テキスト主体

懐中電灯と双眼鏡と写真機を
テキスト主体で語ろうとする
(当然、その他についても、語ったりする)

懐中電灯の高級品?

2012-11-26 23:09:30 | 懐中電灯
以前に紹介した、GatLightや、McGizmoは個人工房やそれにに近い限定生産の高級品、HDSはこだわりの技術者が興した企業での、小ロット量産品でした。
それ以外に小型懐中電灯の勃興に多大な功績、実績のある米国のブランドがSUREFIREです。

いわゆるLED以前、キセノンバルブでの懐中電灯ではマグライトも有名です。
専用のキセノンバルブを用い、リフレクタで集光するところは,
シュアファイアと一緒なのですが、汎用の雄を目指したマグライトと、軍用の標準を目指したシュアファイアで、両者は互いに際立った特長をもつに至りました。
シュアファイア社は、電池にCR123タイプのリチウム一次電池を選びました。
高出力と長寿命、低温下でも動作し、軽く保存性も良く、高価。
軍用としての信頼性と軽量化を目指し、筐体はアルミ合金に何重にもハードアノダイズド処理を施し、戦術的な用途に使えるよう、多数の機種を開発し、従来のグリップストラップに代わって長いランヤードを標準装備するようになりました。
LED時代になって、趨勢には乗り遅れたのですが、それでも初期のL4などは、その独特の照射配光故に、いまでも愛用者が大勢います。

上の二つは、L4とおなじようにいまでも愛用者の多い二本です。
上のE2DLは、フィラメントのE2シリーズのディフェンダーモデルをLED化したもので、コリメーター(TIR)レンズによる集光された光条が特長です。
後継モデルは、滑らかなデザインになり、こちらを好む方も多いようです。

下のA2はLEDとフィラメントの複合機です。最初に3つの砲弾LEDが灯り、次に中央のキセノンバルブが灯ります。光量に応じて、配光、光の質まで変わる珍しいライトで、他にはストリームライト社のツインタスクシリーズにも似た機種はありますが、このA2シリーズは3つの砲弾LEDが白、赤、黄緑、青と色違いのモデルがあり、全種揃える猛者もいるようです。

両方とも、現行最新の懐中電灯に比べて、スペックでは全然劣るのですが、それぞれの特長は、現在でも充分実用的、逆に優れている部分も多い逸品です。
ただ、二本合わせて45Kほどする(正規流通品)のがネックではあります。