楽しいブログ生活

日々感じた心の軌跡と手作りの品々のコレクション

「赤朽葉家の伝説」

2010-07-16 21:17:42 | 日記

折りしも直木賞、芥川賞の発表があったことだし、珍しく標題の本、あっと言う間に読んじゃったもんで、チラリと感想書いとこう。
桜庭一樹の本はこれが初めてだけど、女性作家だったんですね。
おまけに貰った本の帯に祝・直木賞受賞なんて文字が躍ってるもんだから、これが受賞作品かと思ったら、翌年の「私の男」が受賞作、これは重版の際に(その作家の本だよ)の意味で前述の表記と相成ったようだ。
さて、冒頭でも書いたが、とにかく読み易い本で難解な語句や表現には一切お目にかからなかった(ような気がする)。
そして感じたことは、小説というのは必ずしも最初から最後まで均質に編み上げた竹の工芸品である必要は無いんだなということである。
一気に読んだので全体の中で密度の濃い部分とあえて引き伸ばして雰囲気が変わったなと感じさせる部分とが混在していたんじゃないかという感触がある。
そして、推理小説においては伏線の収れんを怠るのはルール違反となろうが、気になる人物の気になる素振りがあちこち散りばめられていて、先へ先へと読み進ませる推進力になっているものの、読み終えた時点で(なんだ、膨らませてはくれなかったんだな)という軽い失望感を感じないでもないのだ。
そこに主題を置いてないと言われればそれまでなのだが、主人公の一人である万葉の「千里眼」にしてもその能力の功罪を掘り下げるのではなく、万葉の心の葛藤をつぶさに検証するでもなく、あくまでひとつの事象として淡々と書き進められてゆく。
そして、万葉の姑のタツに至っては周りの人間から恐れられているいわくありげな人物設定とはなっているものの、その根拠の具体的な説明は一切なしで、謎のままである。
ずっと幼い頃は「本(小説)」の中身というのは完璧な完成品なんだと思い込んでいたものだが、長じてからは、それらにも優劣があり、当然、不足な部分も内包して作品は在り、読者によって変化もする生き物なんだという認識が自然に芽生えてきたかと思う。
そういう意味で、もちろん完璧というわけにはいかないのだが、例えば宮部みゆきの文章あたりだと、きっちりと計算されつくした構成にのっとって、ペンは滑らかではあっても重厚感を感じるのと比べて、何となく軽いという印象を抱くのは「ライトノベル」出身といういらぬ情報データの誘導によるものだろうか。
もとより私は本を深く読み解く読解力があるわけでもなく、そもそも読書からトンと遠ざかってた人間なのでエラそうなことは言えないが、少なくとも現在の私の正直な感想である。
手法として心理描写はせずに、叙景の中にテーマを潜ませるというやり方があるだろうことは、それでも想定外ではないけれど・・・。
それはそうと、昨日の動画の音、ウルサイね。できたら明日入れ替えるから許してちょ。
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大きくなったね

2010-07-15 21:11:46 | 日記

(7/16に書いたように音がウルサイので画像と入れ替えました、詳細は7/17のコメント読んでね)
大きくなったね
ごく短い動画なのに不用な車のデカ音が入っちゃってゴメン。
おまけにこの動画は自分のデジカメで撮ったんじゃないんだ。職場の若い子のCanon IXYで試したら何の問題も無かったのに、自分のLUMIXで撮ったらカメラでの再生は普通にできるのに、PCに何故か取り込めない。
取説開いて調べると、撮影時にMOTION JPEGという記憶形式で撮らなきゃならないし、SDスピードクラスがClass6以上のカードを使用しなきゃならないと書いてある。
見てみると、わたしのカードはClass4である。カードを対応のものに変えればOKなのかも知れないが、何となく裏切られたような気分になっちゃって、強引に他人のカメラで撮った動画をUP。
いや、ほんとに大きくなっちゃって、巣立ちの日も近そうなので、一度、子ツバメの様子をムービーで見てもらいたかったんだ。
かわいいでしょ。無事に巣立って欲しいな。
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トースターでチン弁当

2010-07-14 13:25:03 | 本日のお弁当

・ミニトマトをベーコンで巻いたのと、椎茸にチーズを乗せたのをトースターでチン。
・ハンバーグは冷凍してあった残り物をレンジでチン。
・右端は豚バラとあり合わせ野菜の炒め物。
・おくら詰め竹輪。
・茹で卵ときゅうりには会社に置いてある“味塩”をパッパッと振ります。
・フルーツは缶詰のもの。
最近お弁当箱、コレばっかり。大きいのでイロイロ並べて数でごまかそうって魂胆デス。
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悪かったなぁ。

2010-07-13 22:50:00 | 身近な生け花

何というか、ただ放り込んだだけの無手勝流?大体、オニユリは生け花向きではないよね。
頭が重くて、やたら反り返っている花びらも、つぼみも、“生け手”の言うことなど聞いてくれない。
普段なら庭にうっちゃっておくのだが、そろそろ駐車場づくりの準備にかからねばならず、すぐそこになぎ倒される運命が待ち受けていると思うとつい“はさみ”を入れて僅かばかりの延命に寄与したくなったという次第。
幾本かの木も根こそぎ処分となり、かわいそうだと思うが仕方がない・・・。
例の“のうぜんかずら”ともお別れとなる。
小さい頃、(あ、気に入らないヤツ、こいつ嫌いだ)なんて思った相手が怪我をしたと聞いて、いくばくかの胸のすく思いとほんの少しの後ろめたさを感じたことを思い出す。
自分の不手際で枯らしてしまった“モッコウバラ”にはずいぶん長いこと未練たらたらだったが、実は冷めた気持ちで眺めていたこともある“のうぜんかずら”、しかしもうきっぱりと逢えなくなるとなるとやはり寂しさを感じないと言ったら「嘘」になるだろう。
しかし、よりによって、ついこの間「ほんとはキミが欲しかったんだ」なんて、バチアタリな文章書いちまって、悪かったなぁ。
間違いなく、長いこと、キミは我が家の夏の風物詩としてわたしたちを楽しませてくれたんだ。ありがとう。いや、ほんま、悪かったなぁ。
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精一杯の子つばめ

2010-07-12 19:56:16 | 日記

何が精一杯かって、子ツバメを脅かさないように遠くからカメラを構えて望遠で撮った彼らのかわいい姿、ここまでが精一杯。
例によって脚立を用意すると警戒して「伏せっ!」の体勢になるので、絶対に近くに寄ってのお顔の写真は撮れない。(ッタリメーの話だが)
でも、つぶらな瞳、愛嬌のある口元、8倍ズームだから撮れたこの画像、オバサンは嬉しいのだ。
さて、下画像は本日のおやつ(香典のお返しとして頂いたそうですが)、ホテルオークラの詰め合わせクッキー。
しゃれたおいしさです。コチラご参考にどうぞ。
いや、マジな話、“本日のおやつ”のカテゴリーこしらえようかなぁ。
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