写真にあるのは、街中の簡単な送電鉄塔ですが、今回の北海道登別の猛烈な吹雪で倒れた鉄塔は、もっと荒くれる大地に適応した物でした。
鉄塔というのはかなり古い時代から造られている物で、数十年前までは、当然現地合わせで逆T型基礎(塔脚の基礎部分に逆四角(円)錐型にコンクリート基礎が地中に埋められている)を構成し、その上に鋼製の資材を組み上げていきます。
いまでは、レーザー機器、GPS機器で方角、距離、水平などを簡単に測れますが、当時は、基準点や泡水準器、スミツボに電子化されてない測量機を頼りに、現地で寸法合わせ、計算尺の活用に、時には√の計算を筆算でやって、組み上げていたそうです。
当然、鋼材も現図屋さんの指示で、組み合わせを考慮しながら、ボルトもきしみを均一にするために、トルクレンチで締め具合を一本一本調整して鉄塔を造り上げていきます。
大陸では、ワイヤーステーを張り、固定した支線型鉄塔が多く見掛けられますが、日本では、地形の急峻さと、土地の少なさから、ワイヤー鉄塔は極めて少なく、一時期、日本の鉄塔屋さんは世界に冠たる技術とノウハウで自立鉄塔をこさえていたそうです。
現在では、新規の高圧鉄塔の建設需要など数えるほどしか無くなり、ノウハウの衰退が懸念されるらしいのです。
鉄塔というのはかなり古い時代から造られている物で、数十年前までは、当然現地合わせで逆T型基礎(塔脚の基礎部分に逆四角(円)錐型にコンクリート基礎が地中に埋められている)を構成し、その上に鋼製の資材を組み上げていきます。
いまでは、レーザー機器、GPS機器で方角、距離、水平などを簡単に測れますが、当時は、基準点や泡水準器、スミツボに電子化されてない測量機を頼りに、現地で寸法合わせ、計算尺の活用に、時には√の計算を筆算でやって、組み上げていたそうです。
当然、鋼材も現図屋さんの指示で、組み合わせを考慮しながら、ボルトもきしみを均一にするために、トルクレンチで締め具合を一本一本調整して鉄塔を造り上げていきます。
大陸では、ワイヤーステーを張り、固定した支線型鉄塔が多く見掛けられますが、日本では、地形の急峻さと、土地の少なさから、ワイヤー鉄塔は極めて少なく、一時期、日本の鉄塔屋さんは世界に冠たる技術とノウハウで自立鉄塔をこさえていたそうです。
現在では、新規の高圧鉄塔の建設需要など数えるほどしか無くなり、ノウハウの衰退が懸念されるらしいのです。