花を咲かせよう

鼻先ばあさん、3度目の引っ越しです。
日々の一言絵日記

「うおつか流台所リストラ術」を読む

2013-07-31 18:51:13 | 

            

この本は、12年も前に文庫になったもの。

魚柄仁之助という侍のような名前の作者の実家は、

代々続く古典料理屋である。

赤貧の学生時代、100円の菓子パンより

30円の納豆、50円のニンジン、20円のパンの耳のほうが

栄養バランスがよく病気にならないと、お金の使い方を考える。

でも、ただの倹約家ではなく

時間をかけず安上がり・体調が良く病気にならない・美味しい

ということにこだわって研鑽を積む。

たくさんの買い物をして冷蔵庫で腐らせるなんてもってのほか。

落語に詳しいらしく、「八っつぁんのリストラ」という項などもあり、

大家さんとの会話が面白いし、共感できることがイッパイだった。

「美味しいけれど高く付く、美食は健康をそこねる、

体に良いものは高くてまずい、身体に良くても作るのに時間がかかる、

安上がりだが栄養バランスが悪い、安くてもまずい」

こういうことを認めず、経済的でおいしく体に良いものを

とことん追求している、凄い!