賞金ランキングは52位。香妻琴乃はかみ合わないゴルフに苦悩を抱えたままシーズンを終えた。独特のスイングから繰り出す飛距離とピンを攻めていく果敢なゴルフ。視線を引き付けるルックスもあいまって大きな注目を集めたのは2014年シーズンだった。契約を結ぶ「サマンサタバサレディス」、日米共催の「ミズノクラシック」など幾度となく優勝争いを演じたニューヒロインに女子ゴルフ界が沸いた。
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しかし、少しずつ歯車は狂っていた。初優勝の期待をかけた2015年シーズンは持病となった腰痛に苦しみ序盤は予選落ちも重なった。「日本女子オープン」の6位タイなどで賞金シード(48位)は確保したものの、決して納得のいく成績でなかったと言っていい。そして、今季はそれをさらに下回る結果。ファイナルQTで44番目の出場優先権を確保し、来季も28試合程度の出場資格は得たが、期待されたビジュアル系プロのシード落ちは大きなニュースにもなった。
トレーニングと長期的視点に立ったスイングの修正により、腰痛は改善傾向を見せている。「(スイング改造は)出来ているつもりでも出来ていなかったり、まだ手ごたえのある感触はない」と語りながらも、長いシーズンを戦う上で無理のないスイングへの移行は自然な流れだった。むしろ、悩みが深いのはグリーン上。2014年は平均パット1位だったパッティングは15年に35位、そして2016年シーズンは51位にまで落ち込んだ。
「パッティングはアドレスから2014年とは違う感じ。良いときの形だけ真似をしてもしっくりこないし、向いている方向も自信が持てない。イメージも出ないし、イメージが出せないと距離感も出せないし…。とにかくしっくりくるところを見つけて、しっかりストロークできるアドレスにしたい」
2014年の絶好調時には、「気にしてもいなかった。カップを見て打つところを決めて打てば入っていた」というパッティング。それが今や、大きなウィークポイントとなっている。「テークバックの時に揺れながら上がることもあって、リズムも悪かった」。ぬぐえない違和感はそのまま結果に表れた。
今は新たなパッティングスタイルを模索している最中だという。「2014年みたいな良い時のイメージを持ち過ぎても今はできない。じょじょに今の自分の状態を見つけて、パッティングを自信の持てるものにしたい」。歩みはまだ半ば。だが、「シード獲得が目標ではなくて、優勝を目指している」と気持ちにぶれはない。端正なルックスからあふれ出る闘志を胸に24歳は頂点を見すえている。
以上、アルバニュース
シードを外れた香妻琴乃だが、このニュースでは、スイング改造、そしてパットについても思いを巡らしており、来シーズン期待できるんじゃないかと思います。
24歳というといわゆる若手選手からは脱皮する年齢になっている。
来シーズンも注目し、応援したいと思います。