楽しいブログ生活

日々感じた心の軌跡と手作りの品々のコレクション

SFとSF的なもの

2013-08-31 22:24:48 | 日記

本日は、チャリティが終わったので(今更とは思いますが)7月に広島で開かれたSF大会のレポートでコレだけは“けじめ”としてお話しておこうと思ってたことで、ご機嫌を伺います。
SF大会にはいろんなプログラムがあるんですが、そのうちの友人が企画した分科会のレポートです。
「子供たちにSF本を」 と題したパネルディスカッション企画の実施だったのですが、“こいこん”のHPでは次のような案内がありました。
とーとつですが、最近の子供がどんな本を読んでいるかご存じですか?
そして、今の学校図書館には、SF全集が置かれていない、という事実をご存じですか?
「え?」と思った方、そして子供がSFを読んでくれないとお嘆きの保護者の方、古くからのSFファンにして児童向け作品もお書きになっている川端裕人先生と一緒に考えてみませんか?

これからのSFをもり立てて行くのは、今の子供たち。将来を担う子供たちに、SF者に、そしてSF本読みになってもらうことが重要。そのために、今何ができるのか、SF文学振興の作戦会議を始めましょう。

出演者
川端裕人 作家
滝直哉 SF文学振興会
下原正樹 広島市立亀崎小学校教頭
阿保陽子 某町立図書館司書

で、実際のところ、現場の下原先生や阿部先生も学校の図書館にはSFと銘打った図書はないと証言されてました。
何故かという問いに対しては学校図書の選択の仕組みの問題があることがまずあるにはあるが、阿部先生からは昔と比べると現実がすでにSFを追い越しているかに思える現状があるのではないかという感想が出て、これにはわたくしも大いに賛同の意を強くしました。
ゲーム機の3Dやお掃除ロボット“ルンバ”などそのままSFの小道具です。
また、出版側の裏事情としてSFというキャッチコピーがつくと敬遠される向きがあると言う話も出てました。
ただJAXAのはやぶさ人気などを観る限り宇宙や科学技術の進歩に対する興味がないわけではない。
そこで読み物としてのSFの魅力とは何なのかと考えた場合、やはり思弁的文学でありスケールが大きく受け入れる土壌の懐の深さといったことが挙げられるとは思うんですね。
ただやっぱり時代と共に古臭いと感じたり、明らかに変だと感じたりするものも出てきて淘汰されて行くものも出てくるんじゃないかと思いますが、ドキドキわくわくの代名詞であって欲しいと願うのはこれでも未だにSFファンではある所以。
読んでもらえれば面白さはわかってもらえるだろう、その取っ掛かりの手段として最近徐々に浸透し始めてきた「ビブリオバトル」を利用して広くその魅力をアピールしたいという提案を滝さんがしてましたね。
で、このビブリオバトルに反応示したのが、この分科会に参加していた2011年星雲賞受賞者の山本弘氏。
「僕、このビブリオバトルで小説のアイデアが閃きました」ですって。
他にも中国からSF作家の吴岩氏も参加してて滝さんと中国でも子供たちの間ではSFはあまり人気がなくなってきているとかってお話してた様子でしたけど。
たいしたレポートにはなりませんでしたけど、最後にパネラーの川端裕人氏、非常に物腰の柔らかい上品な御仁でミーハーな私はファンになってしまいましたとさ。おしまい。
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あんじゅう

2013-08-30 23:50:19 | 日記

宮部みゆきの「おそろし」の続編にあたるようだ。
“逃げ水”“藪から千本”“暗獣”“吼える仏”の4編が収められている。
一話ずつ完結の形は取ってるが、物語は主人公の周りの人物を少しずつ増やしながら、物語の世界を押し広げて進め、深めて行く長編小説の様相である。
いずれも江戸の考証に対する興味と細かな人情の機微が面白く、すいすいと読み進めてしまった。
“逃げ水”ではお話の筋ではなく「一度や二度殴り合ってみりゃいいんですよ、男の子なんて。それが(仲良くなる)早道です」という言葉に、バーチャルの世界で手探りしているような今の子供たちの頼りなさをちょっとした痛みと共に思い致しました。
“藪から千本”では斜に構えてものを見る、底意地の悪い見方をするというマイナスに捉えられがちな視点も、相手に対する慈しみの気持ちを添えた深い洞察力への通過点なのだ、表面に表れた現象を責める気持ちに耐えて、その元を見つけなければ問題は解決しないんだと今更のように自分の浅さを反省しました。
“暗獣”性善説を信じたくなります。人の優しさは悲しみや苦しみに耐えることで発現するという図式の切なさ。
“吼える仏”ここにも絶望の中に必ず一筋の希望が描かれています。
全体に登場する異形のものが何か可愛らしく哀しい。
およそ現代にもって来れば非科学的と断じられるだろう不思議な現象は一つの道具立てに過ぎない。
底に流れているのは人間の営みに対する細やかな観察眼と愛情で、ぶれない人間に対する信頼感がずっと貫かれていてホッと安心できます。
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喧噪の後

2013-08-27 12:57:27 | 季節の花

大分涼しくなって参りました。職場の近くに咲くデュランタ“宝塚”、昨日の雨で小さな花びらが道路にみっしりと落ちていました。下は寄って撮ってみましたが、雨後の花は色が瑞々しいですね。


 甘味をいただくのもアンダンテの心持ちで・・・。
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終わった、終わった

2013-08-26 13:00:23 | 日記
お陰様で、とにかく、大盛況の内に終わりました、チャリティ手芸展。友人やお客さまに心から感謝です。
毎度、反省すべき点が出てきて、次に生かしたいとは思ってるのですが、何しろ懲りない人だから・・・。
↓食べ散らかした後、まとめたサンドイッチ。広島へ遊びに行ってた友人からの託け(ことずけ)差し入れ。
 
Yさんが珍しいでしょと持参、最中と槙の実。↓ 色石みたいでしょ。黒い部分が食べられるのよね。
 
藁のような身体で片付けを済ませた後、用があってアピカまで足を延ばしましたら、ビビビの生花。
花材は山ごぼう、りんどう、エレンジューム。山ごぼうに見とれてしまいます。

実はまた少しオーダーを受けて晴れて解放とは行かないのですが、期限が緩やかなので、夕べは寝倒しました。
睡眠時間が足りてさえいれば、まだ身体はシャキンとしてくれます。ありがたや、ありがたや、南無~。
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パニックになりかけるⅡ

2013-08-25 00:32:47 | 手芸いろいろ
 
ひととうり設営が終わったら全体像と個々のセクションの写真撮っとこと思ってたのが、まともに撮れたのが、セミだけ。
新聞に告知したとは言え、土曜日にそんなにお客さんは来ないだろうとのんきに構えていたところ、開店早々からバタバタっと新聞を見たのでというお客さんがいらっしゃって、あっという間に品物が歯抜け状態に・・・。
いや、ありがたい話なんですが、明日おいでてくれたお客さんに買っていただけるものが残らないんじゃないかとパニックになりかけました。
 
 
 
でも何とか落ち着いた所で、レイアウトを変え、体裁を整えて写真を撮ってみました。
下の写真はO師匠や応援部隊の作品で、永遠のビギナーのわたくしとの違いは一目瞭然ですわね。
 
 
 
Yさんや職場の人から差しいれもいただきました。昼は近くに開店したばかりのファミマでお寿司をチョイス。
 
 もうしかしクタクタでございます。
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