパーツ類はストックのままとのこと。

確かにアクションが多少固いペグがあったり、先述の通りピックガードの化粧板が剥がれたりと所々に多少のチープさは見受けられるものの、音と弾き心地に関してはヘタな近年USメイド品と比べても全く遜色を思わせない出来

普通、2万円未満のギターといえばペグもブリッジもメタメタでチューニングは合わない、ピックアップはやたら下品でギタギタに歪ませるしか使い道がないか、パワーがなくてショボショボ、買ったはいいがどうにも使いどころがなくなり、初心者にプレゼントしてしまうか、リサイクルショップに無料で引き取ってもらうかの二択、というのが相場だというのに、なんとこのギターの真っ当なことか!

もちろん全てのメイビスが良いわけではないし、安ギターは所詮安ギターだなというモノも世の中には溢れているのだが、モノによっては調整さえきちんとしてやれば真っ当なギターとして通用するものがあるということなのである(なお、この辺の詳しい話が聞きたいという人は実際にジェリーズギターに行って編集長から直接聞いて頂きたい。長くなるので)

無論ヴィンテージと比べれば楽には弾けないし、それ故にプレイヤーとしてのスキルは要求されるが、気を入れてしっかり弾いてやるとヴィンテージとは違う、モダンなギターの良さにも気付かされる

パワフルなアウトプットが生み出すパンチの効いたサウンドはリアで弾けば普段あまり出てこないカントリーなメジャースケールのフレーズが自然と出てくるし、フロントに至っては箱モノ並みにボトムエンドが出るので違和感なくジャズが弾けるという使い勝手の良さ(センターのセッティングはまだ決めかねているが、ハーフトーンが気持ちいいのでそこを目安に調整中)

先日火曜の『今週のハウリンメガネ』で、当ギターの歪みセッティング迷走中と書いたが、そもそもハードに歪ませるより、少しドライブさせたツイードアンプのような、パリッとしたクランチが一番美味しいギターに仕上がっており、「安物のギターなんか使い物にならねぇよ!」とは一概に言えんなぁ……と中々に意識改革させられてしまうギターなのである。

実際に編集長が店に出している実物を買い、もしかするとこの手のギターはベテランの方が楽しめるのでは?」と考えさせられてしまった。

単純にギターとしての出来が良いので初心者が買うギターとしても文句ナシに勧めることはできるジェリーズで並んでいる編集長がメンテした品に限った話だが)のだが、ギターの音の引き出し方を理解できていないと、値段が値段故に「このパーツ交換したらいいのかな?」という発想に行ってしまう気がするのだ。

逆にある程度ギターの音の引き出し方(調整技術も含む)を理解した人であればストックのままでも、「フロント、音太っといなぁ……抜けが悪い……あ、でもピッキングポジション次第で抜けてくるな。ここがスウィートスポットか」というようにプレイスキルでカバーできる点が大変多いのである。

ギターというのはやはり弾いてナンボ、調整してナンボのもの。

ベテランにこそお試し頂きたい!そんな新ジェリーズギター不思議に魅力的な安ギターラインナップ…… コレ、面白いですぞ!

といったところで普段は60年代ストラトを弾く『ハウリンメガネ・リポート』でした。

さあ、メイビスが俺を呼んでいる!じゃ、また!

<ハウリンメガネ筆>

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毎週火曜日は『今週のハウリンメガネ』Vol,54 (2025年1月21日発行) ギター、エフェクター、歪み・・・

2025-01-21 10:20:02 | 『ハウリンメガネ』コラム集

毎週火曜日にご機嫌よう!『今週のハウリンメガネ』!

今週はライブなし!よって『私の一口コラム』のみお届け!

音作り……迷子中!

「またか!」

「何度同じネタを繰り返す気だ!」

「てめぇはいつになれば真っ当に音が作れるようになるんだ!」

等々のご叱責を頂きそうな気もする書き出しで恐縮です。ハウリンメガネです(梨元勝ふうに)

そうは言ってもですねぇ、決まらんのですよぉ……歪みが!

先日申し上げた通り、新年早々『ジェリーズギター』にて、ニューギターを手に入れてから日々トライアンドエラーを繰り返し遊んでいるのですが、これが……手ごわい!

クリーントーンについてはアンプに直に挿しただけで「おう、使える使える」というレベルの音が出るのです。

が!ディストーションサウンドのメイクが決まらない!

リアを基準に歪みの音を作ってしまうとフロントが太すぎる(ファズフェイスみたいで悪くないけど)。逆にフロントを基準にするとリアがハイに寄りすぎる。

ヴィンテージギターならアンプにプッと挿して適当にゲインを上げてやれば簡単に抜けてきてくれる音が抜けてくれない!

「ああ、ヴィンテージってやっぱり楽に弾いてもいい音が出るから凄いんだよな」と実感しきりのここ最近なのであります…… が、逆にこれはある意味ではチャンス

この近年モノのギター音をきちんとメイキングできれば鬼に金棒、と思いながら今日もトライアンドエラーを繰り返しているのであります(といってもクリーンはいい音が出ているから後はどういう歪みなら合うのかを探るだけなのだけど……これが迷子の原因なのよねぇ……)

と、正月から散々このネタで引っ張ってきましたが、次回!土曜の『メガネの遠吠え』はこのニューギターのお話!

お楽しみに!

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毎週火曜日は『今週のハウリンメガネ』Vol,53 (2025年1月14日発行) 今日も続くとギター人生!

2025-01-14 10:26:26 | 『ハウリンメガネ』コラム集

毎週火曜日にご機嫌よう!『今週のハウリンメガネ』!

今週も『私の一口コラム』『その週のライブインフォ』をお届け!

うーむ……いかんなぁ。

新年早々、冒頭から何をブツブツ内省しとるのか訝しむ向きも居られましょうが、お気になさらず……単刀直入に申し上げますと、またピッキングが強くなる癖が出ているのです。

去年一年で「ピッキングに力は不要!」だの「弦はハジくだけでなく撫でたりナメらかにスベらせたりすることに真髄がある!」だの偉そうに述べていた癖にまた戻っとるではないか!と自己反省中なのですが、まあ、原因は自覚しております。

新しく入手したギターの慣らしに手こずっているからであります。

細かい話は今月25日(土)掲載予定の『メガネの遠吠え』に譲るとして、普段プレイしているギターと違い、わりとモダンなサウンドのギターでございまして、こう弾けばいいのか?ああ弾けばいいのか?ヴィンテージと違うタイプのこのサウンドを美しく鳴らすにはどうアプローチすればよいのだ?と手探り、耳探りで色々と試していると時間が経つに連れついつい先述の悪癖が出てしまい、「あっ!いかんいかん!」と内省を繰り返すここ最近なのでございます。

とはいえ、自分で悪癖が出ていることに気づけるようになったのは大きな進歩。いいぞいいぞ、と己を励ましつつ、今日もまたトライアンドエラー、三歩進んで二歩下がる。チマチマと前進継続中のハウリンメガネなのであります。

ライブに持ち出すにはもうちょっと自己鍛錬が要るのぅ……と上手く(上手いか?)話をズラしたところで今週のライブインフォ!

【日時】

2025年1月18日(土)

OPEN12:00/START13:00

【会場】

深江橋Ks(大阪府大阪市東成区神路1-5-12 GALAXYビル7F、大阪メトロ中央線深江橋駅より徒歩3分)

https://maps.app.goo.gl/Dt5Yaf8Nr1muKzYU6

【チャージ】

¥2,000(1ドリンク込み)

【出演(※出演順とは異なります)】

OA.マスター/アメ/seiji/北谷ひろゆき/nnnooommmiii

釜田省吾+/Pinky fly/ハウリンメガネ

以上、年明け早々丸刈りにしてしまい、寒さにプルプル震えているハウリンメガネでした!

また来週!

<ハウリンメガネ筆>

ご意見・ご感想・記事投稿・編集長の講演・演奏・執筆依頼などは『コメント欄』もしくは『ハードパンチ編集部』までどうぞ!

『ハウリンメガネ』への演奏依頼もコチラから!
https://hardp.crayonsite.com

編集長『MASH』が経営するギター専門店『Jerry's Guitar』公式サイトはコチラ

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ハウリンメガネが縦横無尽に吠える「メガネの遠吠え!」(第43回) 『ジェリーズギター』に行って来た!

2025-01-11 10:36:01 | 『ハウリンメガネ』コラム集

土曜日に御機嫌よう!読者諸賢!ハウリンメガネである。

新年早々、今季最強クラスの寒波があちこちを襲っているようだが、皆様の周辺は大丈夫だろうか。

路面凍結による転倒などもお気をつけ頂きたいが、寒暖差の激しさによるヒートショックにも何卒ご注意願いたい(以前知人の御母堂がこれで亡くなっており、冬になるとよくそれを思い出すのだ)

・風呂に入る時は先にシャワーで浴室を暖めて!

・風呂の温度は40℃程度に留めて!

・それでも熱い風呂が好きという方はせめて半身浴で全身が浸からないようにして!

ハウリンメガネからの注意喚起でございます……

さ、それはそれ、これはこれ。

せっかくの新年、何の話題から口開けといこうか。

連日の寒さで手があかぎれになり、痛みを堪えながらギターを弾いてる話でもするか?

それとも最近よく回してる盤の話でもするか?

いやいや、そんな話はまた今度でよかろう。年末年始に記憶に残った話といえば……やっと行きました!新ジェリーズ!

本来は去年の夏に遊びに行く予定(「編集会議」含め)だったのだが、あの頃に発生した地震予測を鑑みて取り止め、延び延びとなってしまっていたが、ようやく訪問を果たすことができ申した(勿論編集長から話は聞いていたものの、聞くと行くでは話が違う)

去年の年末、新幹線とJR、小田急線を乗り継ぎ、えっちらおっちら藤沢本町駅を下車(かつて最初期のジェリーズがあった六会日大前に近いのがちとノスタルジック)。どんなかいな、トコトコ歩きながら「ああ、この辺りは古き良き藤沢って感じだ」とわけの分からないモノローグを脳内で呟いていた私。

この辺か?とキョロキョロしながら歩いていると、む?何か見慣れたものが見えた気が?

おお、ガラス戸から見えるこのシルエットはまさしくギター!ここか!新ジェリーズ!

ガラッ!

「おお、お客さん!いらっしゃい!」

「へぇ〜こんなところにギター屋があるとは〜知らなかったなぁ〜」

「やだなぁ、お客さん、あなたが来るから開けたのにぃ」

と、ベタな「店主と一見客」という小芝居(茶番ともいう)をかましてから中へ。

うっ、コレは ……狭い!狭いぞ!

三人も客が入ったらパツパツのスペースを残し、店内に文字通り所狭しとギターが並び、隙間を縫うようにレコードと古着が並ぶ様は紛うことなきジェリーズ!

「これは……狭いですね……!」

「そうなんだよ!常連がまとめて来ちゃった日なんかもう大変さ!まあ、座んなさいよ」

と言う会話からいつもの話題無制限、バーリトゥードのトークラリーが繰り広げられたのが24年の年末だったのであります。

編集長とあちらこちらに話題を飛ばしながら店内を見渡して感じたのはある種の懐かしさ。

話の途中でふと目をやれば視界に入る面白そうなギターの数々。

「お、それ気になる?」から始まる試奏タイム。

そこで弾いたフレーズからまた始まる音楽談義

編集長の淹れるコーヒーも、ついつい飲んでしまうし、ビールもまた美味し。

音楽、文学、政治経済まで四方八方に話題が飛びながら、最後は音楽の話に戻っていく不思議な楽器屋。新ジェリーズはやはり紛うことなきジェリーズでありました。気になる方はぜひ行ってみて頂きたい。面白いこと請け合いですぞ。あ、休業情報には御注意を(笑)!

さて、次回の『メガネの遠吠え』では正月早々そんな新ジェリーズで入手したギターの話といこう!

長くなるぞ〜……乞うご期待!

<ハウリンメガネ筆>

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毎週火曜日は『今週のハウリンメガネ』Vol,52 (2025年1月7日発行) 今年も『音楽三昧』で行く!

2025-01-07 10:07:30 | 『ハウリンメガネ』コラム集

新年一発目!『今週のハウリンメガネ』

今年も毎週火曜に『私の一口コラム』『その週のライブインフォ』をお届け!

あけまして……おめでとうございます!

いやぁ、新年、如何お過ごしでおられましたか読者諸賢。ハウリンメガネでございます。

昨日から仕事始め、という方も多いでしょうか。かく言う私も世間のカレンダーに従い、昨日から仕事始め。

仕事自体は嫌いではないけれど、流石に九連休という長期休み明け、かつ正月特有の呑気な空気に浸った後だと流石の私も寝起きに「oh、出勤……めぇんどくせぇ〜」という気分に一瞬とはいえ襲われたのは確かに否定できませぬ。

が、そんなブルーにこんがらがった時に私を「……行くか」という気分に奮い立たせるのが小説家の今野敏先生北方謙三御大のとあるエピソード。

今野「毎日銀座で飲んだ後で、自分で喉に指を突っ込んで酒を抜いてから執筆してるって噂、本当なんですか?」

北方「毎日銀座で飲んでるわけないだろう」

今野「でも、飲んで帰った日も書くんでしょう?」

北方「一行だけな。一行でいいんだ。そうすると、翌日につながるんだ」

……シビれますなぁ。

この「一行でいいんだ。そうすると翌日につながるんだ」という言葉が私は好きなのです。

酔っていようが、気が抜けていようが、ワンアクションだけでいいから動くことが次につながるのだ、という、まさに「継続は力なり」、もしくは西川きよし師匠「小さなことからコツコツと!」とに通じる金言であります。

今年も毎日、一行でいいから原稿を書き、ワンフレーズでいいからギターを弾き、一曲でいいから盤を回し、粛々と生きていこう、というハウリンメガネ、年始の抱負でございます。

というわけで今年も音楽まみれの一年の開始!

新年一発目!今週のライブインフォ!

【日時】

2025年1月12日(日)

OPEN12:00/START13:00

【会場】

京都四条大宮Ks(京都市下京区四条大宮町27-4 KODOビル2F。阪急京都線・大宮駅、京福嵐山線・四条大宮駅より徒歩1分)

https://maps.app.goo.gl/VReMVJt7kq9AwdK26

【チャージ】

¥2,000(1ドリンク込み)

【出演(※出演順とは異なります)】

おとぎぞうし/Lucky River Yossy/たいさ/牢名主/橋本邦彦/kawakamix/ハウリンメガネ

それでは本年も宜しくお願い致します!

次回!土曜掲載予定『メガネの遠吠え』にて再度お会い致しましょう!

<ハウリンメガネ筆>

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副編集長『ハウリンメガネ』による特別コラム『大晦日だよ編集部』

2024-12-31 11:21:19 | 『ハウリンメガネ』コラム集

本年最後の火曜日、そして本紙最後の記事にご機嫌よう!『今週のハウリンメガネ』!と思わせつつ『ご挨拶』を書く!

本年の1月から始まり、毎週毎週『私の一口コラム』『その週のライブインフォ』をお届けしてきた当コラム。よりによって本年の最終日、大晦日にぶつかることになるとは思わなんだ(カレンダーをちゃんと見ろ、私)

今年は当編集部周りでも編集長が新たな視点から藤沢本町で実店舗「ジェリーズギター」を再開し(先日訪問したのでその件はまた後日!)フクシマン土屋氏は福島を拠点にあちこち走ってはランナーとしてレポートを書かれ、スターマン★アルチもまた音楽コラムを再開し、と中々変化に富んだ一年。

社会面から見ても国内では与野党を問わぬ緊縮財政派のアラが表面化。それに対するカウンターパートが着々と地力をつけだし、云十年ぶりの少数与党運営状態へ移行。国外もまた様々な国で政情不安が拡がり、左派右派の天秤が大きくブレを見せる一年と相成った……と書くと来年の世相を不安に想う方も居られるかもしれないが、人類の歴史上、社会不安が拡がる時は大きな変化が起きるのもまた事実。褌を締めて生きるのみであります。

私は私でライブの本数を増やし、ギターの修練に血道を上げた結果、今年は変革の年となった自覚あり。

やはり数をこなさないと見えない、気付かないことというのはあるのですな。今年も多くの方とお会いしては様々な学びを得たけれど、是非来年もそうありたいものであります(この辺りは毎週火曜の当コラム『今週のハウリンメガネ』と土曜掲載コラム『メガネの遠吠え』のバックナンバーをご拝読頂ければ幸い)

こうして振り返ってみると中々に興味深い年だったのは間違いないが、「過去の事なんぞゴミ箱に投げ捨てちまえ!」というのがジェリーズマインド。来年の編集方針はどうなることやら……(まあ、年明け早々に編集会議予定なのでそこで揉むことになるのだけど)

なんやかんやと波乱万丈の一年でありましたが、皆々様、御愛読、誠にありがとうございました。

読んで下さる方、何かしらの足跡を残して下さる方、コメントを下さる方、編集部一同、誠に感謝々々であります。来年もどうぞ御贔屓に。

さあ、次回の掲載の頃にはもう新年だ!来年の事を言えば鬼が笑うとはいうものの、地獄の鬼でも笑わせられればこちらの勝ち!来年も褌を締めつつ、粛々と音楽とコラム書きに勤しむ所存。ぜひ御笑覧頂きとう御座います(そして私のライブにも是非ご来場の程を!)

それでは読者諸賢の皆々様、良いお年を!

そして来年も御愛読のほど、よろしくお願い申す!

2024年、年の瀬の良き日より。

ハウリンメガネ 拝


毎週火曜日は『今週のハウリンメガネ』Vol,51 (2024年12月24日発行) メリークリスマス!しかし喉が・・・

2024-12-24 09:54:47 | 『ハウリンメガネ』コラム集

毎週火曜日にご機嫌よう!『今週のハウリンメガネ』!

今週も『私の一口コラム』『その週のライブインフォ』をお届け!

いやぁ〜……声が枯れとる!

先週土曜の『メガネの遠吠え』で白状したとおり、先週のほぼ全日インフルエンザで伏せっていた私。

幸い喉痛なんかはなく、熱と咳が主症状だったので、日曜辺りにはようやく治ったわい、と呑気にギターをつま弾き出したのだけど、そこはやはりたちの悪い風邪の筆頭、インフルエンザ(うーん、ロバート・クレイもビックリのバッド・インフルエンス!)。歌うとすぐに声がつっかえて咳が出てしまう。

ブルースマンを名乗るからには歌とギターは一心同体、どちらか一方というわけにもいかぬ。

どうしたものかと思案に暮れかけた瞬間、ふと閃いた。

半音下げなら声出しも楽になるのでは?

そうだそうだ、私は普段カポでキーを上げる側ばかりだからあまり思考に上がらないが、半音下げというのは男性ボーカリストのキーに合わせる常套手段。

さっそくストラトのペグを回し、チューニングを落としていく。

さあ、これでどうだ。んん〜ああ〜♪……ゲホゲホッ!駄目だっ!キーじゃない!喉自体が治りきっとらん!やはり小手先の解決策ではイカンのだ……!

という結論には至ったのだけれど、それはそれとして半音下げ。久々に弾いてみるとなるほど悪くない

弦のテンションが下がるから音が全体的にメロウに聴こえるし、チョーキングも楽々である(ジミヘンが半音下げを基本にしていたのは自身の歌のキーに合わせる為ではなく、半音下げの響きが好きだったから、という説があるのも頷ける)

コレはコレで悪くないな……と思いつつも、どうやら私の喉は半音下げよりレギュラーの方が合う様子。

ごちゃごちゃやっとらんでとっとと喉を治さんかい!という己の内なる声に突っ込まれつつ……今年最後の今週のライブインフォ!喉よそれまでに治れ!

【日時】

2024年12月28日(土)

OPEN12:00/START13:00

【会場】

深江橋Ks(大阪府大阪市東成区神路1-5-12 GALAXYビル7F、大阪メトロ中央線深江橋駅より徒歩3分)

https://maps.app.goo.gl/Dt5Yaf8Nr1muKzYU6

【チャージ】

¥2,000(1ドリンク込み)

【出演(※出演順とは異なります)】

OA.マスター/えっちゃん/沙也加/Lucky River Yossy/あっちゃん/ホーリー/Pinky fly/なわミン/やんちゃん/ハウリンメガネ 

ライブは今年最後でも当コラムは年末ギリギリまでのハードワーク!俺の年末休みはまだ先だ!

また来週!

<ハウリンメガネ筆>

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ハウリンメガネが縦横無尽に吠える「メガネの遠吠え!」(第42回) 『インフルエンザ』で己を見つめる!

2024-12-21 10:16:01 | 『ハウリンメガネ』コラム集

12月も後半に入り年の瀬も押し迫る年末の土曜日にご機嫌よう、読者諸賢。

ハウリンメガネである。

世間は一応クリスマスを目の前にイルミネーションが街を彩り(先日の編集長は何やらお嫌いなような事を述べておられたが、私は観る分には嫌いではない。自分で飾る気はしないが)、正月用の餅もスーパーに並びだし、うーん、和洋折衷!この節操の無さがやはり日本的なユルさなのかしらん、と独りごちるここ最近。

別にケーキも要らん(ローストチキンは好きだから食うけど)し、大した酒呑みでもない故、正月用に御屠蘇も要らんしなぁ、つくづくイベント事と縁のない身だ、と呑気にしていたら要らんイベントであるインフルエンザにはかかる始末(フクシマン氏もヤラれたとのことなので大流行中のようですな。あ、私はもう熱も下がったのでご心配なく)

仕事を病欠+久々(5年ぶりか?)の熱風邪で伏せっていた身としては流石に今週はギターについて何もできなかったのだが、ひとつ思ったのである。

人間は消費行動だけでは時間を埋められないのではなかろうか。

いや、熱は下がってますのでご安心を。

別に先のことも熱に浮かされて思ったわけではなく、家で伏せりながら本や動画で暇を潰し(流石に熱があって体力を消耗している時に盤はやれぬ)、寝ては覚めを繰り返していたときにふと思ったのだ。

「今後これだけやってろって言われたらきっとキッツいだろうな」

これは別に私がギター弾き、アウトプットする人間だから、ということではなく、たぶん人間というやつは消費するだけだとどれだけ多くのコンテンツがあったとしても絶対に飽きるのだ。

観たり、聴いたり、知ったり、理解したことというのは必ず、それがティーチングであれ、創作であれ、テキストライティングであれ、何かしらの形でアウトプットを欲するものなのだと思う(これを表現欲求と呼ぶのかもしれん)

それが見つからない人が暇を持て余してしまうのだろう。

幸い私は音楽という手段もテキストライティングという手段もあるが、きっとそういうアウトプットの手段を持っていなかったら……相当に退屈な生活だったに違いあるまい(私も呑気な男だから「そうでもないよ?」とか言う気もするが)

まあ、発熱から4日程度であらかた回復した己の体力とお医者様、薬の力に感謝しつつ、しばし回復に専念させて頂く。そして今年も最後までギターを修練するのだ……!

というところで今年最後の「メガネの遠吠え」はここまで!

が!まだ「今週のハウリンメガネ」はあるのでまた来週!

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毎週火曜日は『今週のハウリンメガネ』Vol,50 (2024年12月17日発行) なんと!ハーモニカも冬は音が狂う!?

2024-12-17 10:44:30 | 『ハウリンメガネ』コラム集

今週はライブなし!(来週はあるぞ!)

故に『私の一口コラム』のみお届け!

口は災いの元とは言うけれど……こう来たか!

どうやら先週の当コラムを読んで下さった方が多かったようでありがとうございまする。ハウリンメガネでございます。

冬は寒む〜いからギターのチューニングに気をつけて!なんぞと御意見申し上げたのはまさにこの口でございますが……ブルースハープまで狂うとは思わないじゃない!

はい、それはまさに一昨日、日曜日のライブでの出来事でございます。

胸ポケットからハープを取り出しプープカ吹いたところまではよし。キーと一致しているし、上下も合っている(たまに上下逆さまにホルダーにセットして「おーっと」となることもあるがそこは御愛嬌)

いざ曲のド頭、いつも通りの吸い口に口を近づけて……プー!(椅子から転げ落ちそうになる私)

おいおい!嘘だろ!なんでこんな調子っぱずれなんだよ!さっきまで合っとったやないかい!

笑って誤魔化しつつも内心(えーっ……さっきまで合ってたのにいきなり調子が悪くなったってこと?そんな運の悪いことある?勘弁してくれよ)とマイハープに毒づきながらも、これまで散々酷使してきた記憶が頭をよぎり(ああ、俺が悪かった。これまでよく耐えてくれた、マイハープ。ありがとう。今日はノンハープで押し通そう!)と、ハープなしでワンステージ乗り切り(久々にハープなしでワンステージやったが、コレはコレでギターと歌に集中できて面白い)、なんとか事なきを得たのでありました。

さて、ところがどっこい話はここでは終わらない。

家に帰ってから(あー、ハープの値段も上がってるし頭が痛いなぁ)とポケットに突っ込んでいたハープをプーと吹き吸いしてみると、おや……なんだか……正しいキーで鳴っている……?

!?

慌てて手元のギターを手に取り、今日、調子がおかしかった曲を吹いてみる。

……合ってる……

はい、感のいい読者諸賢はお気づきですね。

ブルースハープ(ハーモニカ)も温度、湿度の変化でピッチが狂うのです……

自宅に帰った際にピッチが合っていたのはポケットの中で温もっていたから。

そしてステージでピッチが狂っていたのは……冬場の空気で冷えた状態からいきなり息を吹き込んで温湿度が急に変わったから!

……またひとつ私は学びました。

「ステージ前はハープを温めろ!」

(といってもホッカイロとかで急に温めちゃいけませんよ。自分の体温で温めつつ、ちょっと息を吹き込む程度にしないと)

という実体験での気づきを報告したところで今回はここまで!

次回は土曜!「メガネの遠吠え」でお会いしましょう!

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毎週火曜日は『今週のハウリンメガネ』Vol,49 (2024年12月10日発行) 冬こそ『ギターのチューニング』に注意!

2024-12-10 09:05:02 | 『ハウリンメガネ』コラム集

毎週火曜日にご機嫌よう!『今週のハウリンメガネ』!

今週も『私の一口コラム』『その週のライブインフォ』をお届け!

12月も半ばに入りかけ、ようよう冷え込んでまいりましたな。ハウリンメガネでございます。

こう冷え込んでくるとギターを持つ手もかじかんでくるというもの。

ボディ、ネックという木材はまだしも弦に至ってはもろに鉄なのでまあ冷たいのなんの。

ギターを弾くという行為もスポーツと同じように身体を使う行為ゆえ、冷えると動きが縮こまってしまいどうにもぎこちなくなりがち。

かといって手袋をして弾くわけにもいかず、湯に手をつけて温めては指がふやけてしまう。

流石にライブの際であればホッカイロで手を温めるぐらいの手は打つが、家でツラツラと弾く分には冷たさを我慢しながら己が体温で弦を暖めるのが一番リーズナブル、というわけでプルプル震えつつウォーミングアップに勤しむ本日であります。

こう寒いとギターのチューニングも狂いがち。

すぐズレに気づけるベテランはよしとして、初心者の方。

先述の通り、ギター弦の素材は金属。

部屋の寒さと弾き手の手の温度でこの季節はす〜ぐチューニングが狂いますぞ。

是非ちょっと弾いては確認、ちょっと弾いては確認をクセ付けるのをお勧めしたくなるほどズレますぞ。

先程「なんか最近やけにチューニングがズレるな」と訝しみ、おお、そうか季節はもう冬なのだと思い出した、鈍感な、今も半袖Tシャツで原稿中のハウリンメガネからのご注進でございます。

さあ、寒さに震えてばかりいてもしかたない!

今週のライブインフォ!

【日時】

2024年12月15日(日)

OPEN12:00/START13:00

【会場】

守口Ks 本店

守口市八雲中町1-2-13

大阪メトロ谷町線 守口市駅より徒歩5分

https://maps.app.goo.gl/bwnWByAVJMMmvZgu6

【チャージ】

¥2,000(1ドリンク込み)

【出演(※出演順とは異なります)】

OA.さとみん/masumi/への3番/山本裕平/HARU/マッチョおかもん/Lucky River Yossy/kazuhiro/西雅人/nnnooommmiii/ハウリンメガネ

また来週!

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