東京地検特捜部と公正取引委員会が東京五輪・パラリンピックのテスト大会で独禁法違反の疑いで電通などを家宅捜査しました。
落札した企業から組織委員会に出向していた職員らが受注調整に関与した疑いがあり出向者が落札企業側の共犯に当たる可能性があるとみて調べています(朝刊より)。
元電通幹部の高橋某氏が賄賂疑惑で起訴された事件の捜査中から、この疑惑も浮上したのでしょうか?
まったく国家絡みで大金が動くとなると、いつもこうした疑惑が浮かんでくる日本の体質というのはどうしたもんか。
公明正大に仕事を請け負う入札制度があるのに、裏に回れば「談合」疑惑ばかり…。
本当に情けない気がしてなりません。
経済活動がひどい状況にある日本で、少しでも金儲けのために動きたいという気持ちは分らんでもないですが、それが法を犯すようなことなら、普通は手を出さんのが当たり前でしょう。
しかし、おいしい仕事を捕るためには何でもするという意識が日本社会の根底に古くから居座っているからこんなことが起こってしまうのか。
「分らなければいいや。うま味のある仕事だからやってしまえ」ということが、むしろ社会常識になってるみたいです。
同じ朝刊では「電力カルテル 課徴金命令へ」という見出しで、事業者向けの電力販売を巡り、顧客獲得を制限するカルテルを結んでいたとして公正取引委員会が中国・九州・中部の電力会社に数百億円の課徴金納付を命じる方針を固めたということで、これも五輪談合と根っこは同じところにありそうです。
本当に、悲しいわ。
普通に働いて低所得の中から税金を払ってる大多数の国民の身にもなれつうの。
カルテル結んで儲けようとしたのに、それがバレて多額の課徴金を払わなきゃ~ならないなんてアホみたいな話です。
その大金は、事業者がせっせと働いて儲けた金から支払われるんだから、社員さんたちは何のために働いてるのかと空しくなるでしょう。
こんな話ばかりで、今後の日本という国はどうなってしまうんでしょうか。
若者たちの中にも「給料なんて上がることはない。普通に働いて暮らせれば十分。将来に期待はしてない」という人がたくさんいます。
まあ、じいちゃんも今は遊んでばかりの暮らしですから、人のことは言えませんがね。