テキスト主体

懐中電灯と双眼鏡と写真機を
テキスト主体で語ろうとする
(当然、その他についても、語ったりする)

kenko Ultra-View 7×50 SP

2012-07-16 22:12:55 | 双眼鏡 望遠鏡

倍率 7倍
対物レンズ有効径 50mm
実視界 6.8°
1000m先の視野 118.8m
ひとみ径 7.1mm
明るさ 50.4
アイレリーフ 17.8mm
最短合焦距離 8m
重量 790g
サイズ(H×D×W) 167×65×198mm
品番 4961607002841
付属品 ケース・ストラップ
希望小売価格 オープン価格

通常、7~9k、とあるUKのWebShopで£77で売ってる製品ですが、先日もお伝えしたように、3K以下で叩き売りされていたので、遠征先放置用に購入しました。
あいにく、星天に恵まれず、大口径を生かす星見には使えませんでしたが、昼間の観望では、余分な着色もそう感じられず、視野内の見え具合もそこそこ充分な感じで、特に悪い点もなく、結構、使えます。
実機には、防滴を示すシールが貼ってあり、外観やツイストアップ見口、ケース、ストラップ、キャップ等も造りに安っぽさは有るものの、実用に問題はありません。マゼンタコート(モノコート)で、若干ヌケの悪さはありますが、低倍率大口径の良さは感じられるレベルですので、あまり持ち重りのしない筐体と相まって、使いやすく感じます。ポロゆえ、低価格ダハにはありがちな像の甘さとも無縁で、お買い得感に満足しています。

山猫は眠らない

2012-07-15 22:58:49 | 本、小説、漫画、動画、映画、音楽等
マーティン・ファロンと同じく、射撃、それも狙撃の名手を描いた、映画シリーズです。
7~8月のWOWOWで放送されているので、じりじりとした緊迫感に満ちた映画がお好きな方には、おすすめかも。もっとも、らしい、のは第1作で、狙撃手の役割を描いたお話しとしては、一級品です。2作目で新しい相棒との人間ドラマっぽくなり、3作目は老境の主人公を描いてあまり評判も芳しくなく、4作目には息子に主役を譲り、まだ作るか、とすら思わせるキライもあり、2~3作目で、主人公を殺しておけば、作らずに済んだという酷評もありました。

でも、個人的には結構3作目が好きで、特に小道具としてでてくる、ベトナムを走るクラウン、通称クジラと呼ばれたMS60型クラウンが秀逸です。どこかトヨタEX7を思わせる顔つきは、ベンツマスクとならんで、無難なセンの多いクラウンのなかでは異彩でした、映画公開後しばらくしての放映当時、まだ走っているんだと驚いたものです、30年近くになるハズなんですが。アクセルワイヤーやトランクリッドワイヤーが消え、全て電気制御になった現代のクルマでは、30年後に走っていられるものは、殆ど無いでしょう。今年惜しまれながら生産を終えたスバルサンバーが第一候補でしょうか、四半世紀を超えたのちにも、現役で元気に走っていそうなのは。

閑話休題、狙撃兵というのは、実は軍の装備の中では、糧食とならんで、電子化の影響が最も少ない分野のひとつです。強靱な体力と精神力、入念な準備と環境への適応力など、ヒトの能力の極限が必要とされる兵種で、事実この映画の主人公、トーマス・ベケットのモデル、カルロス・ハスコックの作った遠距離狙撃記録(2300m)は、35年間も破られることはなかったのでした。35年間、高精度な銃や狙撃用スコープはずっと進歩し続けては来たのですが(私の使っている8x42双眼鏡を作っている会社も、スポーツ射撃用スコープとしては本場アメリカで並みいる老舗ブランドを押しのけて、その性能で名を挙げてきたメーカーです)、ハスコックの戦果には、道具の善し悪しだけでない、人為的な要素があったということなのでしょう。この映画シリーズでは、そんな狙撃手の戦うさまを観ることができます。

死にゆく者への祈り

2012-07-14 23:23:30 | 本、小説、漫画、動画、映画、音楽等
ジャック・ヒギンズのハードボイルド小説です。
主人公のマーティン・ファロンは偶然自分に射撃の天賦の才があることを知り、IRAのテロ活動に加わることになった。後に無辜のスクールバスを誤爆したことを悔い、組織から離れようとするが、身にまとわりつく硝煙は消しようもなく、隠遁中にギャングに利用され、暗殺を行う羽目になる。その暗殺行為を、うらぶれた教会の神父に目撃されるが、一計を案じ、告解という形で神父の教義上の戒律を利用し他言を封じた。なおも神父の口を封じようとするギャングからも狙われ、神父の不幸にも盲目な姪とのふれあいを通じ、ファロンは自分の信義を再び取り戻し、全ての悪しきものから、神父、姪を守り、くずおれるように死んでゆく、というお話しです。
恐らくはヒギンズの最高傑作であり、あまりにもロマンチックな展開に目をつぶれば、人間の矜持を描いた数々の小説のなかでも、白眉の出来映えです。
暴走するIRA、暴力を行動原理とするギャング、そんな渦の中から、はかない善良さを救おうとする強固な決意に心をうたれます。

そういえば、初めて猿臂(えんび)という言葉を知ったのはこの本からでした。
ギャングのボスの弟、小汚い屑野郎が盲目の姪の乳房に猿臂をのばす、という情景があり、猿のように長い腕(もしくは肘)を余計に伸ばして不埒なことをする、とでもいう意味でしょうか。空手や相撲の世界ではそれなりに使われている言葉らしいのですが、この小説で目にするまで、知らない言葉でした。どちらにせよ、猿という語を含む成語には、あまりいい意味のものは少なく、外見や行動からなのでしょうか、矮小な人間の比喩として用いられる場合が多いような気がします。もっとも現代の社会では、猿にも劣るような人物(大津の教育委員会、教師、加害者とその親などがその好例)が、金や権力や地位を盾に、大きな顔をしているので、申し訳ないような気がするのですが。

SZ-30MR

2012-07-13 22:13:49 | 写真機 画像
少し前から、ここブログに載せてる写真はこのカメラで撮ってるモノが多いのです。
以前に使っていたコンデジCoolpixP4に比べると、撮った画像は、解像感はともかく、色や細部の階調は劣るところも多く、このカメラの特徴の24倍ズームも、AFのプアさから、そう生かすこともできません。ただ、ふたつの画像処理エンジンを生かした機能はこのカメラにしかできない使い勝手があり、後続モデルのSZ-31MRが出て、このSZ-30はとことん安くなってますので、買いやすくなってます。予備バッテリーは必須で、遊び倒すのが吉。

戦車

2012-07-12 23:17:57 | 脱線して底抜け
以前にも書きましたが、いにしえのAFVモデラーでありました。
アーマードファイティングビークル、装甲戦闘車両のことでありまして、ぶっちゃけ戦車のプラモ作ってるヒトのことです。
戦車と云っても、映画チャリオットオブファイア、東京IGINなどで知られる二頭立て馬車も”戦車”ではありますが、日本では馬車の古代戦車と殊更に区別される必要の無かった英語のTankの戦車のコトです。

馬車式の戦車も曳航式のものから、馬を矢から守るため曳き具を後方に備え、正面におどろおどろしい竜や怪物の造作を施した怪物戦車、破城鎚や投石機を備えた城塞攻略のための戦車などの変遷がありました。

やがて、マジノ線に代表される膠着した塹壕戦への攻略兵器として、小火器や砲弾の破片に耐える装甲を持ち、塹壕を乗り越え、火砲で制圧するため、イギリスで開発されたマーク1の暗号名がTank(水槽)だったというのが語源らしいのです。以来、100年近くもの間、戦車(Tank)は陸戦部隊の主力兵器です。地雷、火炎瓶、バズーカやRPGなどの成形炸薬弾頭、シュトルモビクやスツーカ、A-10、中性子爆弾、誘導ミサイル、対戦ヘリコプター、と対戦車兵器ほど様々なバリエーションが開発されてきた兵器はなく、そのカウンターとして、戦車の役割がずっと変わらないことをしめしています。火力、の重要性が衰えてきた現代戦においても、展開力と長期間に亘る制圧力で、換わる兵器はなく、いまなお最新の技術で開発が続けられています。やがては電子管制された思考戦車群による複合攻撃力が、陸戦の形態を変革させる時代もやってくるでしょう。そんな戦車達にはタチコマという愛称を付けてあげたいモノです。

梅雨の晴れ間に空を見上げる

2012-07-11 23:40:45 | 写真機 画像
旅先で空を撮るというのは、きっかけは残ったフィルムを消化して早く現像に出すために始めた、そんな他愛ないコトからでした。思えば、レンズの保護フィルター代わりに付けていた東芝スカイライト1(A)の効果の真贋を試したくて撮っていたというのもあるかも。カラーフィルム(特にポジ)に悪影響を及ぼす紫外線カット(ローカット)フィルター、で見た目より空が白っぽくなるのを防ぐ、というのがスカイライト系フィルターの効能だったような憶えがあります。いまのデジカメに欠かせない赤外線(ローパス)フィルターと真逆なのは因縁めいてますね。懐かしい東芝ブランドロゴも控えめで、上品なシルバーリングといい、見た目でも、最近のなまら白いベタ文字のデカいレタリングのフィルターとは違います。以前に紹介したツァイスのソフターなども、ボーンホワイトの肉持感のある気品漂うレタリングで好感が持てます。もっとも、専門的(?)に云えば、タルク、炭カル系顔料の書き文字と、二酸化チタン系顔料の転写文字の差異でしかないんですが。

閑話休題、小さな動機から始めた見上げたお空の写真も、それなりに数が貯まってくれば、どことなく見映えがするような錯覚がして、バイクで行った先々での写真が結構たくさんあります。敢えて、撮影場所の書いてないモノは、いま見てみると、うーん、とイツドコのエニグマに浸ることができます。
そういう意味ではExifに撮影情報、GPS機能付きのカメラでは、ドコ情報すらも勝手に記録してしまうデジタル写真には、便利さを実感する反面、あからさまに過ぎて気恥ずかしく感じたりもします。
因みに上の写真にはExifはありません、こうした一手間、デジタル写真で、有るモノ(情報)を消す、っていう作業と、アナログ写真の一枚のスライドの枠に、撮影場所や情報を書き加えるっていう一手間と、その差異はベクトルが異なるだけでない、全く違う深遠なエニグマがあるような感じがします。

空の写真をずっと見ていると、こんな莫迦な思いに耽ってしまうのです。

形勢逆転

2012-07-10 23:17:15 | 懐中電灯
実は、2006年7月からの通信販売購入品がデータベースになっています。
2007.4くらいから懐中電灯を渉猟しだしたので、海外から個人輸入したものもふくめ、ほとんどの懐中電灯が載ってます。
本数とか、合計金額とかは深遠なナゾなのですが、高額ベストランキングのかなりの部分を懐中電灯が占めているのは、分かっていたこととはいえ、嘆息。
ライト以外では、ブルーレイレコーダー、スーツケース、三脚、ヘッドホン、そして双眼鏡。

最近は、双眼鏡関連が多くなり、つい本日も、2980円の新しい機構の懐中電灯と2980円の叩き売りの双眼鏡を比較し、遠征用に双眼鏡のほうを購入しました。
大口径機を持ち歩くのは重いからね~と自分を言い聞かせているような気がしないでもなく、以前なら、買わずに居られなかったであろう懐中電灯は見送ったままになりそうです。

一二三光学機械(株)10x50BCFワイドタイプ双眼鏡

2012-07-09 18:30:13 | 双眼鏡 望遠鏡
今日は、インプレじゃなく、アウトレット販売で5台売ってますよ~♪
というお話し。

非防水と大きさが気にならない方なら、買って損はないと思いますので、ご紹介。
一緒に三脚アダプターとハンドグリップを買っても17Kです。
上記の3点に小型の自由雲台(1~2K)を加えると下の状態です。

ケースは付属せず、ストラップも付いてるとはいえショボいので、
上の写真では使えるモノに換えてあります。


追記
7/11現在、完売のもようです



追記
7/23現在、追加3台

連載:星空観望のお勧め 11

2012-07-08 05:55:36 | 連載:星空観望のお勧め
昨夜、まれに見る星天の七夕でした。
旧暦の七夕とちがい、今の暦では、梅雨の時期に当たる7/7は、沖縄、北海道以外の日本各地では例年雨模様、曇り空の事が多く、織女と牽牛の逢瀬は数年~10年に一回くらいしか、星天に恵まれていません。

七夕に降る雨を催涙雨と云い、織姫と彦星が会えずに嘆く涙だとのことですが、昨夜は真夜中ごろより、すっかーんと晴れた星天で、いそいそと双眼鏡と一脚持って、かなり長い時間、天の川中心に星を眺めていました。

数日前から、近所の小さなお子さんがおられるお家では、七夕の笹飾りが飾られており、そういえば、いにしえの幼稚園児時代の私の写真にも、笹飾りを持ったカワイラシイのがあったなぁと思いだしておりました。
おそらくは、日本に住まう殆どの方が、このように小さな頃から、七夕の風習、歌、伝説に接してこられ、そのおかげで、7/7は星空観望を趣味とする方以外の、沢山の方も、夜の天気を気に掛け、冒頭に述べたように、珍しい晴れの時には、星空を見上げる、そんな星空観望の特異日、なのかもしれません。

実際に、この日のベガとアルタイル付近の星空に、普段となんら変わったところは無いのですが、それでも、こうやって七夕の伝説を思い起こし、アルビレオ、デネブをはじめとして、天の川近辺を眺めていると、なにかのイベントに遭遇している高揚感めいたものがあります。私がこんな場末のブログで稚拙な文章で諄くするまでもなく、遍く日本に拡がった星空観望の愉しみなのだと思います。

やがて、降りていくベガ、アルタイルの反対側から、天の川の星々のきらめきに負けない魅力を持つすばるが、今日は、木星、金星を従えて昇ってきます。すでにスピカは眩くきらめいています。

最後に、七夕のお願い、できれば、旧暦の七夕(ずっと星天の可能性が高い)にも夜空を見上げるような、新たな習慣ができればいいなぁと、そうすれば欲求不満の織姫と彦星が催涙雨にむせぶこともなく、星空観望の愉しみも拡がるだろうなぁと独りごちて、一旦この連載を終わります。





リファレンス

2012-07-07 23:45:13 | 脱線して底抜け
ヘッドホン スタックス
ノギス ミツトヨ
自動車 ロールスロイス
ゴム長靴 ミツウマ
カセットデッキ ナカミチ
トレッキングシューズ キャラバン
メガネレンチ KTC
モンキーレンチ バーコ
Tシャツ(下着) シルクウェイトキャプリーン
宅配便 宅急便
エアーブラシ ピースコンPC-101
・・・・

まだまだ、挙げていけば、たくさんありますが、ワタシが、自分で触れて、使って、比べて、その分野でのリファレンスに相応しいと思えるモノたちです。

自分なりの基準はあって、新品の時であれ、使い込んでからであれ、信頼できるもの。生産コストの低減と販売戦略で利益を上げようとする製品でなく、機能と品質の追究を第一義的に考えているような製品。そのストイックさに惹かれます。必然的に巨大企業が大量生産、販売し、どんどん利益を上げる商品ではあり得ません。ブランドや人気に縋っているだけの商品もダメです。容易に同じ用途のより高性能な製品を思いつくようなモノもいけません。妥協のないバランスが取れていることも重要です。そしてなによりそれを使う人に、不自由さを感じさせないモノが、リファレンスに相応しいと思うのです。

ARC'TERYX BLADE 30 その2

2012-07-06 23:06:45 | Outdoor
何日か使ってみて、以前のMULTILAPとの背負い心地の差異を実感した。
流石に登山用のザックほどの、背中にへばりつく感はないが、熱成型サーモフォームバックパネルとアーク得意のバックパックストラップのおかげか、背負うまでは、ズッシリと重いパックが、背負った感じではずっと軽くなったような錯覚がする。
MULTILAPはその収納力(小型ブリーフケースとしては)故に、チェストベルトをしてないと、常にズレてくる感があったのですが、ブレード30はチェストベルトもヒップベルトも無いワリに肩と背中にスッと載ってしまう。かなりスクエアなカタチなので、でかくて重そうなザックを背負ってるなぁという見映えなのに、軽い背負い心地なので、鏡などに映ったジブンの外見に違和感を感じるくらい。
ただ、やはり体積が相当あるので、エレベーターや混んだ電車など、限られた空間内では占有する容積が大きく、背負ったままではイササカ気が引けるところなのですが、一旦背中から降ろしてしまうと、持ち手がプアなので、取り回しがよくない。
ここはアーバン二宮金次郎のつもりで、割り切るしかないと言い聞かせています。

連載:星空観望のお勧め 10

2012-07-05 12:45:29 | 連載:星空観望のお勧め
天体望遠鏡、星空観望専用とも云える機器です。また、星見の最終兵器でもあります。
よく云われるのは、どんなに高価で高性能な望遠鏡でも、あまり使わない望遠鏡は、イイ望遠鏡ではなく、よく使う望遠鏡こそイイ望遠鏡だと云うことです。

望遠鏡はその高倍率故に、安定した架台が必須です。自宅の庭やベランダに設置して充分な観望ができるほど恵まれた環境にお住まいなら、作り付けの固定架台を比較的安価で平易に準備することができますが、この連載の当初に述べたように、そこまで星空観望に恵まれた方は少ないかと思われますので、移動式の三脚、経緯台、赤道儀つき架台が必要になり、いずれも安定感を求める頑丈さ故に、例えば、双眼鏡用、写真機用に比べて重く、持ち運びしにくく、展開、収納しにくいものになります。加えて、架台に搭載する望遠鏡は、屈折であれ、反射であれ、手持ちでも使えるような双眼鏡とは、全く桁違いの重さです。さらに数種のアイピース(接眼レンズ)天頂ミラー、プリズム、ファインダー、反射式の場合は踏み台や電動ファンなど様々な道具が必要で、それら全部をひっくるめて、頻繁に使うには、かなりの労力が必要になります。
ただ、木星の縞や、土星の輪、月の地形、金星の満ち欠け、それから、双眼鏡では手に負えない暗いメシエ天体等々を観るには望遠鏡が必須です。故に、自分で星空観望に傾けることができる労力情熱と財力によく相談しながら選ぶことになります。
また天体写真を撮ることで、肉眼では観望すら危うい星雲や星団を、長時間露出や画像補整画像混合ではっきりと、美しく見る事もできます。星空観望の精粋の愉しみがある天体望遠鏡を使っての星見には、底知れない魅力があるのですが、ここでオススメするのは、まず、よく、繁くに使える望遠鏡です。

お金がそこそこ使える人は、60~80mmクラスの短~中焦点アポクロマート、そうでもない人は、同口径の長焦点アクロマート、もしくは100mmクラスの反射、そしてそれぞれの望遠鏡に見合った架台を用意すれば、かなりの天体を肉眼で観望するに足りるでしょう、赤道儀を追加すれば天体写真にも挑戦可能です。数万~十数万といった予算です。

そこまでお金を掛けられない人は、星の手帖社の組立望遠鏡やコルキットシリーズ+三脚(合計数千円~一万数千円)、或いは、スコープタウンというWebショップのラプトル50(\7,980-)、ラプトル60(\14,980-)、アトラス60(\24,800-)などがイイでしょう。組立望遠鏡やコルキットは簡単な組み立て作業が必要ですが、その簡素な構造と価格からは思いも寄らない見え味でお手軽に使えます、ただし、使い勝手はさほどよくありません。3種類の初心者用天体望遠鏡セットは、上記のような良心的な製品なら、使い勝手もよく、拡張性を求めようとしなければ、充分な見え方です。ただし、お手軽さには劣ります。

もうひとつ大事なのは、天体望遠鏡は、名ばかりの粗悪品が堂々と販売されており、そういった粗悪製品を掴まされることがないようにすることです。販売店がその内容(悪さ加減)について知らずに販売していることもありますし、同一の日本の会社の販売品でも玉石混淆、とことん使えない望遠鏡が高価で販売されていたりもします。

良好な性能の望遠鏡で、条件の良い場所と時間に観望できる、そこからは、双眼鏡による星空観望にはない、深い愉しみが得られます。

ARC'TERYX BLADE 30

2012-07-04 00:00:13 | Outdoor
遠征時に、、
雨模様の中、キャリートランクを引っ張って歩くのはちょっとイヤ。
道中で中の荷物、特にノートパソコン等を取り出すのがちょっと面倒。
深夜にゴロゴロ練り歩くとちょっとメイワク。
Ju52めいて好みだったリブトランクにもちょっと飽きてきた。
ラッシュ時にかなりイヤ。

などと感じ、普段使いのホグロフスのMULTILAPもパンパンにいっぱいになってきたので、普段使い+遠征用にと、今年からむっちゃ安くなったアークテリクスのブレード30を買いました。

パタゴのMLCやグレゴのミッションパックなどなどイロイロ検討したのですが、最近、3WAYバッグでもリュックにして使うことが多いので、背負うことに特化したBLADEを選び、大は小を兼ねる、という金言と、スーツケースのように180°開くことから、30にしました。

実際かなり大きく、荷物を抜いたMULTILAPがすっぽり収まってしまいます。

中央にアルミの支柱の入ったフォームパッド、各部の立体縫製、止水ファスナーなどは流石で、今までのMUTILAPに比べて背負い心地は格段に向上しました。

ただ、ワタシのように広大な背中を持つヒトはともかく、小柄な人がコレを背負うと平たい形状故に亀仙人ライクに成り果ててしまうのがちょっと残念かもしれません。


ま、これで普段使いにしてしまえば、急な遠征(宿泊)時にも、荷物を入れ替えることなく、着替えさえ追加すればよさそうなので、ひとり、ナットクしています。




勝間光学の双眼鏡

2012-07-03 14:21:08 | 双眼鏡 望遠鏡
7/2に一部機種が再販になっていたようです。

16x70、7x50のIF、8x40のCFは売り切れてしまいました。
6x30のCFは残っているようです。

低倍率双眼鏡をお持ちでない方には、若干重いですが、CFですし、耐久性、見え味とも高水準な製品ですので、今一度、オススメさせていただきます。

7/4追記
正午をまわっておりますが、全て売り切れたようです。
ここを見ていただいている方で、買った(買えた)方、おめでとうございます。
欲しかったのに買えなかった方、来月を楽しみに待ちましょう。



太陽光発電-再生可能エネルギー電力買取りの弊害

2012-07-02 23:57:15 | 脱線して底抜け
0.06円/kWh 全ての一般家庭が負担する今年度分(東京電力の場合)の弊害であります。

もっと深刻な弊害もあって、いま、太陽光発電関係でうまくハナシをまとめると、銀行からいくらでもお金を借りることができます(これ以上は云わないでご想像にお任せします)。

小さな弊害あとふたつ。
屋根に太陽電池パネルを敷設した場合、昔ながらの瓦屋根の家屋で、雨漏りした。パネルの重さ云々ではなく、ずっと日陰になり、浸みた雨水が乾燥しきることが無くなった、木部や土の部分が膨潤し、雨漏りを始めた。

地面に太陽電池パネルを設置した場合、ムカデやヤスデやハサミムシが大発生した。このような虫たちは日陰のじめじめした土が大好きです。

太陽光パネルは日当たりのよいところを日陰にするという基本を忘れた事例です。

今現在の太陽電池セルの発電効率では、電力生産用として、非常にできの悪いシロモノしかできないのは、ちょっと囓っていればスグ分かることなのですが、それを無理矢理、しかもトンデモナイ暴利で利回りさせるような仕組みが今回の制度の正体です、最低の人間が阿呆な妄想に取り憑かれて作った制度だけに、無理を通せば道理が引っ込むという喩え通り、大事なモノを蝕んでいくその弊害について危惧を抱いています。