12日(土)に静岡で姪の結婚式があり、この日は静岡駅前のホテルに宿泊しました。
完全退職後は早寝早起き(じじいモード)になり、翌日は5:20起床。
ホテルの朝食は6:45からなので「松屋」の朝食券と交換してもらい、5:40にひとり朝食を食べ、近くの「駿府城公園」(JR静岡駅から徒歩約15分)を散歩しました。(かみさん、娘夫婦はぐっすり就寝中)
「駿府城」は徳川家康が、天正13年(1585)から居城として駿府城の築城をはじめ、慶長12年(1607)に本丸が完成しますが、同年12月失火焼失してしまいます。
家康は、直ちに再建に取り掛かり、慶長13年(1608)本丸御殿完成、慶長15年(1610)天守を完成させました。
寛永12年(1635)城下より出火、城内に延焼し天守・御殿・櫓・塀等大半を焼失。以降天守が再建されることはありませんでした。
明治維新後、明治6年(1873)陸軍省より「保存が必要な城郭」に指定されましたが、荒廃したまま放置されていました。
公園の奥に見える建物は静岡県庁(外堀の内側)
駿府城には三重の掘がありましたが、市街地化などによって埋め立てられ、幅が狭くなり、現在では二ノ丸堀(中堀)より内側が駿府城公園となっています。
中堀
北御門橋
戦後、駿府城は静岡市が所有することとなり、本丸、二ノ丸部分は、駿府公園として整備され、静岡市民の憩いの場として親しまれてきました。
平成元年(1989)には、市制100周年記念事業として、巽櫓(たつみやぐら)が復元され、
平成8年(1996)には、東御門(ひがしごもん)が復元されました。
櫓門 (帯刀御門、浄慶御門とも呼ばれ、主に重臣たちの出入り口として利用)
平成26年(2014)4月に復元された「坤櫓(ひつじさるやぐら)」
園内の「シナサワグルミ(支那沢胡桃) 」
中国原産の落葉高木。淡緑色の花は、糸のように垂れ下がった軸に多数つき、翼のある果実が実る。
「コウヨウザン(広葉杉)」
中国南部、台湾原産の常緑樹。直幹性で高さ30mに達する。
「ナギ(梛) 」の花、初めて見ました。
四国及び九州の海岸域にわずかに自生する常緑針葉樹。庭木としては主に静岡以西の暖地に植栽される。
家康手植えのミカン。「紀州コミカン」の一種。(静岡県指定天然記念物)
駿府城跡天守台発掘調査現場。16年度から、天守台跡約1万5000㎡を対象に発掘調査を開始。
天守閣については詳細な設計図がないことなどから、「現時点では天守閣の復元を行うべきではない」としていたが、絵図などをもとに天守閣の再建を目指すことになりました。
ただ、天守閣の再建費は少なくとも、鉄筋コンクリート造で約100億円、木造で240億~250億円程度かかるそうなので、巨額の財政支出が本当に実現するかは?です。どうせ造るのなら木造にしてほしいものです。
因みに名古屋城の現天守閣は鉄骨鉄筋コンクリート造(1959年再建)。築後56年が経過しており、老朽化による耐震性能の低下が問題となっていて、震度6強程度の地震に対して倒壊または崩壊する可能性が高く、29億円をかけて耐震改修をしても40年程度しか持たないという調査結果が出たとのこと。
そこで東京五輪の開催に合わせて2020年7月までに木造で復元することになったそうですが、なんと事業費の概算は473億~504億円だそうです。
この日の散歩は約2時間。8:10頃ホテルに戻りました。
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