田舎へ行ってご/見てご!

二地域居住(田舎暮らし)、花・写真、古民家めぐり、カード収集、旅、日々のあれこれなど。

夏の花:線香花火

2021年06月16日 | 花さんぽ・花めぐり

夏の風物詩と言えば、花火。子供の頃、よく「線香花火」をやった思い出があります。

今ではほとんどが廉価な中国産になってしまったそうです。

’090712 撮影地?

今回はそんな伝統的な花火をイメージする「スカドクサス・ムルティフロルス」です。

Haemanthus multiflorus→Scadoxus multiflorus)※旧ハエマンサス(マユハケオモト)属

種小名のmultiflorus はラテン語で「たくさんの花が咲く」という意味です。

別名:センコウハナビ(線香花火)フットボールリリー(Football lily:英名)

ヒガンバナ科スカノドクサス属の多年草(球根) 熱帯アフリカ東部に分布

9月下旬~11月上旬頃、高さ30〜40cmの花茎の先端に多数の緋色の花を散形花序をつけます。

径20cmほどの球状に咲き、線香花火のようです。

’210610 こちら↑は川口グリーンセンターの花。

ラベルは「センコウハナビ」(Haemanthus multiflorus)となっていました。

つくば植物園 

ラベルには「Scadoxus multiflorus subsp. katharinae」(スカドクサス・ムルティフロルス・カサリナエと書いてありました。

(※subsp.=ssp.:亜種)

熱帯アフリカから南アフリカにかけて数種が分布するそうなので、川口GCのものと同じかどうか?

’210602 果実は、緑色から熟すと緋色に変わり、最長2か月間に残ります。

夏生育(冬休眠)タイプ。葉は花と同時に現れ、花後に葉が展開し、冬に葉をつけたまま、または落葉して休眠します。

 


つくば植物園の華花⑪:亜熱帯の花④

2021年06月15日 | 花さんぽ・花めぐり

シマクマタケラン(島熊竹蘭)」 ショウガ科ハナミョウガ属の常緑多年草 花期:6月

分布:小笠原諸島 山地のやや湿った林内や林縁に生育 絶滅危惧Ⅱ類(VU)

オオバシマムラサキ(大葉島紫)」シソ科ムラサキシキブ属の常緑低木 花期:5~6月

分布:小笠原諸島 山地のやや湿った林縁、明るい林内に生育 淡紅色の花を密につける

イリオモテクマタケラン(西表熊竹蘭)」 ショウガ科ハナミョウガ属の多年草 花期:6~7月

分布:八重山諸島、台湾、フィリピン やや湿った林縁に生育 果実は橙黄色になる

アマミタムラソウ(奄美田村草)」 シソ科アキギリ属の多年草 花期:夏~秋

分布:奄美大島、徳之島 山地や渓流付近の湿った環境に生育。草丈は5~15cm 絶滅危惧IB類(EN)

コクテンギ(黒檀木)」  ニシキギ科ニシキギ属の常緑小高木 花期:5~6月

分布:九州~琉球、台湾 海岸近くの低地から山地の石灰岩地に多く見られる。

シマフジバカマ(島藤袴)」 キク科ヒヨドリバナ属の多年草 花期:1~7月

分布:琉球、台湾 海岸から山地まで多様な環境に生育

ヒジハリノキ(肘張の木)」 アカネ科ヒジハリノキ属の常緑低木 分布:石垣島、台湾、中国

別名:シナミサオノキ(支那操木) やや暗い林床に生育 絶滅危惧ⅠB類(EN)

※写真:'210608「つくば植物園多目的温室」にて撮影

 


「笹の雪」の花が咲きだしました。

2021年06月14日 | 花さんぽ・花めぐり

なかなか咲きませんでしが、漸く咲きだしました。

’210608 つくば植物園サバンナ温室

花の名前は「アガベ・ビクトリアエレギナエ」(Agave victoriae-reginae) メキシコ原産

園芸名は「ササノユキ(笹の雪)

クサスギカズラ科(旧リュウゼツラン科)アガベ属の常緑多年草(多肉植物)

高さは4~5mはあるでしょうか。

草丈は30~40cm。長さ15~20cmくらいの葉を放射状につけ、株の中心部分から花茎を伸ばします。

花は数十年に一度しか花を咲かせないセンチュリープラントで、開花後は枯れてしまいます。(左:川口GCの枯れた株)

葉の稜線に白い模様が入る大変美しいアガベです。


夏の花:ソブラリア・クサントレウカ

2021年06月13日 | 花さんぽ・花めぐり

先日、スマホを拾いました。

落とし主はさぞかし困っていることでしょう。

私のスマホは2年で2度も壊れました。

スマホは落としたり、壊れたりすると途端に困惑します。システム障害の時なども同様。

自戒を込めて。スマホにあまり依存しないことが懸命ですネ。

 

ソブラリア・クサントレウカ」(Sobralia xantholeuca) 

ラン科ソブラリア属の常緑多年草 メキシコ、グアテマラ原産 

草丈は2mほどになるようですが、この株は1m足らずでした。微かに芳香があります。

 

 


夏の花:熊野水木

2021年06月12日 | 花さんぽ・花めぐり

’210608「クマノミズキ(熊野水木)」の花が咲き始めました。(学名:Cornus macrophylla)

和歌山県熊野に産する水木(枝を折ると水が滴る木)という意味から「熊野水木」と名付けられました。

ミズキ科ミズキ属の落葉高木 花期:6~7月、花は4弁花で白色(クリーム色)。 

「ミズキ(水木)」にそっくりですが、ミズキの開花(5~6月)は1ヶ月ほど前。

ミズキの葉は枝に互生に付きますが、本種は対生に付きます。

枝は、放射状に出て斜上する。葉は卵形で長さは6~16cmで、裏面は粉白色をしています。

ミズキの葉は丸みを帯びているに対し、クマノミズキはやや細長い形とのことですが、区別は難しいようです。

’210602 一週間前の様子。花序の枝は花時は緑色、果実が熟す頃には赤くなります。

果実は球形で10月頃、紫黒色に熟します。