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秋の花:ヌルデ

2023年09月22日 | 花さんぽ・花めぐり

一見、「ウルシ(漆)」によく似ている「ヌルデ(白膠木)」(Rhus javanica var. chinensis)、ウルシのように、漆液は採取できません。

子供の頃、山でウルシでかぶれ、ひどい目にあったことがあります。ヌルデは枝葉に触れてもかぶれにくいが、樹液が皮膚につくとかぶれるそうです。

名前は、幹に傷をつけると白い漆のような樹液を出すことから、これを漆のように器具などに塗ったことから、「塗る手」が「ヌルデ」に転化したそうです。

ウルシ科ヌルデ属の落葉小高木 樹高5mほど

葉は互生、奇数羽状複葉で長さは30cmほどあり、葉軸に「翼」があるのが特徴。この特徴が、ウルシやハゼノキなどとの違い。小葉は、長楕円形で縁に鈍い鋸歯があり、裏面には軟毛が密生する。

秋には紅葉し、「ヌルデモミジ」と言われます。

花期:7~9月  枝先に円錐花序を出し、黄白色の小さな花を多数咲かせます。

白い5枚の花弁は反り返り、長く突出した5本の花糸に黄色の葯が目立つ。

塩の実:果実の表面に白い粉がふいた実を舐めると塩辛い。これはリンゴ酸カルシウムの結晶で、昔は「ぬるで塩」と呼んで塩の代用にした。

先駆植物(パイオニア植物):植物の生育にとってきびしい環境である裸地へ最初に侵入する植物です。

なお、ヌルデアブラムシがヌルデの葉などに作る虫こぶを「五倍子(ごばし)」といい、鉄などを混ぜたものが、むかし、お歯黒として使われた。中にふくまれるタンニンは虫歯予防にもなるとか。

 



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