物づくりの中では、基本的な考え方は全て同じで、料理を作るにしろ、家具を作るにしろ、思い描いた物を形にし、出来上がったものに対し、満足出来るかどうかでその価値は決まってくる。
料理の場合、作る人の性格なり、かけた食材の良し悪しによって出来上がりが違い、納得できるか出来ないかはそのひとの技量もあり、そこにかける予算によっても違ってくる。
このようにして、自分で物を作るとき、予算や作り方の工夫により、思う以上の物が出来たり、思い通りに出来なかったりするが、その結果に対しては、自らの中で反省すべき問題や、予算の都合なぞにより、納得出来る。
住まいづくりにおいても同じ事が言え、納得出来るものや予算にそぐった物、それ以上の物を手に入れたいと望むのは当然の事で、その為にプロにお願いし、専門的な知識を借り、計画を進める。
自分で作る物と違って、依頼先の会社や人により方向が変わり、ともすれば自分の望む物に行き着かない場合もある。
この時大事になってくるのは、見極めであり、その見極めとなる条件は、会社の大きさでもなく、ブランドのラベルでもなく、物づくりをする基本姿勢の中に有るのだろう。
利益優先の考えなのか?
デザイン優先の考えなのか?
品質優先の考えなのか?
条件を挙げればきりがなく、行き着くところは、住む人の為に何処まで配慮しているかと言うことになってくる。