夫婦別姓禁止は合憲である

　最高裁判所が「夫婦別姓禁止は合憲」という判断を下しました。

　「明治以来の民法で縛られるのはイヤ！」という女性の訴えで始まったこの裁判…。

　確かに、結婚の際に姓が変わって各種の変更届けをしなければいけないのは面倒だし、別姓を選択するための事実婚でいろんな不利益を被るのは困ります。

　「夫婦別姓判決の骨子」は、１.民法の規定に形式的な男女不平等はない。　２.夫婦が同じ姓を名乗るのは日本に定着していて、家族の呼び名を一つにするのは合理的。　３.改姓した女性はアイデンティティーの喪失など不利益を受ける場合が多いが、通称使用が広まれば緩和できる。

　というものです。

　「働く女性」が増えて、仕事の内容も男性と変わりない女性にとっては、結婚による「姓」の変更は様々な不利益があるんでしょう。

　自分が続けてきた仕事が「姓」が変わったために他人がやった仕事だと勘違いされたりすることもあるでしょうから…。

　「姓」が変わって「実は私の旧姓は…」と説明しなきゃいけないことも多々あるでしょう（結婚して姓が変わったことを嬉しそうに話すという人もイッパイいるでしょうが）。

　この最高裁の判決に関わった女性裁判官３人は全員「違憲」と判断しています。

　が…、やっぱり数の多い男性陣に押し切られた形です。

　夫婦別姓を認めている外国では、多くの人が男性の姓にしているそうです。

　多くの国民が望んでいるんだから、何も無理して昔の法律を踏襲するより、時代の変化に合わせていろんなパターンに対応するための法律にドンドン変えていけばいいんじゃないでしょうか。

　それが国会議員の仕事でしょう。

　税金を上げるためや大企業を優遇するための制度改革では迅速に行動するのに、１００年も前からある法律には手をつけないというのは、おかしな話じゃありませんか…頭の堅いおじさん政治家さん！