保証大国日本、と言ってもいいかもしれない、家電から、車から、住宅まで殆ど保証が付き、保証が付いているのが当たり前で、保証のラベル無しでは物は売れない時代なのかも知れない。
これが世界に誇れる技術力ゆえの事なのだろうか、それとも、日本の保証つまり、守られる事を心地良しとする日本の気質なのだろうか?
守られる事に慣れてしまった日本は、物の本質を見抜こうとする眼力はなくなりつつあり、自分で見分ける事をしなくなった。
保証の無かった頃、物づくりが日本に目覚めた頃は、多分物事を見分ける眼はしっかり持っており、自らが家を守り、家が傷めば親父が大工道具を取り出し修理をし、長い年月家を守って来た時代も確かにあった。
日本も経済的に安定し、安定と共に物を見抜く必要もなくなり、高額な物が買える時代と共に価値観が変わり、ブランドに頼るようになり、ラベルを誇る風潮が生まれ、高価な物を買うことで安心を得るようになってしまったのかも知れない。
経済大国と言えなくなってしまった今、私達は物を見極める眼を持ち、ラベルに頼らず、理屈で物事を考える意識を持たなければならない時代になり、保証に頼らない眼を持たなければならない。