楽しいブログ生活

日々感じた心の軌跡と手作りの品々のコレクション

本とおやつ

2022-01-29 23:59:00 | 





ごくたまに本のお話しますけど、実はほぼ毎月読書会に参加してまして、今月は先日99歳で亡くなった瀬戸内寂聴さんの「場所」が課題図書でした。
短編ばかり14篇収められているのですが、全237頁をギリギリまで読み込んでいたので、チクチクの時間は取れませんでした。
そのかわり、読書仲間(極小単位です)と食べようと久しぶりに「苺大福」つくりました。

「場所」は幼い頃から時系列でほぼ自分史を書いたいわゆる私小説で、やはりその波瀾万丈の人生の壮絶さに唸ってしまいます。小説を書く人間はやばくて当然、凡人がなし得る仕事であるはずがありません。
そのエネルギーに圧倒されますが、つまるところは人それぞれということです。
凡人には凡人の矜持もあるんじゃないですかね。


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晴耕雨読ならぬ・・・

2020-09-19 21:59:00 | 



無理がきかない身体になってるお年頃なのね。体調が悪く、布団に横になりながら写真の本読んでます。
2日続いて頼まれ仕事であちこち走り回ってちゃんと食事も摂ってなかったので、身体から文句言ってくるのは当たり前のハナシ。(自業自得)

本は図書館派でめったに新刊を購入することはないのですが、この本は新聞の広告を見て(読んでおこう)と思い、注文しました。
難しくて理解が追いつかなかったら困るなと心配したのですが、とても読みやすくほっとしてます。

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手芸はお休み、たまの本

2019-08-21 23:59:20 | 




ごく、たまの本。上下合わせて1200頁超えてたので集中して読みました。
期待した浮世絵師としての写楽の活躍はほとんどなく、阿波十二代藩主蜂須賀重喜の冒険活劇という内容でした。
それでも何とか読了できたのはエンタメ性が強く読みやすかったからだと思います。

オーストラリアの土産はいとこの子のホームスティ土産。
楊枝は友人のベトナム土産。日本のと比べると細い。竹製らしい。
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久しぶりのカテゴリー

2019-01-09 23:59:19 | 


今、読んでます。
写楽の人形再UP。



欲しいなぁ。
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海野十三の「深夜の市長」

2018-03-24 23:55:05 | 
2月はお休みだった読書会。課題図書は山村美紗の「鳥獣の寺」でしたが、ここへはわたくしはお決まりの海野の作品の調査票を粛々と。


 初出 「新青年」博文館 1936(昭和11)年2月~6月

 収録本 「海野十三全集 第3巻 深夜の市長」三一書房
    1988(昭和63)年6月30日第1版第1刷


 時代設定 作品発表と同時代程度

 品舞台 昭和初期の銀座かいわい

 登場人物
 ・深夜の市長 
 ・黄谷青二こと浅間信十郎 
 ・速水輪太郎  
 ・市会議員の動坂三郎 
 ・動坂の部下、四ツ木鶴吉  
 ・鶴吉の妹マスミと千代子 
 ・T市長の男爵高屋清人 
 ・黒河内警視総監  
 ・丘田お照と娘の絹坊

あらすじ

深夜の街を散歩するのが趣味だった司法官の浅間信十郎は、ある夜殺人事件に遭遇する。
逃げた犯人たちの残した遺留品を拾った浅間は、あらぬ嫌疑を避けるため、駆けつけた警官から逃れようとした際に、深夜の市長と呼ばれる謎の老人に助けられる。

拾った遺留品をみてみると、強力な磁力のせいで密着して離れない三枚のニッケル貨幣と遅れて時を刻む懐中時計である。浅間は深夜の市長に盟友の速水輪太郎に懐中時計を調べさせるから彼の元へ時計を届けるよう指示され、また、お照という女への伝言も頼まれる。

その頃、市議会では動坂三郎の権勢強く市長の高屋清人を失脚させる陰謀の動きがあったが、過日動坂の部下の四ツ木鶴吉が殺されたことが明るみに出、犯人は「深夜の市長」だという噂が流れる。

みどころ

冒頭の、まだ眠らぬ都市が出現する以前の深夜の街の描写はノスタルジックでメルヘンっぽくもあり、闇が内包する畏れや不可思議なロマンを感じさせて詩的である。物語が動き出すと登場人物がそこそこ多く、男女の絡みも盛り込まれ、関係性が事件の鍵となって行くところが推理小説的といえる。


これは割りと長いお話だったので、読み応えがないことはなかったんですが、今さらのように、海野のストーリー展開というのは作者のご都合主義がまかり通っているものなので、毎度突っ込みドコロが満載です。
人物描写に至っては、まるで記号が散りばめられているかのようなイメージで、登場人物に感情移入してしまうなどということはありえません。基本的に(毎度言ってるかもしれないが)ジュブナイルの域を出ないんですね。
そして、決定的なのが時代。古臭い過去のあくた、あるいはあぶくに見られかねない宿命を感じます。
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