よく分かる 住まいづくり・・(檀建築コンサルタント)

私達の考える住まいは、住まいづくりの原価を探り、無駄のない資金で、遊び心のある家を作る事。

保証

2010-03-26 20:44:38 | 住まいづくりの進め方、考え方

 保証大国日本、と言ってもいいかもしれない、家電から、車から、住宅まで殆ど保証が付き、保証が付いているのが当たり前で、保証のラベル無しでは物は売れない時代なのかも知れない。

これが世界に誇れる技術力ゆえの事なのだろうか、それとも、日本の保証つまり、守られる事を心地良しとする日本の気質なのだろうか?

守られる事に慣れてしまった日本は、物の本質を見抜こうとする眼力はなくなりつつあり、自分で見分ける事をしなくなった。
保証の無かった頃、物づくりが日本に目覚めた頃は、多分物事を見分ける眼はしっかり持っており、自らが家を守り、家が傷めば親父が大工道具を取り出し修理をし、長い年月家を守って来た時代も確かにあった。

日本も経済的に安定し、安定と共に物を見抜く必要もなくなり、高額な物が買える時代と共に価値観が変わり、
ブランドに頼るようになり、ラベルを誇る風潮が生まれ、高価な物を買うことで安心を得るようになってしまったのかも知れない。
経済大国と言えなくなってしまった今、私達は物を見極める眼を持ち、ラベルに頼らず、理屈で物事を考える意識を持たなければならない時代になり、保証に頼らない眼を持たなければならない。


 


保証制度

2010-03-26 07:35:18 | 住まいづくりの進め方、考え方

 保証は昔から家電商品に多く存在しており、1年保証から近年5年保証と言ったような長期保証が家電商品に見られる用になってきた。
この現象は消費者が保証の付いている商品を求めているからで、本格的な保証の時代の始まりかも知れない。

見方によれば、それだけ故障しないだけの日本の技術力が向上したとも言える。
精密機械、家電商品、建設機械、全てにおいて日本技術は世界に誇れるものをもち、性能を持っているのだろうが、その保証が工場生産品に留まらず、建築の建物に対しての保証が、昨年国土交通省のもと法案も通り、10年保証が義務づけられる事となったが、保証基準中に多くの問題を残し、結局そのアバウトの基準を満たすため、施主に負担を強いる結果となっている。

このように、保証は消費者にとって安心の目安とは成り得るかも知れないが、時には安心を買うために多額のお金を出さなければならない事にもなる。