性的少数者を中傷した市議

　同性愛者を中傷する投稿をした神奈川県の市議が非難されています。

　本人は、酔った勢いで投稿したとすぐに削除していますが、いくら酔っぱらっていたとはいえ普段から性的少数者の人たちに対して苦々しい思いを抱いていたことは確実です。

　この問題は、社会生活を送る上で「ＬＧＢＴ」の人たちには常に付きまとって大きな足枷になっています。

　日本だけでなく世界中で男と女の本来あるべき姿（動物としての）を巡って論争が繰り広げられていますが、知恵を進化させてきたホモサピエンスにとって、更なる進化を進めていくための過渡期なのかもしれません。

　男脳と女脳でしか考えられない人々が大多数の中で、約８％の人が男→女、女→男、そして両者を愛することができる人たち。

　これはある意味凄いことなのかもしれません。

　なんてったって本能の壁をぶち破っているんですからね。

　本能だけで生きてるじいちゃんと違って、こうした人々は精神構造が全く違う新しい種類の貴重な人たちではないかと思います。

　こうした人々が社会の中で平穏に暮らしていけるようになれば、そこから人類の新しい未来が切り開けるかもしれません。

　ただ、あまり増えてしまうと人間そのものが絶滅危惧種になってしまうという不安もあります。

　もしかしたら、何億年も経つうちに人間は両性具有生物になってしまうかもしれません。

　まあ、それはそれで進化の形としてあってもいいんじゃないでしょうか？

　今は、性的少数者の人が中傷されずに大手を振って生きていけるように社会全体の構造を変えることが必要です。

　３５年ほど前に東京に住んでいた時、早朝仕事に行く際に酔っぱらったオカマさんの集団に出会って「お兄ちゃん、一緒に遊ぼう～」と声をかけられたことがあり、下を向いて急いで通り過ぎようとしたら「カワイイ～」なんて言われたことを思い出してしまいました。

　あの頃は「水商売」でしか生きられなかった人たちが、今では普通の会社に勤めることができるようになりました。

　もちろん、性的少数者ということを隠して働いている人もたくさんいると思いますが、これからは皆が同じ人間として尊厳を保ちながら生きていけるようになれば、悪口雑言のない平和な世の中になっていくんじゃないでしょうか。