原発再稼働は本当に必要なのか

　西川一誠福井県知事が、関西電力高浜原発３・４号機の再稼働に同意するらしいです。

　福島原発事故以来、日本では原発がほとんど稼働していません。

　しかし、電力供給は安定して行われています。

　多くは、地球温暖化に影響を与えると言われている二酸化炭素を大量に放出する「火力発電」で賄われています。

　政府には、現段階で原発を廃止するという考えはないようで（口では廃止の方向へと言ってますが）、利権の温床である原発再稼働に向けて積極的に動いています。

　再生可能エネルギーの使用は、日本では不向きというような論調がありますが、それはこれまでのように大規模な発電所で作った電力を供給するという場合のお話で、地域ごと小規模な設備の発電によって地域に必要な分だけ電力を供給するように発想を転換していけば、地域事情に合わせた再生可能エネルギーの使用も「あり」ではないでしょうか。

　例えば、風の強い地域だったら風力発電、海に近い地域なら波力発電、火山に近い地域なら地熱発電、一年を通して天候のよい地域では太陽光発電と様々な再生可能エネルギーが利用できると思います。

　もちろん、大都市や工業地帯などでは大量の電力が必要でしょうから「火力発電」も少しは必要でしょう。

　しかし、人口の少ない農林水産業が主体の地域では再生可能エネルギーが役立つはずです。

　原発立地自治体にとって、原発が稼働することによる税収や政府からの補助金は喉から手が出るほど欲しいもんだとは思いますが、もう原発の時代は終わったんじゃないでしょうか。

　そんな過去の遺物にすがりついていても仕方ありません。

　地域振興をしたければ、あなたの所にある特産物を有効に使って地道な努力をするしかありません。

　そんなことを忘れて、目の前にある「金」ばかりを追いかけているから、本当に育てなければいけない地場産業を見落としてしまっているんじゃないかと思うのです。