楽しいブログ生活

日々感じた心の軌跡と手作りの品々のコレクション

5月の源氏物語を原文で読む会

2010-05-22 20:22:39 | 

実は4月はレポートさぼったんじゃなくてお休みだったんです、「~原文で読む会」。
「賢木」前半部を読み解いております。
御息女は16歳で結婚して、20歳で未亡人となり、30歳の現在、斎宮となる14歳の娘がいるんですね。
源氏は23歳。御息女は7つ年上の恋人というわけです。
前にも書きましたが、御息女というのは夫が存命ならば天皇の奥方、皇后になっていたはずの人間で、貴族の中でも一流中の一流に位置する女性なんですね。
しかし、身分のつりあいも取れ、人物的にも申し分ないとしてすんなり源氏の奥方に収めてしまったのでは、オハナシはおもしろくない。
情の強い女として描いて、あくまでままならぬ恋の道を模索させることで、宮中の女房たちの歓心も得たというところでしょう。
羽海野チカの「ハチミツとクローバー」あたりも全員が片思いという切ない恋物語が評判でしたが、何事も(うまくいかない)ことで動く心理、何とか(望む方向へ如何にして)と考え、頭を働かせることによって「生きている」という手ごたえを得られるということはあるんじゃないでしょうかね。
「源氏物語」も考えてみたら、「バリエーション豊富な片恋の百貨店」などと今風な表現ができないこともないかもしれません。
いや、本日は(も、かな)何だか下世話になって高尚さとは程遠い文章になってしまいましたが、茶菓子は風情たっぷり、「福屋」さんの“落し文”。
会員さんにお出しした残りの菓子を持って帰って、久しぶりにお抹茶と一緒にいただきました。
やはり、駄菓子では出せない雰囲気というものがあります、和菓子には。
この“落し文”という和菓子、練り切りで出来ていて、小豆餡に緑の葉を巻きつけ、露が一滴落ちているという様子を表現するのが約束事みたいですね。(白い小さな粒が見えるでしょうか)
オトシブミ、初夏(7月)の季語にもなってます。
コメント
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