世界のゴルフルールを統括するR&AとUSGAは8日、パッティンググリーン上で球が偶然動かされたときの罰をなくすローカルルールの追加を発表した。新ルールの発効は2017年1月1日から。ローカルルールの採用は各委員会(ツアーや大会)にゆだねられているが、すでに来季の4大メジャー大会や世界主要ツアーでの採用が表明された。
2016年の「全米オープン」では、優勝したダスティン・ジョンソンが最終日の5番グリーンで、球がアドレス後に動いたためにホールアウト後に1罰打を科されて物議を醸した。現行規則では「アドレス後に」「プレーヤーが球を動かす原因を作った」場合に罰が科されるが、その判断は非常に難しいものとなっている。
今回新たに加えられたローカルルールでは、パッティンググリーン上で偶然(意図的でなく)動かされた球は無罰でリプレースすることができる。たとえば、素振りをしていて球に触れてしまった場合、落としたボールマーカーを球に当てて動かしてしまった場合、ラインを読んでいる最中に誤って蹴ってしまった場合など、すべて無罰でリプレースとなる。
R&Aの統括エクゼクティブディレクターであるデービッド・リックマン氏は、「R&AとUSGAの両規則委員会はこの規則を変更する必要があるということに合意し、球が偶然に動かされたという特定のケースについてゴルフ規則の次の総合的な改訂(編注:4年に1度で次回は2020年)を待つのではなく、ローカルルールを通じて今すぐに行動に移すことが重要であると決定しました」と、プレスリリースを通じてコメントした。
近年、R&AとUSGAはゴルフルール簡潔化への動きを強めており、今回の変更も、より理解しやすく、運用しやすいルールへの再構築の一貫といえるだろう。
日本国内ではJGA(日本ゴルフ協会)が主催大会での採用を発表している。男子・女子・シニアツアーは未発表ながら、来シーズン開幕までに追随することになりそうだ。
<参考:JGAホームページより>
委員会がこのローカルルールを導入したいと考える場合、下記の文言が推奨されます。
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規則18-2, 18-3, 20-1は以下の通りに修正される。
プレーヤーの球がパッティンググリーン上にある場合、その球やボールマーカーがプレーヤーやパートナー、相手、またはそのいずれかのキャディーや携帯品によって偶然に動かされても罰はない。その球やボールマーカーは規則18-2, 18-3, そして規則20-1に規定されている通りにリプレースされなければならない。このローカルルールはプレーヤーの球やボールマーカーがパッティンググリーン上にあり、いかなる動きも偶然である場合にだけ適用する。
注:パッティンググリーン上のプレーヤーの球が風、水あるいは重力などの他の自然現象の結果として動かされたものと判断された場合、その球はその新しい位置からあるがままの状態でプレーされなければならない。そのような状況で動かされたボールマーカーはリプレースされることになる。
以上、GDOニュース
>今回新たに加えられたローカルルールでは、パッティンググリーン上で偶然(意図的でなく)動かされた球は無罰でリプレースすることができる。たとえば、素振りをしていて球に触れてしまった場合、落としたボールマーカーを球に当てて動かしてしまった場合、ラインを読んでいる最中に誤って蹴ってしまった場合など、すべて無罰でリプレースとなる。
急傾斜でグリーンが早い場合、風が吹いても動く。プレーヤーが故意でなければ、無罰にすべきでしょうね。ただ、ボールを蹴った場合は罰打を課してもいいように私は思う。