高校生の昔、古文の授業での「方丈記」は、あの有名な「序」の部分だけ。
それでも言葉のリズム感が好きで、暗記をした。
暗記をするということの良さは、幾つになっても忘れないということ。
なぜか気になってコピーして読んでみた(A4で10枚と言う短い文)。
なぜ鴨長明が方丈の庵で隠遁生活に入っていったのかは、私生活で出会った事柄や
安元の大火・治承の辻風・福原遷都・元暦の地震・飢饉等の人びとの様子を書いた文でわかる。
家系から禰宜になっていたかもしれず、歌人の素質もあり、琵琶の素養があったようだ。
世の中の観察・人間の観察は抜群で、哲学者のよう。
今の時代にも通じる「なにか」がある。とても共感した。
読んでよかった。