誰にでも予算の限界はあり、守って行かなければならない家族がいる為、資金計画をし、無理のない所で返済を考えなければならない。
25~30年の期間をかけ支払っていかなければならない返済は、金利も含めると借りた金額の倍以上を支払わなければならない。
このようにして、殆どの人が覚悟を決め、長い期間返済しながら住み続けなければならない大切な住まいにも関わらず、私達から見るとス-パ-に行って物を買う感覚で、展示場を廻り「あの展示場の接客が良かったから」
と言ったような、住まいとは全く関係のない所を判断基準にし、住まいづくりを始める人が居るのは、私には信じられない。
この選択の裏には、日本人特有とも言える、ラベル優先の考え方があると思われるが、名の通ったラベルを貼ってるから良い商品とは限らない。
住み続ける中で満たしてくれるものは、ラベルではなく品質であり、満足出来る内容で無ければならない。
殆どがクロスと木に似せたシ-トを貼った商品で仕上げられた物が多く、その殆どは石油から作り出されたもの。
そんな商品に慣れてしまい、クロスとシ-トと集成材で造り上げられた仕上げ材に不満は感じていないのだろうか?
そんな家が、坪単価40万円以下で出来ていればまだ納得も出来るが、実際はそんな額ではなく、坪単価70~80万円もかけて化学物質を出す仕上げ材の中で住み続けることに対し疑問さえ感じていないようだ。