日経BPコンサルティングは今年3月に続き、NTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクモバイルの通信速度や接続エリアを調べる「第2回全国LTE/4Gエリア調査」を実施。前回に続きドコモが、つながるエリア化率(つながった測定ポイントの比率)ナンバー1となった。
各通信事業者がLTE/4Gのエリア拡大を強化している中、ドコモのエリア化率は前回の97・4%から98・6%へとアップ。また、今回測定に使用したドコモ「Xperia A」、KDDI(au)「iPhone5」「HTC J One」、ソフトバンク「iPhone5」「AQUOS PHONE Xx」の5機種の中で、KDDIの「iPhone5」を除いてはいずれもLTE/4Gのエリアが拡大していることもわかった。エリア化の拡大率が最も高かったのはソフトバンクのAndroid端末だった。
データ通信のダウンロード速度については、これもドコモの「Xperia A」が1位。アップロード速度はKDDIの「HTC J One」が一矢を報いた。
今回の調査場所は、夏の行楽シーズンに向け、前回の全国主要エリア1000カ所に「ウオーターパーク・海水浴場」「道の駅」、展望施設のある「高層ビル・タワー」などを加えた過去最多の1793カ所で実施。測定ポイント数も前回の1188から2147と倍近く増やした。
調査地点をカテゴリー別に見ると、「ホテル・宿泊施設」「空港」「官公庁」「複合施設」、さらには東京スカイツリーをはじめとした「高層ビル・タワー・展望施設」「ウオーターパーク・海水浴場」などでドコモのエリア化率が100・0%を記録。世界遺産で話題の「富士山」、「三保の松原」でも、LTE/4Gエリアが最大で、かつ最速のデータ通信速度(アップ/ダウン)を出したのはドコモだった。
夏休みに人が集まるさまざま場所で“つながりやすさ”を発揮したドコモ。今後のさらなるエリア化率向上に期待したい。