2月17日から「つくば植物園」の多目的温室で南西諸島や小笠原など亜熱帯に生息する植物の展示が再開されました。
そのなかから20日時点で開花していた植物です。
➀清楚な花「アマミセイシカ(奄美聖紫花)」(Rhododendron latoucheae var. amamiense)
別名:「ヤエヤマセイシカ(八重山聖紫花)」 ツツジ科ツツジ属の常緑小高木(樹高:2~5m)
やや明るい渓流の岩場などに生育する。「絶滅危惧ⅠA類(CR)」
花期:2~3月。白い五弁花で花冠の内面に淡黄緑色の斑点があり、枝先に1~4個の花をつける。
八重山に分布する「セイシカ」の変種とする分類見解もある。セイシカに比べ、葉先がとがり、花糸は無毛。
’210303 斑点が紅紫色なのでこちらの花は「セイシカ(聖紫花)」でしょうか?
②「アマミアセビ(奄美馬酔木)」(Pieris amamioshimensis)「絶滅危惧ⅠA類(CR)」
ツツジ科アセビ属常緑低木(樹高:2~5m) 奄美大島の固有種 花期:2~3月
以前は沖縄本島にも分布する「リュウキュウアセビ」とされていたが、近年、新種と判明。
「アセビ」より花が大きく、美しい。
③「アカボシタツナミソウ(赤星立浪草)」(Scutellaria rubropunctata.)
シソ科タツナミソウ属多年草(宿根草) 琉球列島の固有種 花期:3~5月
絶滅危惧植物に指定されていないが、花色や植物体の大きさに種間多様性があり、集団レベルの保全が必要とのこと。
④「アマミスミレ(奄美菫)」(Viola amamiana)「絶滅危惧ⅠA類(CR)」
スミレ科スミレ属多年草 奄美大島の固有種 花期:4月末~5月
原生林の渓流沿いの苔むした岩場に生える。現在、島内でも自生地は一ヶ所のみ。
日本の「スミレ」の中で最も小さい(直径1cm)
⑤「アリサンバライチゴ(阿里山薔薇苺)」(Rubus cardotii)
バラ科キイチゴ属常緑小低木 与那国島、台湾に分布。花期:1月~4月
「オオバライチゴ」に似ているが、葉形が幅広いこと、葉の両面に毛が多いことで区別。
⑥「ヤナギニガナ(柳苦菜)」(Ixeris laevigata)「絶滅危惧Ⅱ類(VU)」
キク科 多年草 湿った渓流沿いなどに生育。日本(九州~琉球列島)が北限
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