テキスト主体

懐中電灯と双眼鏡と写真機を
テキスト主体で語ろうとする
(当然、その他についても、語ったりする)

懸架装置(前回に続き乗り物の話、しかも古いハナシです)

2012-11-09 23:30:58 | Outdoor
プロリンク、モノクロス、フルフローター、ユニトラック、こう並べられて、何のことかパッと分かるアナタ(とワタシ)は、オフロードバイクに魅せられたヒトでしょう。
クラシックなコイルオーバーユニットのツインショックに換わって、リヤホイールトラベルの増大とサスペンション特性の向上などを期して、当時の4大メーカーが開発したリンク機構をもったユニショックサスペンションです。
トライアル競技以外では、オン・オフ全ての競技で、和製4大バイクメーカーが全てのタイトルを独占していた時代、バイクの下半身(後半身?)の印象を変えた機構で、以降、各社それぞれが研鑽を重ねていった技術でもあります。
その後、ホンダはフロントダブルプロリンクという奇異な姿の機構すら産み出しました。

ホンダのエンジニアは、当時アルペンスキーで絶対の強さを誇っていたステンマルクの足(特にヒザ)を目指したと語り、雪面の凸凹を吸い付くように捉えながら、上体は滑らかに安定して滑走するイメージを持っていたようです。

ワタシは根っからの三連音叉好きでしたから、当時、市販オフロードでは、無類の速さを誇った、DT200Rに跨って、阪奈の下りで、マモラばりのハングオンごっこをする、固めすぎたサスのオンロードを、リーンウィズのまま、外側からパスしていったものでした。下りで馬力差が関係なければ、極めて柔らかいサスセッティングの軽いバイクのほうがずっとコーナーリング限界が高いものですが、DTのモノクロスサスは、そんなセッティングもでき、スーパーバイカーズ(現在のモタード)仕様にしたタイヤもRG-γやRRをカモるのに好適でした。

バイクに乗らなくなってから、かなり経つのですが、いまでも結構、乗ってる夢を見て、奇妙な浮揚感を覚えたりして目覚めるのですが、昨日の記事のQuadskiになにかそれに似た気配を感じたのでした。