女人堂でお昼を食べコーヒーを飲みくつろいだ後、出発しようとしたときに事件⁈が起きる。
計画では、ここから三ノ池方面へ向い、五ノ池小屋へ早めにつく予定。
そして三ノ池を周回したりしようと考えていた。
ところが、三の池方面に向かう道に、ロープが張ってある。😲
えっ!
どういうことなのか、女人堂のスタッフに聞く。
雪渓が崩れてきているので念のために通行止めにしてあるとのこと。
えっ~。😨
ロープウェイで上がってくる人の中には、町の格好で気軽に登ってくる者もいる。
そういうのも考慮しているのだろう。
しばし考える。行けるなら自己責任で行こうか、それとも止めるか。
五の池小屋に向けて、この道は最短ルートである。剣ヶ峰方面へ行ったん登ってから行くとなると、
三角形の長辺でなく、2辺を行くことになる。距離、時間ともにかかる。う~ん。😣
雪渓の状態が分からない以上リスクが高い、万が一落ちたりしたら這い上がれない。
仕方ないこのまま9合目に向かおう。😓
しかしまだ雪渓が残っているとは、今年はやはり大雪だったのだ。
雲は多いがまだ晴れている。(赤い屋根は女人堂)
しかし上の方を見ると曇っている。
順調に高度を稼ぐ。
石室山荘を通過、あと一息で9合目。😄
このまま天気が良ければ多少の遠回りも楽しめるかもしれない。
と思っていたのだが・・・
9合目の覚明堂(かくめいどう)を過ぎるころには、ガスで真っ白になりパラパラと雨が降ってきた。
合羽を着て五ノ池小屋を目指す。
二の池を通り過ぎるころはこんな感じ。😰
ここからは、分岐など見落とさないように雨の中ひたすら歩くだけとなった。
風が強くないだけ助かったが、ザックカバーをしながらもカバーの底には水が溜まっていた。
賽の河原を過ぎ三ノ池乗越を登って下る。ここで転ぶ訳にはいかない。😅
ほぼコースタイムで歩けたのだが、五ノ池小屋まで時間、距離ともに遠く感じた。
ザックを下ろし合羽を脱いで、やっと人心地。暖炉の火が暖かい。
スタッフの方に『ご利用は初めてですか』と聞かれた。実は五ノ池小屋に泊まるのは、2度目である。
ただそれは20年ほど前で、その時は小屋番ほか幾人と焼酎を飲みながら楽しい時間を過ごした記憶がある。
小屋も今ほどお洒落でなく、小さな山小屋だった。『(小屋番が)若い頃ですね。』とスタッフ。
そのお礼ではないが、今回は4合瓶を携えて登ってきたのである。
ところが、なんとその日は小屋番は下山していて会えず。
そんな昔のこと小屋番も覚えてないかもしれないので、再会はまたの機会となった次第である。😂
下山は剣ヶ峰に寄ってから同じ道を下る。やや遅めに出発。
天気予報では、今日明日は晴れ予報だったのだが、早朝は雨。やがて曇りとなるもガスガス。
でも花は綺麗に咲いている。
ヨツバシオガマ。シダに似ている葉が節ごとに4枚付いている。
ミヤマダイコンソウ。黄色い花って、結構種類が多くてすぐ忘れる(笑)。
これは、忘れない。高山植物の女王はコマクサ。
ガスの中、登山道ではないがかなり雪渓が残っている。
行きも帰りも二ノ池は真っ白。
二の池を過ぎ分岐まで来ると、昨日とは打って変わって登山者の多いこと、多いこと。
剣ヶ峰へ進むところへ上から登山者が降りて来る。
『上もガスですか』と尋ねると『上は晴れてます』と返事が。頂上はガスの上らしい。😀
登るにつれて青空が見えてきた。
ほどなく頂上社。
二の池のガスが晴れてきた。あんな所に雪渓が残っている!
徐々にガスが流れていく、さあ下山だ。
紫の花イワギキョウが石の間に可憐にそして凛と咲く。
今日は、登山者、ハイカーのほか白装束の御嶽山信者さんもよく見かける。
説明によると、御岳山信仰の歴史は平安・鎌倉・室町時代に興った民間信仰と山岳信仰が結びついたもの。
1784年(天明4年)に尾張の行者・覚明(かくめい)《9合目覚明堂の名》によって三岳村の黒沢(登山口)が開かれ、
続いて1794年(寛政6年)には武蔵國の行者・普寛によって王滝(登山口)が一般民衆に開放された。
御嶽山そのものが信仰対象であり、かつ神仏混合という変わった信仰である。
NHK風に撮ってみた(笑)。
御岳山と言えば、百草丸である。胃腸の薬として東海地方で知らない人はいない。😆
さて先ずは、百閒滝まで戻ろう。だいぶ青空が見えてきた。
昨日の風光明媚な小滝の流れは全部ほぼ枯れていた。1日も残らない幻の滝なのだ。
百閒滝もなんとなく静かな感じ。
大雨の翌日で、こんなにも違うのかと感心したのは、行きに見た2つの滝である。
『こもれびの滝』は、中央の岩が見える。
正面から撮影。これが普通の様である。
そして何より驚いた『不易の滝』。夕暮れで少し暗めだが、検索すると出てくる画像になっていた(笑)。
写真の方が分かりやすいかな。白糸の滝のように繊細な滝である。
無事下山。
なかなかの山旅であった。4合目から登ったので標高差は2300mを超えた。
太ももの筋肉痛が旅の楽しさを物語る(笑)。
御嶽山は登っていないコースがあるのでまだまだ楽しめそうだ。
独立峰の御嶽山、奥が深い。
そうそう、小屋番との再会も楽しみである。
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