大阪府知事と大阪市長の辞職に絡んで

　松井一郎大阪府知事と吉村洋文大阪市長が、維新の会で目指している大阪都構想を実現するために二人とも辞職して府知事と市長が入れ替わって出馬するという。

　同職では約半年しか任期が残っていないので、入れ替わって４年の任期の間に何とかしようという魂胆らしい。

　府と市の二重行政で経済的な損失も大きく、税金の無駄使いが問題になっているのでそれを是正しようというのが狙いの構想です。

　しかし、利権にまみれた自民党議員らの強い反対で中々実現しません。

　自民党など野党会派は維新の党利党略だと言ってるようですが、お前んとこはどうなんじゃいと聞いてみたい気がします。

　さて、そんな自民党から知事選への立候補を打診された俳優の辰巳琢郎さんがこれを断ったというニュースが入ってきました。

　「あまりにも急だった」というのが断る理由だったそうですが、有名人を起用して選挙を有利に戦おうという自民党の姿勢に反発したんじゃ～ないでしょうか。

　国会議員でも自民党（野党もだけど）は俳優や女優、タレントなどの有名人を出馬させようとしていますが、彼らは単なる集票マシンなんでしょう。

　先般、大相撲から足を洗った貴乃花親方にも白羽の矢を立ててるような話もあります。

　選挙直前に急に立候補しないかと言われて出馬するのもおかしなもので、普段から政治に興味があり国民のために何かしたいと考えているのなら別ですが、政党の急な要請に乗っかって立候補するというのも？？です。

　辰巳さんは、さすがに秀才だけあって、そのあたりを踏まえて断ったんでしょうね。

　とても、良い判断だったと思います。

　大阪をよくしたいと願う松井さんと吉村さんの気持ちはよく分ります。

　愛知県と名古屋市の首長も、よくやってるとは思うものの、市長の方はパフォーマンスが酷過ぎて鼻につくし、知事の方は当たり前のことを当たり前にこなしているだけで、今一です。

　幸いなことに産業面ではトップレベルにある地域なので、何とかかんとか行政が滞りなく進んでいますが、これから経済が下降して行ったらどうなるのか？

　なんだか少し心配です。