土曜に御機嫌よう!読者諸賢!
先日の火曜連載でも書いた通り、サウンドメイク泥沼継続中のハウリンメガネである。
どうにも私という男はディストーションサウンドが好きなようで、普段ライブではクリーンばかり、歪んでもせいぜいナチュラルクランチまで、というにも関わらず、家に帰ればやれエディだ、やれリッチーだ、J・マスシスだ、カート・コバーンだ、フリップ先生だ、エリック・ジョンソンだ、と歪ませることにばかり熱中してしまう(まあ、これについては普段クリーンばかり使っている反動のような気もするが)。
毎日飽きもせず音作りに勤しんでいる私だが、家でサウンドメイクに熱を入れているとどうしても超えられない壁が発生する。
音量の問題である。
ハイゲインディストーションだろうが、ファットなクリーンだろうが、ルーズなクランチだろうが、音量次第で聴こえ方がガラッと変わってしまうのである。
以前書いた気がするが、アンプの音量をグッと上げてやるだけで音はファットになるし、ナチュナルなドライブ感が増していく。音というのは振動であり、そのエネルギー量によって音質が変わるのは自明の理と言ってよかろう。
で!ここで問題になるのが日本の住環境!
とてもではないが、家で弾ける音量では欲しい音質に届かないのである。
ヘッドホンすればいいじゃん、と仰る方もおられようが、キャビネットシミュレータやI.R.の進歩でどれだけマシになったとはいえ、ギターアンプのスピーカーから出る音とヘッドホンで聴く音とでは雲泥の差がある(よっぽど細かく設定すれば別なのかもしれないが、私が求めているのはパワーアンプやスピーカーがしっかり鳴ることで生まれるあの実振動を伴った音色なのだ)
どうにか家でも気持ちよく、かつ近所に迷惑にならないような音で鳴らせないかと、ダンボールにアンプを突っ込んでみたり、布団でアンプをくるんでみたりと、いろいろ試行錯誤中の私なのである(ちなみにこのダンボールやら布団やらという手、意外と悪くない。考えてみればドラムのレコーディングでもスネアに布を被せたりシンバルにガムテープを貼ったり、物理的な対処が実振動を解決する例は枚挙にいとまがないのだ。……アンプのツマミ操作が面倒くさくなるけどな!ちなみに音量を上げたときの振動対策としては100円ショップで売っている洗濯機の振動対策グッズも有効ですぞ)。
狭き島国のギタリスト同輩諸兄諸姉。きっと同じような悩みをお持ちでしょうが、今日も人に迷惑をかけずにいい音を出しましょう……難シイケドネ〜。
ってなところで今回はここまで!
また火曜!
<ハウリンメガネ筆>
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