みなみの梅やん介護日誌/とくしまの山と介護福祉

アルツハイマー認知症になった母親・みなみの梅やんが12年目を迎えての物語。とくしまの山の暮らしと地域包括ケアを書く。

みなみの梅やん介護日誌 さだまさしの唄「秋桜」

2020-10-23 07:09:00 | 日記


昨日は朝からの雨で、梅やんはデイサービスの車に傘をさしてもらって乗って行きました。
私は、この季節からエアコンの暖房がつかないので平谷のヒガシ電器店に電話してから、リモコンスイッチを持って修理に行ってきました。


電器店の主人は88歳の高齢のためにもう以前から店を閉めているそうでしたが、奥さんが補助しながらリモコンの基盤を開けて直してくれました。昔、テレビのアンテナを山の高いところから引いてつけてくれ、衛星放送のパラボラアンテナも初めて付けてくれたのだそうです。雨の降る平谷の街に人影はありませんでした。


午後は居間の片付けをしてから、梅やんが老人保健施設に入るための衣類や洗面具、スリッパ、紙パンツ、バスタオルなど荷物を用意しました。ユーチューブでさだまさしの音楽を聴きながら荷造りをしていると、中学を出て就職した頃を思い出します。愛知にある蘇東興業という会社のマークが入ったボストンバッグと1万円の就職支度金をもらって、38歳の母はこのように私の荷造りをしたのでしょう。今は91歳の梅やんと立場が逆になってしまいました。


夜はおでんを作り、大根菜をゆでて食べました。フミ叔母の大根菜は柔らかく美味しかったです。


埼玉に居るユキ妹に電話かけてあげると、梅やんは話をしております。「モリはもうひと月も前からここに居るぞ。親の骨かじって!若いのに他所で仕事は出来ように」と心配してみたり、「ユキはもう60にもなったんか?ほなになるんか」と不思議そうに話しております。


電話を切ってから、明日からケンセイの施設へ働きに行くんぞ、と言うてみました。縁側に置かれた荷物を見ながら梅やんは「ワシは90にもなって余り働けんし、仏さんもまつらにゃいかんから、ここに居る」と乗り気ではありません。
昨夜はトイレで便を手につけており、風呂場で尻と手を洗ってから寝させました。
今日は神山の峠越えで石井町へ出て午後1時半にショートステイに入ります。
この時期、木沢にもコスモスに似た白や赤の花が咲いております。白い花の家の友達に聞いてみましたが、花の名はわかりませんでした。
それでは今日はこの辺で。