今日の講座でちょっと気を使ったことと、そこ?と自分で突っ込み入れたいような箇所ではあるが気に入った文章のご紹介。
源氏の歌「ながめやる海女の住処と見るからにまづしほたるる松が浦島」
訳は「これが物思いに沈んでいる海女(尼)の住家と見るままに、私はまず涙に濡れる。」というところ。
(尼というのはもちろん藤壺のことです)
で、引歌として
「音に聞く松が浦島今日ぞ見るむべも心あるあまは住みけり」素性法師
が紹介されたのですが、講師先生が素性法師を“すじょう”と読まれたんですね。
ところが、受講生の一人に「先生、それは“そせいほうし”ではありませんか?」と遠慮がちに訂正されるという一幕がありまして・・・。もちろん、先生にしても何もかも完璧に網羅すると言うことは無理な話で、勘違いや研究不足な面が出てくることもありますわね。
わたくしなどはとてもそうした教養についていけませんが、ゆめゆめ知ったかぶりだけはすまいと心に刻んだ出来事でした。
それから順序は前後するのですが、わたくしが気に入った文章というのは、注釈にあった極楽の説明。
曰く
極楽浄土は、阿弥陀浄土で、安養国とも安楽国ともいう。その様は無量寿経や阿弥陀経に詳述せられている。
広大無辺、荘厳微妙、華池・宝閣・宝樹・宝網は七宝乃至百千万億の宝を以って装飾し、清浄にして光明輝き、不寒不熱、衣服飲食、意のままに至る。霊香四方に薫じ、仏、常に現在して説法し、水・鳥・樹・林すべて法音を述べ、苦難なく快楽のみがあるという。
ニヤリとしてしまうのです。このありえない世界のイメージの楽しさに。
この世に極楽も地獄もあるんじゃないかと思いますけど。
上写真は本日の茶菓子、下写真は公民館の受付で見つけた手芸品。これ、たけのこかな。
作ってみたいな。