■ゴーストシャウト■ 俺はこれ、高く評価するよ。面白いよこれ。そりゃ調子に乗りすぎっちゃ～乗りすぎだけど、よくできてるよ。脚本がうまいんだな。メインのヨーコがメリハリ乏しいベタな恫喝系で突っ張りまくってるのが鬱陶しかった以外は、テンポよし、脇役に至るまでキャラクターよし、伏線効果的、結婚記念日＆命日の一致から焦げカレーに至るまで回顧エピソードに無駄なし、夜の音大ってロケーションよし。難点として今挙げたヨーコのマッチョガールぶりそれ自体はゴリゴリ結婚願望とのズレが効いてるっちゃ～効いてるわけだしね。下界を認識してるんだかしてないんだか巨大ゴーストがずーっと歌っててくれてるおかげでギャグが滑っても間延びしてもほとんどシラけずにすんでると。なにしろナツメロ聞いてみんな懐かしさのあまり石像化しちゃうなんてぇ私好みのナンセンスにしっかり理屈までついてるところもつくづく行き届いてるわけで。まあ細かくみりゃいくつか、癒し系と恫喝系のタッグチームの実演サンプル一度も見せてくれなかったのがチョイ手抜かりだったのと、ケーキ運びの兄弟が過去の経緯をやけにぺらぺら喋ったのが不自然きわまりないのと、ネゴシエーター＆芸能の両事務所サイドの動きが現場に並走できなかったのが惜しまれるのと、キャンプ以来の男の自己犠牲的一途はいったい何なんだという嘘っぽさと、おりょ？ 案外欠点だらけだな。まあまあまあ、そういうのは大目にみてというか、この尺で可能なかぎり効率的に多様な要素よくぞこんだけ詰め込みおおせたねと褒めるべきでしょう逆に。ジャンボケーキも最後ちゃんと役に立ったし。とりわけみなさんスットコドッコイに化するプロセスがどれも素敵で。各人そのたびに順次一人コントご苦労様でしたね。あそうそう、今までの努力をコケにする、二組カップル誕生のハッピーエンドもチャラにしかねん新ゴースト唐突出現ってぇラスト、ありゃコメディの常道ながらスケールでかいんでスッキリしました。アンコールが一番の終わりってわけですわ。
■ブリスター！■ ちぇ、なんだかんだ言って結局この展開かよ……。幻の "ヘルバンカー" ゲットできたその場で「俺が求めていたのはこれじゃない、これを探す過程で得たものだ……」てあまりにありがちッ。このパターンはみんな予期してるんだからちゃんと外してよ。ってそもそもこれ、コメディ系じゃないんだけど、まあ「本来コメディ系になるはずだったテーマ系」てことで。しかしどいつもこいつも無表情だし暗いねえ。フィギュアには興味ない俺だけどコレクター魂は共通なのでよーく気持ちわかりました。けどそこんとこでパラノ系やるべきところＳＦに走っちゃったと。いや、砂漠世界はよかったですわ。てっきりコミック内部のフィクションかと思いきや未来の自転停止地球の現実だったと。しっかり９本の指が受け継がれてたし、ミサイルの方向転換もかっこよかったし、ただいかんせんマニア魂の本筋をもうちょっと追究してくれないことには。結局超レア物件より「もっと大切な物」って、集めるだけじゃなくて創造する意欲ってのと、あと女なんだよね。限定一品の生身の女。その例に洩れず。あーあ。
■実録外伝 ゾンビ極道■ これも分類難しいな。コメディって言うよりパロディなんだろうけど、ヤクザ映画の。まあひとえにゾンビの動作だけで全編コメディ同然ね。いずれにしても低レベル、だみだこりゃ。もうちょいナンセンスになってりゃなあ。常識の範囲で話が進んでいくのでそのつもりで観てるとどうも……系。弟分のジタバタが空回りしてるし、メインを待ち続ける女の位置づけがお定まりも甚だしいし、ＳＦＸ度ゼロのゾンビのスローモーもモドカシイし、実録外伝はいいからナレーションじゃなく全部ドラマで伝えてほしかったし、名前なんてったっけあっちの命日迎える方の、昔のヤクザの人格が全然表に出てなかったのが設定倒れだし、ラストは手だけが女のあとを必死でついてくっての、あまりに予想通りで笑っちゃったけど、最後ぐらい手首が独立してる特撮使ってくれやぃ。あれじゃ右手か左手かとっさに判別しないかぎり、全身が画面外に引きずられているって解釈も成り立っちゃう。それじゃつまんないだろ。劇中科白にもあったように二十一世紀の作品なんだから、ラストシーンに賭けても手は切断状態で撮ってやってよね。
■ブリスター！■ ちぇ、なんだかんだ言って結局この展開かよ……。幻の "ヘルバンカー" ゲットできたその場で「俺が求めていたのはこれじゃない、これを探す過程で得たものだ……」てあまりにありがちッ。このパターンはみんな予期してるんだからちゃんと外してよ。ってそもそもこれ、コメディ系じゃないんだけど、まあ「本来コメディ系になるはずだったテーマ系」てことで。しかしどいつもこいつも無表情だし暗いねえ。フィギュアには興味ない俺だけどコレクター魂は共通なのでよーく気持ちわかりました。けどそこんとこでパラノ系やるべきところＳＦに走っちゃったと。いや、砂漠世界はよかったですわ。てっきりコミック内部のフィクションかと思いきや未来の自転停止地球の現実だったと。しっかり９本の指が受け継がれてたし、ミサイルの方向転換もかっこよかったし、ただいかんせんマニア魂の本筋をもうちょっと追究してくれないことには。結局超レア物件より「もっと大切な物」って、集めるだけじゃなくて創造する意欲ってのと、あと女なんだよね。限定一品の生身の女。その例に洩れず。あーあ。
■実録外伝 ゾンビ極道■ これも分類難しいな。コメディって言うよりパロディなんだろうけど、ヤクザ映画の。まあひとえにゾンビの動作だけで全編コメディ同然ね。いずれにしても低レベル、だみだこりゃ。もうちょいナンセンスになってりゃなあ。常識の範囲で話が進んでいくのでそのつもりで観てるとどうも……系。弟分のジタバタが空回りしてるし、メインを待ち続ける女の位置づけがお定まりも甚だしいし、ＳＦＸ度ゼロのゾンビのスローモーもモドカシイし、実録外伝はいいからナレーションじゃなく全部ドラマで伝えてほしかったし、名前なんてったっけあっちの命日迎える方の、昔のヤクザの人格が全然表に出てなかったのが設定倒れだし、ラストは手だけが女のあとを必死でついてくっての、あまりに予想通りで笑っちゃったけど、最後ぐらい手首が独立してる特撮使ってくれやぃ。あれじゃ右手か左手かとっさに判別しないかぎり、全身が画面外に引きずられているって解釈も成り立っちゃう。それじゃつまんないだろ。劇中科白にもあったように二十一世紀の作品なんだから、ラストシーンに賭けても手は切断状態で撮ってやってよね。