新・エンゲル係数

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中東の暴発を「今年最大の経済リスク」

2013年08月24日 | 気になるネタ

中東の情勢が緊迫している。アベノミクスで浮かれている国内とは違って、ウォール街では中東の暴発を「今年最大の経済リスク」と捉えている。作家の落合信彦氏が暴発の可能性を指摘する。


 参議院選挙に圧勝した首相の安倍は、その直後に東南アジア諸国を歴訪し、8月下旬にはバーレーン、クウェートなど中東諸国へ外遊に出かける予定だ。

 安倍は「選挙によってアベノミクスが国民に信任された」と気をよくしているようだが、アベノミクスによる泡沫の好景気など一瞬で吹き飛びかねないリスクがすぐ目の前にある。しかも、その「震源地」はまさに安倍がこれから訪れようとしている中東なのである。

 ウォール街では、この秋にも勃発する「中東危機」に備えて“逃げ時”をいつにするかの情報が飛び交っている。巨額のマネーを動かす者たちは既に市場の壊滅的な急落を見据えているのだ。それほどに事態は差し迫ってきた。その来るべき中東危機とは、イスラエルとイランの衝突である。

 イスラエル首相のネタニヤフが国連総会の演説で、爆弾のイラストを使いながらイランの核開発を批判したのは昨年9月のことだった。その時にネタニヤフは、イランの濃縮ウラン保有量が核兵器1個分に達する手前に、レッドライン(越えてはならない一線)があると明言した。にもかかわらずイランはウラン濃縮施設の稼働を止めなかった。20%濃縮ウランの保有量は既にネタニヤフの言うレッドラインを事実上越えているという見方さえある。

 イスラエルはこの5月、イランと良好な関係を保つシリアの首都・ダマスカス近郊にある軍関連施設を空爆した。「次はお前たちの番だ」というイランへの警告に他ならない。

 正面からの軍事攻撃には国際的な非難が高まるため、イスラエルは諜報機関・モサドを使って核開発に携わるイランの科学者を暗殺し、ウラン濃縮施設のシステムにサイバー攻撃を仕掛けるなどしてきた。だが、それに対してイランは、インドやグルジアにあるイスラエル大使館へのテロ攻撃で応じた。緊張は臨界点近くに達してしまった。

 7月末にイスラエルはアメリカの仲介でパレスチナ自治政府との直接協議を約3年ぶりに再開した。中東和平への第一歩のように報じられているが、両者の主張には大きな隔たりがある。パレスチナ側は67年の第3次中東戦争の前の境界線を基本に交渉しようとしており、イスラエル側にとってはお話にならない前提だ。協議再開は周辺諸国を油断させるポーズに過ぎないのではないか。

 イスラエルはイランの北に位置するアゼルバイジャンに対して、イラン空爆に際してのサポートを求めていて、アゼルバイジャン側が協議に応じたとの情報がある。

 また、核巡航ミサイルを発射できる潜水艦をペルシャ湾に潜らせているともされる(イスラエル政府は核保有について「否定も肯定もしない」というスタンスだが、同国が200発以上の核兵器を保有していることは公然の秘密だ)。国土が日本の四国程度、人口も約800万人と少ないイスラエルは、陸戦ではなく海戦や空戦で決着をつけるシナリオを描いている。

 ネタニヤフの決断ひとつで、イランの拠点を叩く準備は整った。こうした情報から、多くの専門家は「イスラエルのイラン空爆」を懸念する。


日米通算記録の価値について

2013年08月24日 | 気になるネタ

日米通算4000安打(日本1278安打、大リーグ2722安打)を達成したヤンキースのイチロー外野手(39)。ピート・ローズ(4256安打)、タイ・カッブ(4191安打)に次ぐ3人目の大台到達となったが、日米通算記録の価値について、改めて米国で議論が沸き起こっている。一部では日本での記録をマイナーリーグの記録と同様に扱う風潮もあるのは日本の野球ファンからするとやりきれない。イチローの偉大なる参考記録は、米国でどれだけ価値を認められているだろうか。

 米全国紙のUSATODAY紙は次のように記している。

 「日米通算安打というのは、注目するのが難しい記録だ。ローズとカッブだけが4000安打を達成しているが、イチローの記録は明らかにそれとは違っている。マイナーリーグとの合算での通算4000安打達成選手は、イチロー以外に5人存在している」

 同紙をはじめ米各メディアなどの報道によると、大リーグとマイナーリーグなどの合計記録で4000安打を達成した選手はローズ、カッブ、イチローを除いて3人存在しており、計6人いる。

 ハンク・アーロン(大リーグ3771安打、マイナー324安打)、スタン・ミュージアル(大リーグ3630安打、マイナー371)、アーノルド・ジガー・スタッツ(大リーグ737安打、マイナー3356安打)だ。

 実はローズとカッブもマイナーリーグで安打を打っているし、イチローもオリックス時代にウエスタン・リーグで安打を打っている。どこまでの記録を合算すべきかという話になると、確かに話はややこしくなる。

 ヤンキースのジョー・ジラルディ監督は、「自分の野球人生をT-ボール時代にまでさかのぼっても4000安打なんてありえない」と話している。T-ボールは米国では子供に人気のある野球に類似した競技で、打者がボールをティーに置いて打つ。悪気はないのだろうが、イチローの記録や日本プロ野球の記録をT-ボールにたとえるのはちょっと勘弁してもらいたい気はする。

 大リーグの公式ページは日米通算安打をこう紹介している。

 「日本プロ野球と大リーグという高いレベルの野球リーグでの安打記録ということでいえば、イチローは、ローズとカッブに次ぐ唯一の4000安打の大台に乗った選手だ」

 続けて「自分の記録は2つのリーグの記録を合わせたもの。(ローズとカッブは)1リーグで達成したもの。だから同じ記録のカテゴリーに入れることはできないと思う」というイチローの談話が引用されている。

 その上で同公式ページは日米通算安打記録に関して次のように結んでいる。

 「イチローの日本の記録をメジャーの記録に加えることが適当かどうかという議論があり、もしそうするならば、米マイナーリーグの記録も加えた通算記録というものも認めなければならない。別リーグとの合計通算記録という概念はまだ新しいものである。ただ、この合計通算記録というものに注目が集まるようになったのはイチローの功績があるからだ」としている。

 確実にいえるのは、これまではほとんど価値を認められていなかった日米通算記録が、イチローのバットによって、以前よりは格段に注目を集めるようになり、米国で論議が起きたということだ。

 地方色の強いマリナーズで安打を重ねたイチローが、大リーグ屈指の人気チームのヤンキースに移籍したことも、日米通算記録に光が当たりやすくなった要因でもある。ヤンキースはイチローの記録達成前から積極的に宣伝を始め、観客動員やTシャツなどの記念品販売につなげた。

 40歳間近のイチローだが、今の体調であれば、数年後には日米通算でローズの大リーグ通算最多の4256安打を抜くこともできるだろう。そのとき米国がどんな反応をするか、みものではある。


チューインガムを噛むと交感神経が活性化

2013年08月24日 | 気になるネタ

白澤卓二氏は1958年生まれ。順天堂大学大学院医学研究科・加齢制御医学講座教授。アンチエイジングの第一人者として著書やテレビ出演も多い白澤氏によれば、

嚼は高齢者の認知機能を保つ働きがあるという。以下、白澤氏の解説だ。

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 最近、咀嚼それ自体に認知機能を保つ働きがあることも明らかになっている。神奈川歯科大学の小野弓絵准教授は、被験者に2分間チューインガムを噛ませた後、機能的磁気共鳴画像(fMRI)を使って脳の活性化部位を検討したところ、高齢者では記憶活動に伴う海馬の活動領域が拡大していたのである。

 高齢者と若者にガムを噛みながら記憶テストを受けてもらうと、若者ではガムを噛む時と噛まない時では、記憶テストの正答率に差がなかったのに対し、高齢者に記憶テストを受けてもらうと、ガムを噛むことによって正答率は上昇した。

 チューインガムを噛むと交感神経が活性化し、脳の運動野・感覚野・小脳などの顎運動に関わる脳の部分のみならず、前頭前野や島皮質といった高次機能をつかさどる部位も活性化することが脳のイメージ解析で分かった。

 前頭前野は人格や社会性に深く関わっている部位なので、機能が低下すると、怒りっぽくなったり、時には反社会的行動が出現したりする。島皮質は痛みの体験や喜怒哀楽、不快感、恐怖などといった基礎的な感情の体験において、重要な役割を果たしている。そのため、島皮質の機能が低下すると主観的な感情の体験である気分をコントロールできなくなるのだ。

 咀嚼を習慣化している人の認知機能が保たれ、感情が豊かである理由の一つが解明された。高齢期になると、周囲の刺激を感知する力(感覚入力)が低下するが、咀嚼はそれを補い、錆び付いた神経回路を活性化する「脳のジョギング」のようなものなのである。


インスリンで寿命も変わる

2013年08月24日 | おいしんぼうネタ

 アンチエイジングの第一人者として、『100歳までボケない101の方法』の著者である白澤卓二順天堂大学教授によると、「インスリン」で寿命も変わるのだという。

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 インスリンと聞くと、多くの人が糖尿病を連想するだろう。膵臓のβ細胞がインスリンを分泌しなくなる場合は「1型糖尿病」、分泌が低下しなくてもインスリンの効きが悪くなることで発症する場合は「2型糖尿病」と呼ばれている。厚生労働省の健康・栄養調査(2007年)では、全国で糖尿病患者は890万人、糖尿病の予備軍は1320万人で、合計2210万人に達し、そのほとんどが2型糖尿病である。

 慶應義塾大学の広瀬信義博士らの研究によると、100歳以上の「百寿者」には糖尿病とパーキンソン病が極端に少ないことが明らかとなっている。その理由は、糖尿病もパーキンソン病も、いったん病気を発症すると100歳まで生き延びる可能性が極めて低いためと考えられる。実際、糖尿病患者の平均寿命は糖尿病を発症していない人に比べて男性で9.6年、女性で13年も短いことが知られている。

 それでは、インスリンと寿命とは、どのような関係があるのだろうか? 高齢者でインスリン抵抗性(インスリンの効きにくさ)を調査すると、90歳以上の人でインスリンの抵抗性が急に改善して(インスリンが効きやすくなって)いることが明らかとなっている。一見すると、「90歳になったら糖尿病が治る」と錯覚してしまいそうな結果だが、実際には、もともとインスリンの効きが良い人だけが90歳以上まで生き延びていることを示唆している。

 となると、インスリンの効きをよくすることが長生きの大きな一歩となることがよくわかる。具体的には、三浦敬三さんの食卓にあったような玄米、みそ汁、納豆、野菜、根菜、海藻などの食材を選べば、がんの発症リスクを減らすことができそうだ。また前々回、このコラムで紹介した、糖質(炭水化物)を制限する「ケトン体ダイエット」も空腹時のインスリンの濃度を抑える結果が出ている。お勧めしたい。


みんなが知らない裏の美味しい話があるかな?

2013年08月24日 | 気になるネタ

この人の権力欲はワールドクラスといわざるを得ない。相次いだ不祥事の責任を取り、辞任する全日本柔道連盟(全柔連)の上村春樹会長(62)が復権を狙ってうごめいている。

 複数の関係者によると、上村氏は2020年夏季五輪の東京招致のため、9月にブエノスアイレスで開かれる国際オリンピック委員会(IOC)総会のロビー活動の一員に加わる可能性があるという。上村氏は国際柔道連盟(IJF)の会長指名理事を兼ねており、全柔連会長辞任後も国際的な渉外能力を生かして、柔道界への影響力を残そうとしているようだ。

 上村氏は、IJFのマリアス・ビゼール会長との太いパイプを持っている。ビゼール氏はIOC委員ではないが、複数のIOC委員に顔が利くとされ、東京招致委員会としても上村氏の集票力を無視できないようだ。

 23日のIJF会長選で再選が確実視されるビゼール氏は、今回も上村氏を指名理事の1人に起用する方針。今月上旬、ブダペストのIJF本部を訪れた上村氏が、理事職を後任に託す意向を伝えた際、ビゼール氏に「あなたが退任すれば、日本人理事は不在になる」と通告されたという。

 21日に発足する全柔連の新体制も難しい選択を迫られている。新会長に就任する宗岡正二氏はIJFから日本人理事が不在になっても、上村氏に全柔連の一切の仕事から手を引かせる方針だ。ただ、全柔連内には上村氏の国際的な存在感を重視する声もあるという。

 さすがは1976年モントリオール五輪の無差別級金メダリストというべきか。上村氏の粘り腰にはあきれるしかない。


4000万円と4000円

2013年08月24日 | 気になるネタ

 孤高の天才打者がまた偉業を打ち立てた。ヤンキースのイチロー外野手(39)は21日(日本時間22日)、ブルージェイズ戦の初回に左前打を放ち、プロ22年目で日米通算4000安打(日1278、米2722)を達成した。メジャーでも4256本の最多安打記録を持つピート・ローズと、4191本で「球聖」として知られるタイ・カッブの2人しか到達していない「神」の領域。今年10月に40歳となるイチローは年齢と闘いながら前人未到の5000安打を目指す。

 試合開始から13分後、歴史が刻まれた。初回1死。鋭い当たりが左前に抜けた。その直後の光景が、イチローには信じられなかった。ヤンキースのナインが祝福のためにベンチから飛び出してきた。試合は5分近くも中断した。

 「半泣きになりました。全く想像していなかったので。僕のためにゲームを止めて時間を僕だけのためにつくってくれるという行為は、想像できるわけがない。4000という数字が特別なものをつくるのではなく、自分以外の人たちが特別な瞬間をつくってくれるものだと強く思いました」

 鳴りやまないヤンキースタジアムの大歓声。背番号31は一塁ベース上で、ヘルメットを取って応えた。20歳で「鈴木一朗」から「イチロー」となった天才打者も白髪が目立つようになった。39歳で4000本という数字にたどり着いた。

 達成したのは日本の数字を合わせた通算記録。それでもファンは総立ちとなった。4000安打という記録の偉大さは変わらない。メジャーで達成したのは2人だけ。ピート・ローズは42歳11カ月、タイ・カッブは40歳7カ月で到達したが、イチローは39歳10カ月で足を踏み入れた。「切りのいい数字というのは1000回に1回しか来ない。それを4回重ねられたことは満足している」。原動力は、8138度の凡退にあると言った。

 「4000のヒットを打つためには僕の数字で言うと8000回以上は悔しい思いをしている。それと常に向き合ってきた。誇れるとしたらそこじゃないかと思います」

 徹底した自己管理と準備。もはや代名詞となっているが、本人は「当たり前のこと」と言い切る。オリックス時代の94年に日本球界初のシーズン200安打を達成し、04年マリナーズではシーズン最多安打記録の262安打。10年には前人未到の10年連続200安打を果たした。イチローの22年間は「当たり前」を極限まで洗練させ、ヒットを打つことを「当たり前」に近づける過程でもあった。

 日本から持ち込んだ、特製トレーニングマシンによる独特の調整法にこだわる。関節の可動域を広げ、筋肉の柔軟性を高めるとともに、疲労を軽減する。今季からはニューヨークの自宅、ヤンキースタジアム、フロリダ州タンパのキャンプ施設と3カ所に置いた。総額は約4000万円。筋力アップを図るものは一台もない。このマシンを起床後、練習前、練習後、試合中に使い、筋肉の柔軟性を保っている。

 既存の体づくりを続けても思うようにプレーできないと気付いたのが98年ごろ。試行錯誤のかいあって、メジャー12年間で故障者リスト入りは09年の胃潰瘍による1度、欠場は41試合しかない。マシンを持ち込めない遠征先では、ネット通販で購入した1個4000円のストレッチ用ボールが「友達」だ。ロッカーの前では暇さえあればこのボールを使ってストレッチに励む。「4000万円」と「4000円」の投資が、4000安打を陰で支え続けた。

 周囲には「50歳までプレーできればいい」と語っている。試合後に5000安打達成の可能性を問われると、こう答えた。「精神や肉体の状況がどうなるか分からないが、年齢に対する偏った見方が僕以外のところでなければ、僕は可能性はゼロではないと思う」。既存の概念を、そのバットで打破し続けてきたイチローが、次なる目標を定めた